天地を 照らす日月の 極みなく あるべきものを 何をか思はむ 

わびぬれば 今はたおなじ 難波なる みをつくしても あはむとぞ思う

待宵

2016年09月15日 | 秋は夕暮れ
待てど暮らせど来ぬ人を 宵待草のやるせなさ 今宵は月も…

今宵は待宵小望月。

「待宵草」の花言葉は「ほのかな恋」。明け方、花を閉じたときの色は、桂色。愛に染まっています。

「金木犀」の花言葉は「真実の愛」。花の色は愛染桂。地平線近くの月の色は「金木犀」、昇った月の色は「銀木犀」

桂離宮の建造物は、月を愛でるのによい位置にそれぞれ建てられています。古書院の「二の間」から池に張り出した「月見台」の先に中秋の名月の月の出が見え、名月は池の水面、その向こうの植え込みに映して観ることができます。
書院や茶室の「月波楼」は中秋の名月を、「松琴亭」、「紅葉の馬場」が冬至の頃の月を、「笑意軒」、「園林堂」、「梅の馬場」が春分の頃の月を愛でるのによい位置に配されています。

遠く離れて 逢いたいときは 月が鏡に なればよい