⑩ 河野太郎(61)
国民の知名度や地方の自民党員の期待は大きい。
ただ、前回もそうだが、所属する麻生派の支持を100%は獲得できない。
それは麻生派でありながら、麻生太郎と意見を異にする事が多く、スッキリと応援はしてくれないんです。
父親の河野洋平が自民党の総裁になったのは、野党の時で総裁になっても内閣総理大臣にはなれない時だった。
自民党総裁でありながら首相の座につけなかった、珍しい2人の内の1人です。
まぁ、そういう時だから総裁になれたという事も有ります。
前回(2021)の総裁選挙には岸田文雄・河野太郎・高市早苗・野田聖子の4人の戦いでした。
最初の投票結果で河野太郎は議員票で3位・86票(岸田146、高市114)
この結果で「河野は高市にも勝てないんだ」という空気が流れました。
党員票は1位・169票(岸田110、高市74)
過半数に達する者がいなかったので、1位と2位で決選投票でした。
岸田・・議員票249 党員票8
河野・・議員票131 党員票39
この結果を見て一番に「アレッ?」と思うのは、決選投票では党員票の数が大きく少なくなっている点です。
これが最初と同じなら河野太郎の勝ちだった。
たちまち最初の86票も少ないですね。麻生派は50人くらい居てたし、小泉進次郎など無派閥の人達も河野太郎を支持していたのに・・・
つまり所属する麻生派の支持を獲得できなかったのがハッキリと表れています。その理由はもちろん麻生太郎の意向。それに他の派閥の親分たちは、何を言い出すか解らない河野太郎より、岸田文雄の方が扱いやすいと判断したのです。
今回の選挙の立候補者が石破・小泉・河野で3人の戦いならワンチャンスあるが・・・そうはなりそうもなく、かなり苦戦するでしょう
もし、この人が首相になれば、今までとは違う政治が見られる可能性はある
⑪ 小泉進次郎(43)
知名度は抜群です。この人が街頭演説をすれば、他の人の2倍は集まる。
選挙の応援で小泉進次郎に来てもらった人たちは、その違いを肌で感じた事でしょう。
経験が少なく、外交などに不安が有ると言われるのは、確かにその通りですが、今の自民党に求められるリーダー(顔)はこの人です。
経験や知識の不足は、それを補う部下を持てばいい。
理想のリーダーとして言われる「清濁併せ吞む」を出来るのは小泉進次郎しか存在しない。
議員の時は自分の主張をすればいいが、国のトップに立てば敵の面倒も見なくちゃならない。
自分の事を悪く言う人も助けなければならないのです。
その上に、国民が嫌がる事も実行しなければならない時が有る。
増税とか保険・年金で国民が不利になるような事もあるかも知れない。
それを我慢してもらうには「人気」が必要なんです。
今回立候補している人たちで、そんな事を乗り切れる人は見当たらない。
岸田首相の様に「増税メガネ」なんて言われ人気が無くなると、子育て世代や貧しい人たちに支援しても、何の評価もしてくれなくなる。
ただ小泉進次郎に欠けていると思うのは「目玉の政策」です。
レジ袋の有料化では話にならない。ネットで「レジ袋無料」を公約をすれば・・なんて言われてしまう。
個人的には、今回は小泉進次郎が面白いと思っています。
例え、今年いっぱいでメッキがはがれたとしても、その間に期待を持たせてくれれば、それだけで十分です。
暗ぁ~い感じのリーダーより、滝川クリステルと一緒に「おもてなしの国」を実現するのも面白いじゃないですか。経験・知識がなくても人気が有ればなんとかなります。
日本には優秀な官僚が大勢居てて、そんなに大きく間違う事は有りません。
一度ここで経験しておくのも、将来の為にもなると、、、。
正式に小泉進次郎が出馬表明をすれば、一瞬で空気が変わるだろう。
・・・しかし。。。。懸念も少しある。自民党の党員は年齢が高く、その人たちが「まだ若い」と思ってしまったら、党員票でも思ったほど票は伸びない可能性が有る。自民党の議員は党員票と国民の票との区別が付いていないので、地方票(党員票)が伸びないのを理由に、元派閥の長や幹部たちは復権を狙って、若い議員に代替わりする事を拒む可能性も大いにある。
マスコミなどがアンケートを取るのは一般国民。
その国民と自民党員には少し感覚のズレがある。
その自民党員と自民党の議員とも少し感覚のズレがある。
本人の流れを読む力、もしくはそれを助言できる人が隣に居てるかが重要です
戦いは 小泉と河野と誰か1人になる。
残りの一人は高市・小林・茂木なのか・・・小泉が出馬した時点で石破は厳しい立場になるだろう。