10月22日(日)、樅木天満宮大祭が開催されました。この大祭では、200年ほど前から神楽が奉納されてきました。樅木の神楽は、宮崎県の高千穂神楽を元祖として、宮崎県椎葉村向山から樅木地区に伝わったと言われています。昔は、神楽が24種類あり大祭前日の夕方から夜通し舞っていたそうですが、神楽を受け継ぐ人がいなくなったり、戦争が続いたりしたことなどから、いつの間にか樅木神楽の伝統は消えてしまいました。それとともに樅木地区はひっそりと静まりかえり、都会へ出て行く人が増えてきました。
このままではいけないと思った人々が、「神楽を復活させれば、地域も元気になるのではないか」と考え、樅木神楽保存会を立ち上げ、樅木神楽を復活させることにしました。一度消えてしまった神楽を復活させることはとても厳しいものでしたが、保存会のみなさんの努力で、長い年月をかけ13種類の神楽を復活させることができました。
この復活させた神楽を、途絶えさせることなく後世に伝えていかなければならないと考え、1974年に樅木児童神楽をスタートさせ、子供たちに伝えてきました。
このような歴史を背景に、コロナ禍で縮小が続き、昨年は諸事情で開催できなかった樅木天満宮大祭を、今年は4年ぶりに通常の形で開催することができました。
神事の後、学校の職員も参加する“宮神楽”から始まり、“飯神楽”、“壱神楽”と続きます。様々な神楽が奉納される中、子供たちが舞う“日当て”があります。そして、最後は“神〆”で終了です。
この樅木天満宮大祭を通して、地域の方々の樅木を思う気持ちがとても伝わってきました。それと同時に、人と人とのつながりを感じることができました。以前泉第八小学校に関わった先生方も来られ、地域の方々と一緒に神楽を奉納されたり、宴席に参加されたりする姿からも、学校と地域とのつながりを感じました。
これからも、泉第八小学校は「地域とともにある学校」であり続けたいと思います。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます