やっと長女の目が覚めた(^^;;5

長女は平成26年に大学を中退しました(･･;)私が病気で倒れたことが原因です。『お父さんが倒れたのに大学なんて行ってられへん。』私と妻は『大学に行くお金なら心配はいらん。あるから卒業まで頑張れ！』私達の声は長女には届かず長女は中退し派遣の会社で暫くは頑張っていたのですが一人暮らしの長女は親には経済力がないと思い大学を辞めたことで生活の経済力支援は言えなかったのでしょう。ネットワークビジネス、いわゆる『ネズミ講』に手を出しましたが上手く行かず本当に必死だったのでしょう。暫くしてからスカウト業に足を踏み入れました。女の子なのにスカウト？映画新宿スワンで綾野剛さんが演じていた仕事です(･･;)長女は女の子でありながら度胸もあり言葉に力を持っている子です。『女は女同士。スカウトは女の子がやった方がいい。』長女は東京のスカウト事務所でリーダー格のスカウトレディとなりました。裏稼業です。月収は普通のOＬの何倍も稼ぎブランド物を買い漁っていました。生活的には潤いましたが気がつくと周り人間には普通の人のなんと少ないことか。いや皆無であったのかも知れません。おそらく寂しさもあり買い物にも走ったのでしょう。買っても買っても？あんなに欲しかった高級ブランドが、いとも簡単に手に入るようにも(･･;)本人が彼氏という男性とは何人も入れ代わりました。これも寂しさゆえだと今にして思うのです。長女の心の波動は粗く粗く変化。妻は、とても心配していました。『目は見えず耳も聞こえず話す事だけしかできなくなってしまった。』心の目は閉じ親や友達の言葉に耳を貸さず悪魔の囁きだけが聞こえる耳へと。『早く目を覚まして欲しい！』昨年の6月の事でした『お父さん、お母さんの誕生日プレゼント買いに行きたいから付いてきてくれる？』私は（性根は変わらない優しい子なんや。）そう思い長女のクルマに乗りました。心斎橋に向かう御堂筋を走行。梅田から淀屋橋に入ってきたとき土佐堀通りとの交差点で赤信号になりました。そのとき横断歩道を1人の就活しているらしき女の子が目の前を通ると『ウチは、あんな就活なんか、やってられへん！それに普通の企業になんか就職して安い給料でなんかやってられへん！アホらし。』確かに女の子一人暮らしは大変ですが私は長女の言葉に複雑な思いとなり『あの子達は必死なんや。ここらのオフィス街には一流と言われる会社がたくさんあるねん。Ａ香が逆立ちしても入社出来へんのや。今、一生懸命に頑張ってる人を馬鹿にしたら絶対にアカンー』私は思わず叱るような口調で言ったのです。いや、𠮟ったのです。が(･･;)『ウチはウチ。別に馬鹿になんかしてないよ。』と言っている長女を見ると寂しさが胸の奥から湧き出ると同時に親として間違った育て方をしたのか？そして、この日の２年後の今、長女は一般企業への就職活動を始める事になるとは、まさか当時は思いもよらなかったはずです。