8月10日議員会館において、児玉龍彦東大教授が勉強会をされています。元気をもらえます。「じゃあその次に、…」起きてしまったことに捉われず、次できることをできるまで。できるのは、自分しかいません。必ずできる考え方です。線量が高ければ高いなりに…中心では、実行されています。同じ人間です。原子、遺伝子…すべてを知り、できることをひとつづつ。除染しなければ、次がありません。以下、その抜粋byhttp://vimeo.com/27528555
今回の福島原発の事故というのは、3月15日に一過性にぼーっと放射性の飛沫がきまして、我々もその日から厳戒態勢です。びっくりして通報したというのが始まりです。これが一過性で雲みたいな粒子でわーっときて東京を通り過ぎちゃって、どこへ行ったかというと足柄や静岡へいってますから300k位行ってます。100k圏で5マイクロシーベルト、200k圏で0.5マイクロシーベルト、300kまでいってる。これは広島・長崎の原爆よりたくさん出たっていうふうに感じます。それを確信したのがピット水、4月頃垂れ流しみたいにじゃんじゃん海に出てるっていう、あれのサンプル計算したら簡単に広島原爆超えちゃいます。この時から既にメルトダウンしていて核燃料が飛び散ってるのは間違いないっていうのを我々確信しまして、センターあげて除染やんなきゃいけないかなと思いました。
放射性アイソトープの問題って、時々刻々変わっていきます。一番最初に問題になるのはヨウ素131ってやつで、これが一番危ないものの一つでチェルノブイリで4000人の子どもが甲状腺ガンになりました。WHOの認定で15人が手術が間に合わなくて死んじゃってるんですが、それはほとんどヨウ素131によります。ヨウ素っていうのは気化しやすいもんですから、コポっとでて最初に散ります。ただしヨウ素131は半分になるのが8日です。ということはひと月で10分の1になります。ふた月で100分の1になります、み月で1000分の1になります。だから今さらホールボディーカウンターなんてやっても、誰も引っかかんないです。それで一番最初にやるべきだったのは何かっていうと出た瞬間にどっちに流れたかを言ってヨウ素131を吸わないようにしなくちゃいけなかったわけです。そのとき最初3kですか、次10kですか、20kですか?ここまでくれば絶対内陸がやられても海がやられても大丈夫みたいに思ってたので皆逃げてきたわけです。ところが波江から飯館村、流れていくわけです。そこへ皆行ってたわけです。だからそのときどれだけ吸ってたかって誰もわかりません。
今の放射線の議論っていうのはカビのはえたような議論をやっている。2000年にブレアとクリントンが会見して「人の遺伝子って全部読めました」と。昔は人間の遺伝子はわかってないから放射線があたると25000の遺伝子のどこにあたるかわかんないから確率論的に言ってたんですよ。今はガンの組織一個あれば、それが読めちゃうからどこがおかしいかわかるわけです。そうするとチェルノブイリで起こってることなんか皆わかってる。昔はそういうのがなかったから86年にチェルノブイリが起こって甲状腺ガンが増えてくる。91年頃にウクライナやベラルーシの医者が見たこともない変な甲状腺がんが増えていると言ってたんだけど、日本やアメリカやロシアの科学者は86年以前のデータがないからそんなの増えたってわかんねーじゃねーかと。今度は96年から減りだした。そしたら86年チェルノブイリから始まったと考えるしかないではないですかとなったんですが、今はそれより全然進んでまして、今まで言われてたのは、遺伝子って修復する機能があってちょっとあたっても大丈夫なんですと皆言ってたわけです。ところがガンになるときに何がやられるかっていうとP53とか遺伝子を治す遺伝子がやられちゃった人がガンになるというのがわかってきたわけです。これは一番新しいアメリカ学士院の会合で出てるヤツですが、人間の遺伝子って父親と母親と2個もらってるわけですね。チェルノブイリの子どもの癌細胞で甲状腺ガン、3つに増えちゃってる。我々は全ゲノムを検索できますから、どこが増えてるかなんてもうわかってるわけです。
放射線がかかるとDNAを切るわけです。切れても普通は治すわけなんです。リングは二重螺旋なんですね。二重螺旋は比較的放射線に抵抗(力)があるんです。ところが細胞が分裂するときに1本づつになりまして、これが2本になって2個の細胞になる。この1本の時ってのが一番弱いんです。だいたい10倍くらい感受性がありますから、放射線を浴びても、だから僕らが大人に癌治療で放射線をあてると髪の毛、白血球、腸、下痢とか放射線治療の副作用が起こるところは細胞分裂の盛んなところに起こります。それで一番恐いのは子ども、胎児、そういう人が一番弱い。10倍弱いということです、増殖期のDNAは。
例えばこれはチェルノブイリでいくと染色体7番が3コピーっていうのは、汚染地区の子どもにはあって非汚染地区の子どもにはない。それからNET遺伝子というのは、染色体7番q11が最初にやられてるっていうのがわかってきています。だから確率論的にではなくてメカニズム的に理解することが今のゲノムからきてることです。
これから焦点になるのはセシウム137です。ヨウ素131は一番最初の時点でSPEEDIなんかで子どもを逃がさなきゃいけなかったのに皆吸っちゃった、流れちゃった。じゃあその次に、もうヨウ素食らっちゃった子ども達にセシウムを食らわせちゃいけないってことです。セシウムは天然界にないんですよ。強いγ線出しましてゴイアニア(ブラジル)って町で医療機関からセシウムが盗まれちゃった。たくさん詰めるとセシウムは光りますから光る金属だっていうことで250人が回して拝んだ。250人被曝して4人死んでますから、セシウムは安全なんてそもそもそんなことは全く嘘です。(セシウムは)半減期が30年で、日本の土壌の場合、土の流出を考慮しても半分になるのに17年かかります。田んぼって土が40年で半分いれかわります。だから30年の半減期のものが入ると17年かかります。
チェルノブイリの汚染地区で増えているのは膀胱ガン。膀胱ガンが増えてるのはだいたいおしっこに6ベクレル/リッター入ってる地域です。ここではですね、ゲノムを守るp53って遺伝子が15年くらいたつと壊れてきてそれから次の変化が起こるってことがわかってきた。私が一番びっくりしたのは、5月18日から厚労省の研究班が東北、関東、四国の108名の母親の母乳を調べて福島、二本松、相馬市の7名から1.9~13ベクレル/リッター出てると。で、その研究班は健康に問題ないって言ってるんです。おしっこで6ベクレルで膀胱ガンが増えるっていうのがあるのに母乳に出て赤ちゃんに飲ませてるって、それを健康に問題ないって言ってるなんて。科学論争はいくらやってもいいですが、今ヨウ素131食らってる子どもにセシウム食らわせちゃダメなんですよ。これはですね、外部被曝ではないんですよ、ほとんど内部被曝、食べ物。
東京で空間線量がピッ、ピッ、ピッ、ピッが、那須あたりでピッピッピッピになって、郡山とか二本松とか福島とかビーーーーーーーーですよ。安全だなんてなかなか言えないです。とにかく子どもと妊婦を守る法律を作ってください。今日の朝刊でも7万人が町を離れているだけではなくて、学校の転出が1万4千人?さらに僕なんか妊婦から移る病院紹介してくださいってメールが山のように来てます。このときに国会が動かなかったら誰が動くんですか。
南相馬で(除染)やっていると南の方は20k圏内で原発に近いから立ち入り禁止、30k圏外は普通にやってよいです、20kから30k圏内は総理大臣のやってる原子力災害対策本部長の指示ということで学校は休校、病院は休診ってなってます。ところがここの線量をひとつひとつ見て行くと実際には北の方、飯館村、ここらへんにボッカーンと降っているところがあって、今避難してるのは南相馬の北の方なんです。で、実際には津波被害で500人死んでて、南部のほうは遺体の捜索にも行けない。行方不明者の捜索も出来ていないようなところがあります。南の(南相馬市の)中心街は線量が比較的低いんですよ。ところが線量が低い方から高い方へ総理大臣の命令で1700人の子どもが一日100万円のスクールバスで移動してるんですよ。最初に調査に行って原子力災害対策本部長の菅直人さんのところへメールを送りました、即日。まだ、なんの返事もありません。
米軍はヘリコプターに地表探査機を持ってって一瞬にして空からどこが何マイクロとかパッと出します。日本の原子力学会は何kmメッシュとかいって1k毎に計るとか、何寝とぼけたこと言ってるんですかと。はやぶさとかあるじゃないですか、JAXAとか。機械制御は日本は世界一なんですよ、GPSも。こんなの放射線線量計載っけてヘリコプター飛ばすのってのは何でできないんですか。だって住民が一番知りたいのは自分の家がどうか、自分のあれがどうかで。無人ヘリコプターでも何でもいっぱい飛ばして毎日のように今日の線量をはかれるようにGPSひっつければ、もう今の放射線対策のところにはですね、バイオのことをわかってる人も情報のことわかってる人も一人もいないってことです。
除染を始めようと思うと、雨が降るとザーっといきますから10倍、100倍と濃縮されてしまうのです。そうすると平均線量なんていっても全然関係なくて、子どもが手をつくところがやばい。最初は緊急除染でやっているのは、非常に濃い所があるんですよ。屋上みたいなフラットな所で雨水が集まって、溜まって濃縮されてます。こういうところは地域で住民が除染するったって危ないですよ。こういったところは我々東大が先に入ってサーベイして奇麗にしてそういう所は除いて水をかけたり土を掘り起こしたりやってます。長期の除染というのは全然違いまして、これは竹中工務店とか鹿島建設とか東レとかいろんなところが入ってきちんとやるような世界標準のようなものがありまして、放射能だったらこれぐらいでやれる。一番やっちゃ行けないのはコンクリが入ったときに研磨。粉になって舞い上がったやつを吸い込んだらずーっと肺に入っちゃいますから、研磨するときは湿式にするかセシウムは水に溶けちゃうからセミドライでやるのが一番効率はよいのですが、ぜんぜん知らない人がやり始めたら粉にして巻き上げちゃってます。設計管理なしに施工だけやったら危なくてしかたがない。
客土がよいのか、土壌改良、化学的改良が良いのか、植物除染がよいのか。それで植物除染っていうのはですね、あんまり(線量が)下がんないんですよ、だけど畑なんか水に混ぜて洗うと耕土として使えなくなっちゃうから、畑で基準値が1.5倍くらいのところだったら植物植えて3年くらい国が買い上げてやるっていう手もあるんですよ。そうするとコストも安いしきれいになる。だからこの方法、この方法、この方法と組み合わせて、それから何で空から(線量計測)っていうと畑とか林とかがどれくらい線量をもってるかっていうのを正確に知って地域で除染っていうのを考えないとダメになっていきます。
ヨウ素131が出てるときに、3k逃げろ、10k逃げろ、20k逃げろっていってヨウ素131が出てる所に逃がしちゃってる。今度やるのは正確な情報を出して正確に何でやったらどれくらいとれます、これを実証実験やって示さないと。「強制収容する」とか言い出してる。自分たちが撒いたからその撒いたところの周りを全部強制収容するって案が出てきてます。これは絶対だめです。第一原発のまわりだって線量低い所は低いんですよ。何で突然強制収容になるんですか。しかもそのデータさえ出てないし一時立ち入り、ようやく3k内認められたばっかりの段階じゃないですか。もし何かに必要だったら住民と協議して借り上げとかありますよ、だけど最初に出てくるのが強制収容とか何を考えてるんですか。自分でぶんまいといて、おまえら出て行けだの出て行くなだの、強制避難じゃないと補償しないとか言ってたわけですよ。そんな自分で汚しておいて箸の上げ下げまでやるようなことは法律で認めないでほしい。住民が当事者として自治体と話し合って出来るためには汚染状態をわからないと。
最後の結論ですが、大気圏内の核実験はやめましょうということになった。米英ソの核実験の時のセシウムはなかったっていうけれども、その後出てきました。ほっといて減ってきたんではないんですよ、中国が新疆でバーンとやって今長崎の流れなんてシルクロードの汚染したセシウムがバーっと日本に降ってるから、水爆は原爆の1000倍放射線が出ますから水爆一回やられたところは辺り一帯汚染しちゃってひどい、その風が中国から日本なんかへ来て広島も長崎もわかんなくなっちゃってますが、それでも米英ソが中止になってフランスと中国がやめてチェルノブイリでちょっと増えてもずいぶん減ってきてたんですよね。私思うに人が生み出したものを人が除染できない訳が無い。根性をもって除染に立ち向かうのは我々科学者の、国会議員も次の世代に、国土というのは父から子どもに伝えるもんです。それを汚して逃げてはダメです。
今回の福島原発の事故というのは、3月15日に一過性にぼーっと放射性の飛沫がきまして、我々もその日から厳戒態勢です。びっくりして通報したというのが始まりです。これが一過性で雲みたいな粒子でわーっときて東京を通り過ぎちゃって、どこへ行ったかというと足柄や静岡へいってますから300k位行ってます。100k圏で5マイクロシーベルト、200k圏で0.5マイクロシーベルト、300kまでいってる。これは広島・長崎の原爆よりたくさん出たっていうふうに感じます。それを確信したのがピット水、4月頃垂れ流しみたいにじゃんじゃん海に出てるっていう、あれのサンプル計算したら簡単に広島原爆超えちゃいます。この時から既にメルトダウンしていて核燃料が飛び散ってるのは間違いないっていうのを我々確信しまして、センターあげて除染やんなきゃいけないかなと思いました。
放射性アイソトープの問題って、時々刻々変わっていきます。一番最初に問題になるのはヨウ素131ってやつで、これが一番危ないものの一つでチェルノブイリで4000人の子どもが甲状腺ガンになりました。WHOの認定で15人が手術が間に合わなくて死んじゃってるんですが、それはほとんどヨウ素131によります。ヨウ素っていうのは気化しやすいもんですから、コポっとでて最初に散ります。ただしヨウ素131は半分になるのが8日です。ということはひと月で10分の1になります。ふた月で100分の1になります、み月で1000分の1になります。だから今さらホールボディーカウンターなんてやっても、誰も引っかかんないです。それで一番最初にやるべきだったのは何かっていうと出た瞬間にどっちに流れたかを言ってヨウ素131を吸わないようにしなくちゃいけなかったわけです。そのとき最初3kですか、次10kですか、20kですか?ここまでくれば絶対内陸がやられても海がやられても大丈夫みたいに思ってたので皆逃げてきたわけです。ところが波江から飯館村、流れていくわけです。そこへ皆行ってたわけです。だからそのときどれだけ吸ってたかって誰もわかりません。
今の放射線の議論っていうのはカビのはえたような議論をやっている。2000年にブレアとクリントンが会見して「人の遺伝子って全部読めました」と。昔は人間の遺伝子はわかってないから放射線があたると25000の遺伝子のどこにあたるかわかんないから確率論的に言ってたんですよ。今はガンの組織一個あれば、それが読めちゃうからどこがおかしいかわかるわけです。そうするとチェルノブイリで起こってることなんか皆わかってる。昔はそういうのがなかったから86年にチェルノブイリが起こって甲状腺ガンが増えてくる。91年頃にウクライナやベラルーシの医者が見たこともない変な甲状腺がんが増えていると言ってたんだけど、日本やアメリカやロシアの科学者は86年以前のデータがないからそんなの増えたってわかんねーじゃねーかと。今度は96年から減りだした。そしたら86年チェルノブイリから始まったと考えるしかないではないですかとなったんですが、今はそれより全然進んでまして、今まで言われてたのは、遺伝子って修復する機能があってちょっとあたっても大丈夫なんですと皆言ってたわけです。ところがガンになるときに何がやられるかっていうとP53とか遺伝子を治す遺伝子がやられちゃった人がガンになるというのがわかってきたわけです。これは一番新しいアメリカ学士院の会合で出てるヤツですが、人間の遺伝子って父親と母親と2個もらってるわけですね。チェルノブイリの子どもの癌細胞で甲状腺ガン、3つに増えちゃってる。我々は全ゲノムを検索できますから、どこが増えてるかなんてもうわかってるわけです。
放射線がかかるとDNAを切るわけです。切れても普通は治すわけなんです。リングは二重螺旋なんですね。二重螺旋は比較的放射線に抵抗(力)があるんです。ところが細胞が分裂するときに1本づつになりまして、これが2本になって2個の細胞になる。この1本の時ってのが一番弱いんです。だいたい10倍くらい感受性がありますから、放射線を浴びても、だから僕らが大人に癌治療で放射線をあてると髪の毛、白血球、腸、下痢とか放射線治療の副作用が起こるところは細胞分裂の盛んなところに起こります。それで一番恐いのは子ども、胎児、そういう人が一番弱い。10倍弱いということです、増殖期のDNAは。
例えばこれはチェルノブイリでいくと染色体7番が3コピーっていうのは、汚染地区の子どもにはあって非汚染地区の子どもにはない。それからNET遺伝子というのは、染色体7番q11が最初にやられてるっていうのがわかってきています。だから確率論的にではなくてメカニズム的に理解することが今のゲノムからきてることです。
これから焦点になるのはセシウム137です。ヨウ素131は一番最初の時点でSPEEDIなんかで子どもを逃がさなきゃいけなかったのに皆吸っちゃった、流れちゃった。じゃあその次に、もうヨウ素食らっちゃった子ども達にセシウムを食らわせちゃいけないってことです。セシウムは天然界にないんですよ。強いγ線出しましてゴイアニア(ブラジル)って町で医療機関からセシウムが盗まれちゃった。たくさん詰めるとセシウムは光りますから光る金属だっていうことで250人が回して拝んだ。250人被曝して4人死んでますから、セシウムは安全なんてそもそもそんなことは全く嘘です。(セシウムは)半減期が30年で、日本の土壌の場合、土の流出を考慮しても半分になるのに17年かかります。田んぼって土が40年で半分いれかわります。だから30年の半減期のものが入ると17年かかります。
チェルノブイリの汚染地区で増えているのは膀胱ガン。膀胱ガンが増えてるのはだいたいおしっこに6ベクレル/リッター入ってる地域です。ここではですね、ゲノムを守るp53って遺伝子が15年くらいたつと壊れてきてそれから次の変化が起こるってことがわかってきた。私が一番びっくりしたのは、5月18日から厚労省の研究班が東北、関東、四国の108名の母親の母乳を調べて福島、二本松、相馬市の7名から1.9~13ベクレル/リッター出てると。で、その研究班は健康に問題ないって言ってるんです。おしっこで6ベクレルで膀胱ガンが増えるっていうのがあるのに母乳に出て赤ちゃんに飲ませてるって、それを健康に問題ないって言ってるなんて。科学論争はいくらやってもいいですが、今ヨウ素131食らってる子どもにセシウム食らわせちゃダメなんですよ。これはですね、外部被曝ではないんですよ、ほとんど内部被曝、食べ物。
東京で空間線量がピッ、ピッ、ピッ、ピッが、那須あたりでピッピッピッピになって、郡山とか二本松とか福島とかビーーーーーーーーですよ。安全だなんてなかなか言えないです。とにかく子どもと妊婦を守る法律を作ってください。今日の朝刊でも7万人が町を離れているだけではなくて、学校の転出が1万4千人?さらに僕なんか妊婦から移る病院紹介してくださいってメールが山のように来てます。このときに国会が動かなかったら誰が動くんですか。
南相馬で(除染)やっていると南の方は20k圏内で原発に近いから立ち入り禁止、30k圏外は普通にやってよいです、20kから30k圏内は総理大臣のやってる原子力災害対策本部長の指示ということで学校は休校、病院は休診ってなってます。ところがここの線量をひとつひとつ見て行くと実際には北の方、飯館村、ここらへんにボッカーンと降っているところがあって、今避難してるのは南相馬の北の方なんです。で、実際には津波被害で500人死んでて、南部のほうは遺体の捜索にも行けない。行方不明者の捜索も出来ていないようなところがあります。南の(南相馬市の)中心街は線量が比較的低いんですよ。ところが線量が低い方から高い方へ総理大臣の命令で1700人の子どもが一日100万円のスクールバスで移動してるんですよ。最初に調査に行って原子力災害対策本部長の菅直人さんのところへメールを送りました、即日。まだ、なんの返事もありません。
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除染を始めようと思うと、雨が降るとザーっといきますから10倍、100倍と濃縮されてしまうのです。そうすると平均線量なんていっても全然関係なくて、子どもが手をつくところがやばい。最初は緊急除染でやっているのは、非常に濃い所があるんですよ。屋上みたいなフラットな所で雨水が集まって、溜まって濃縮されてます。こういうところは地域で住民が除染するったって危ないですよ。こういったところは我々東大が先に入ってサーベイして奇麗にしてそういう所は除いて水をかけたり土を掘り起こしたりやってます。長期の除染というのは全然違いまして、これは竹中工務店とか鹿島建設とか東レとかいろんなところが入ってきちんとやるような世界標準のようなものがありまして、放射能だったらこれぐらいでやれる。一番やっちゃ行けないのはコンクリが入ったときに研磨。粉になって舞い上がったやつを吸い込んだらずーっと肺に入っちゃいますから、研磨するときは湿式にするかセシウムは水に溶けちゃうからセミドライでやるのが一番効率はよいのですが、ぜんぜん知らない人がやり始めたら粉にして巻き上げちゃってます。設計管理なしに施工だけやったら危なくてしかたがない。
客土がよいのか、土壌改良、化学的改良が良いのか、植物除染がよいのか。それで植物除染っていうのはですね、あんまり(線量が)下がんないんですよ、だけど畑なんか水に混ぜて洗うと耕土として使えなくなっちゃうから、畑で基準値が1.5倍くらいのところだったら植物植えて3年くらい国が買い上げてやるっていう手もあるんですよ。そうするとコストも安いしきれいになる。だからこの方法、この方法、この方法と組み合わせて、それから何で空から(線量計測)っていうと畑とか林とかがどれくらい線量をもってるかっていうのを正確に知って地域で除染っていうのを考えないとダメになっていきます。
ヨウ素131が出てるときに、3k逃げろ、10k逃げろ、20k逃げろっていってヨウ素131が出てる所に逃がしちゃってる。今度やるのは正確な情報を出して正確に何でやったらどれくらいとれます、これを実証実験やって示さないと。「強制収容する」とか言い出してる。自分たちが撒いたからその撒いたところの周りを全部強制収容するって案が出てきてます。これは絶対だめです。第一原発のまわりだって線量低い所は低いんですよ。何で突然強制収容になるんですか。しかもそのデータさえ出てないし一時立ち入り、ようやく3k内認められたばっかりの段階じゃないですか。もし何かに必要だったら住民と協議して借り上げとかありますよ、だけど最初に出てくるのが強制収容とか何を考えてるんですか。自分でぶんまいといて、おまえら出て行けだの出て行くなだの、強制避難じゃないと補償しないとか言ってたわけですよ。そんな自分で汚しておいて箸の上げ下げまでやるようなことは法律で認めないでほしい。住民が当事者として自治体と話し合って出来るためには汚染状態をわからないと。
最後の結論ですが、大気圏内の核実験はやめましょうということになった。米英ソの核実験の時のセシウムはなかったっていうけれども、その後出てきました。ほっといて減ってきたんではないんですよ、中国が新疆でバーンとやって今長崎の流れなんてシルクロードの汚染したセシウムがバーっと日本に降ってるから、水爆は原爆の1000倍放射線が出ますから水爆一回やられたところは辺り一帯汚染しちゃってひどい、その風が中国から日本なんかへ来て広島も長崎もわかんなくなっちゃってますが、それでも米英ソが中止になってフランスと中国がやめてチェルノブイリでちょっと増えてもずいぶん減ってきてたんですよね。私思うに人が生み出したものを人が除染できない訳が無い。根性をもって除染に立ち向かうのは我々科学者の、国会議員も次の世代に、国土というのは父から子どもに伝えるもんです。それを汚して逃げてはダメです。