私立校・中高一貫校生専門アルファ
私立校・中高一貫校生専門アルファのブログ。講習のお知らせや日頃の勉強について、基本的に毎日書いています。






中学時代に数学の勉強をどうすればいいか。


数学の勉強法は二つあります。


1つは数多くの問題を解くこと。
1つは一つの問題を深く説くこと。


数多くの問題を解く勉強は
誰もがやろうとする、やっていることだと思います。


この勉強法は間違えではありません。


しかし、この勉強法に効果が出るのは、
単純な問題=基礎問題(計算問題)だけです。


応用問題に限っていえば、
まったく意味をなさないといっても過言ではありません。


応用問題の多くは文章題で、
考える力をつける、問題の意図を読み取るための問題です。


その問題を、深く考えないで、数多く解くというのは
愚の骨頂だと思います。


親御さんの中で勘違いされている方の多くは、
応用問題が苦手なお子さんに、
応用問題がたっぷりある参考書を与え、
勉強させます。


これでは余計に応用問題が不得意になります。


応用問題が苦手な場合、
親御さんまたは塾・学校の先生に
参考書・教科書の問題の中から、一つの良問を
選んでもらい、その問題だけを深く解きます。


極端に言えば、テストまでの間、
その問題だけを何回も何十回も解くことを
お勧めします。


そして、答えや途中式を丸暗記してしまった時、
次の問題を解く・・・のではなく、
その問題で、別の問題を作って下さい。


同じ数字、同じ内容で、求める答えの箇所が違う。
このようにして下さい。


もちろん、答えをすぐに出せると思いますが、
それで構いません。


ここで覚えてもらえたいのは、一つのことを
覚えると、それを応用して、別の答えも
求めることができるのだということです。


簡単な例題で説明すると、

時速10kmで走る次郎君が、2時間走りました。
次郎君は何kmの距離を走ったでしょうか。

式 時速10km×2時間=20km ・・・①

答えは20kmです。簡単ですね。


では、この問題を“応用”しましょう。

時速?kmで走る次郎君が、2時間走り、
次郎君は20kmの距離を走った。

式 時速?km×2時間=20km ・・・②

時速10kmで走る次郎君が、?時間走り、
次郎君は20kmの距離を走った。

式 時速10km×?時間=20km ・・・③


つまり、

式 時速10km×2時間=20km

①の式を覚えれば、時速を求めるときは、②の式、
時間を求めるときは、③の式と考えればいいのか!と
考える力(応用力)がつきます。


教科書の書き方だとこうなります。

時速=距離÷時間
距離=時速×時間
時間=距離÷時速

と三つ覚えることになります。


この三つの関係を読み解くのに、上記の問題をやって
気づくことが応用力です。


さらに応用すると、

分速?mで走る次郎君が、2時間走り、
次郎君は20kmの距離を走った。

時速?mで走る次郎君が、2時間走り、
次郎君は200000mの距離を走った。

時速?kmで走る次郎君が、120分走り、
次郎君は200000mの距離を走った。

などなど、何問でもできる上に、
いろいろなことに応用できることがわかると思います。


このように、応用問題は一つの問題でも、多くことが勉強でき
るのです。


数学の応用問題は大人でも難しい問題があります。


そのような問題を数多くお子さんに与えても、
嫌がられるのが目に見えています。


それならば、一つの良問をいろいろな角度で、
説いてあげるほうがよいと思います。

※もちろん、お子さんが数多くの応用問題を望んだ場合は、参
考書などを買ってあげてください。

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