KAWAGANI DQX 紙芝居magNET【TOP】

旧える天まるのブログ
株式会社スクウェア・エニックスを代表とする共同著作者が権利を所有する画像を利用しております。

『まちの腰かけ』境界

2021-03-04 16:17:22 | まちの腰かけ

 とある東屋がある場所の憩いの広場の風景。

 東屋の袂に腰かけもおいてあり、多目的な憩いの場ではありますが、この場所はまちの境界線も意味する場所であり、ふたつの行政がともに隔たりを解消するがためにまちを跨ぐ大橋が造られました。

 昔は、川上から川下に流れる河川を利用して材木や俵(米)などを運び、港まで着けば、そこから船で江戸の街へと運ぶ商いで栄えてました。その拠点になる地域は現在に至るまで発展し続けました。

 河川の利用はまず、自然がおりなす幹線道路で、行先が港まで繋がってることと、大地(平地)を歩くよりも盗賊などに襲われ難く、安全な運搬がしやすかったのではないか。と思っています。

 川上から川下へ運搬する途中で藩の管轄も変わります。村、町、市、複数の村や町が隣接し境界地域なるものも通ります。

 河川による運搬は安全を担保することが目的ですので、警察の管轄が隣りのまちの警察の管轄エリアに移動しても、物資の安全は確保されてなければなりません。

 ただし、古き時代の因縁というものありまして、藩になる前は国境の拠点をめぐって武将同士で取って取られての小競り合いもありました。

 東屋があるほうにはトイレがないのですが、手前のほうにはトイレがあり、トイレを占領されドアが閉まっていると誰もが大変な思いをするのは想像できますでしょう。それ以上に破壊されてたりしたら、どうしようもなくなります。トイレの破壊は現代に起きたことですが、昔は、物流の拠点を武将家臣が取ったと思えば、その武将が相手方に寝返ったりと、武闘派の権限というのはめんどくさかったりもしました。

 昭和から平成になり、落ち着き始めた頃に境界管理河川という名目で、まちを跨る大橋が架けられました。警察署の管轄エリアの最前線となる場所に大橋が建てれました。そこに憩いの場所となる腰かけなども置かれるようになりました。

 橋を散歩すると、目を楽しませてくれるものがありました。

 ここの場所は、ないと漏れそうで困る場所。あると助かったと思う場所にある。憩いの境界管理広場の腰かけです。

 

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« コント55号・萩本欽一・卒業... | トップ | 『まちの腰かけ』避難所 »
最新の画像もっと見る

まちの腰かけ」カテゴリの最新記事