
今日は曇り一時雪のち晴れ。今朝は上空に薄いヴェールのような雲が広がっていて、雲を透かすように暗い空が垣間見えている。今朝の気温は-1℃で湿度が低く、弱い北よりの風が吹いていた。気温はそれほど低くはないにもかかわらず、風が体温を容赦なく奪っていくかのように、凍えるような寒さである。外に出ると、吐く息が白く見えた。
今日は通常出勤のため、早朝に家を出た。日中はあまり気温が上がらないとの天気予報を聞いて、ダウンコートを着て出勤する。きりっと冷えた空気で顔がこわばるように感じられる。電車に乗ってまどろんでいても、駅に着くたびに冷気が車内に流れ込んで、寒さで目が覚める。電車はやがて新宿に到着した。
新宿の上空には日野よりも厚い雲に覆われていて、真夜中のような暗さである。少しずつ、空が明るくなって、雲が白っぽく見える。アスファルトの路面が氷のように冷たく、吹いてくる風までもが凍ったように硬くて冷たい。職場に到着して西の窓から外を見渡すと、厚いカーテンのような雲に覆われて市街地が薄暗く見える。西の空は雲が切れていて、山々の稜線のシルエットが薄青く染まっていた。
日中は雪で、上空には厚い雲が広がっていて、粉雪が舞っている。昼間の最高気温は3℃で、冷たい北よりの風が吹いている。朝からあまり気温が上がらず、凍えるように寒い一日となった。
外に出てみると、シャーベットのような濡れた空気が氷のように冷たく感じられた。職場に戻って窓から外を見ると、窓一面に雪が舞っていて、景色が白く見える。新宿中央公園はうっすらと雪が積もって、雪景色が見られた。午後になって、都心の気温は氷点下に下がった。
仕事を終えると、今日は少し早めに帰宅することにした。机上を整理して職場を出ると、地下道に入る。ちょっと外の様子を見てみたいと思って、地上に出てみた。
積雪の量は少なかったこともあって車道に雪はほとんど無かったが、濡れた路面に大きな水たまりが出来ている。中央分離帯には雪が積もっていて、白いラインを描いていた。
街路樹の枝にはびっしりと雪が積もっている。街灯の明かりに照らされて、白く輝いていた。
歩道の雪は所々歩きやすいように雪かきがされていたが、大部分はシャーベット状の雪が広がっていて、一部ぬかるんでいる。足下が滑りやすくなっているので、歩幅を小さくして、気をつけながら歩いた。
地下道を歩いて新宿駅に向かう。
電車は少し遅れていたが、ダイヤに大きな乱れは無かった。降雪で多くの通勤客は早めに帰宅したらしく、車内は比較的空いていた。途中、荻窪駅で席に座る。シートに腰を埋めると、急に眠気が襲ってきた。
日野駅に到着すると、電車を降りて改札を抜けた。都心に比べて、案外、日野駅の周辺の雪は少なく見える。上空の所々に雲が広がっているものの、暗く澄んだ空が広がっていて、雲の合間に星が瞬いているのが見えた。
歩道の雪はほとんど無くなっていたが、むしろ濡れた路面が凍って滑りやすくなっている。足下に注意しながら家路を急いだ。