とある交差点の歩道に設置してあるシンボル的なまちの腰かけ。
交通量の多い場所なのですが、非常に目につきやすい場所なのですが、さりげないやさしさもある腰かけです。
腰かけはさておいて、ここは人目につきやすく、ここに立ちいろいろなメッセージを示したりする姿も見うけることがあります。
地元の人には関心がないようなお飾りみたいな腰かけですが、実際、この辺まで歩くと疲れも感じまして、お年寄りや身体が弱い方はついつい腰かけたくもなるような場所でもあります。
初めて訪れた方々にも、ここに腰かけがあるとちょっとほっとした気持ちにもなります。
このまちにいると方角が大雑把になりやすく、北と南も大雑把に思い込んでしまい思い違いもたびたびあります。
ここに腰かけたとき、方角を示した絵が描かれてまして、「正確には北はあっちだったんだと」と関心しました。
昔はここに大橋があり、かつてはまちにひとつしかなかった橋でした。別な場所に新たに大橋が建設されまして、古い橋は取り壊しました。一時期、新たな橋が第一大橋だと思い込んだことがありました。
古い大橋はリニューアルしまして、物の順番から言えば二番目に造られた橋が第一大橋に代わると思ったのですが、三番目に造られた大橋が第一大橋として現在に伝わってます。
順番からすれば二番目に造られた大橋のほうが先輩なのですが、このまちでは初めに造られた大橋がある場所を第一大橋と呼ぶことになりました。
心情的には不便だったことで造られた第二大橋ですが、そちらを第一大橋としては扱わず、まちの中心部でもあるがため、ここから通る橋をまちの第一大橋として現在に引き継いでいます。
年を重ねればいろいろな景色が移り変わり、感情の揺れも起きたりもしますが、情に流されず頑固な一面もある、まちの腰かけです。