マジンガー通信

多分500万人に1人くらいの割合でしか役に立たないシトロエンC4にまつわるお話など。

童夢S102.5

2012年06月17日 | モータースポーツ
ル・マンは4時間を経過しました。

レースは4時間を超えて
アウディのハイブリッドカー、e-tron quattroが予想通りトップ、
少し遅れてトヨタとアウディのノンハイブリッドがデットヒート
トラブルで止まったもう1台のe-tron quattroが追いかける
という感じで展開されています。
本命視されていたe-tron quattroがレースペースだけでなく
1回給油ごとの周回数も多い(様するに燃費が良い)様で
トラブルが無い限りは予想通りの速さを見せていますが、
既に1台がトラブルを起こしていますし、
まだまだ先は読めない状況です。

個人的な1番の注目マシーン

参戦発表の時に記事化していますが、童夢のチャレンジ
個人的にはとても楽しみです。
社長の林みのるさんが折角傑作が出来たのに
諸事情でお蔵入りになるのは忍びないと
自費で準備されたマシーンです。
そこら辺のストーリーは私が付け焼き刃で語るよりも
童夢のホームページに素晴らしい記事が載っているので
読まれる事をお勧めしますが、
レースの世界では半ば常識ではある
空力性能さえ良ければ、多少のエンジンパワーは挽回出来る
の典型を行く様なマシーンには惹かれるものがあります。
レースは童夢自体ではなくル・マンでは名門の
ペスカローロレーシングが走らせています。
元F1ドライバーのセバスチャン・ブルデーと
チームゴウで優勝経験のある荒聖治選手を擁し
ソフト面でも侮り難いものがあります。
レースは開始早々にドライブシャフトのブーツが破損して
大きく出遅れる展開になっていますが、
ライバルと全く遜色の無いラップタイムを刻んでいるので、
ここからの巻き返しに期待です。
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ル・マン24時間レースまもなくスタート

2012年06月16日 | モータースポーツ


まもなくル・マンがスタートします。
今年は80回目(戦争があったので、80周年ではないです)の
記念のレースなんですが、
プジョーが撤退をしてしまったので
フランス的な見所はあまり無いのかなと思います。
おそらくスタートしてしまうと思いますが、
見所を幾つか書いてみようと思います。

今年の見所はこんな感じ。

強引に言えばルノー繋がりで
日産デルタウイングというのも話題なんでしょうが、
アウディとトヨタのハイブリッドカー対決
というのが一番の見所になると思います。
F1が既にハイブリッド化されているのと、
市販車を使うスパ24時間レースでも
ハイブリッドカーは続々とデビューしているので
もはや珍しい話ではないのですが、
やはりル・マンでとなると、話は違うと思います。
ちなみに最前列向かって左の白いマシーンが
アウディのハイブリッドカー、
真ん中の日産デルタウイングを挟んで
日産車にしか見えない青いマシーンが
トヨタのハイブリッドカーです。
2列目のゼッケン3を付けているアウディまでが
優勝争いの圏内になるのではないかと思います。
市販車はかつての百花繚乱具合から一転、
フェラーリ458、ポルシェ911、アストン・ヴァンテージ、
コルベットしか走らない様です。
マクラーレンPM4-12Cがいないのは
驚きですし、残念ですね。

観戦方法がwebネイティブになっているところが、
ル・マンの一番先進的なところかもしれません。


放送は日本語でという事になると
スカイスポーツでの観戦になると思います。
日産の本社、アウディの原宿ショールームでは
パブリックビューイングもしているそうです。
お手軽にという事ではwebでのライブストリーミングが最適。
lemans-tv.comでは数チャンネルを使った
インタラクティブ放送もしているので、お奨めです。
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今時の軽自動車 ~日産モコ試乗記~

2012年05月22日 | 試乗記
デカいですね。

義母のマーチが壊れて修理になり、
代車でモコがやってきました。
車に幾つかある要件の中でも安全は
どうしても譲れないので
軽自動車を買う事は無いと思いますが、
今時の軽は馬鹿にならないと言われて久しく
興味は当然あるので乗ってみました。

元の車はこれです。

モコは日産が作っている車ではなくて
スズキのMRワゴンという車を
日産風に設えを変えている車です。
軽自動車の巨頭であるスズキ製ですから
今時の軽がどんなものかを知るには
理想的なのではないかと思います。
ちなみにモコは本家のMRワゴンよりも
販売台数が多いんだそうです。

何ともコメントし辛い格好です。

外観は要件をまとめただけといった風.。
軽にはスバルR2であったり三菱eKワゴンであったり
秀逸なデザインの車がありますが、
結局、それらは全く売れていないので
見てくれは重要な要素ではないのでしょう。

もうちょっと真剣に作ってくれればなぁ・・惜しい。

内装はスッキリと整理されていて
高級感すら漂います。
ですがよくよく見てみると
手首に風が直撃するエアコンの吹き出しから始まり
何も入らない様な小物入れは取っ払って
大きなトレーにすればいいのに・・とか。
本当にちゃんと考えたのかと疑ってしまう
レイアウトだったりします。
悪くないトーンなだけに勿体ないなと思います。

無駄に大きくないミラーは良心的

と、ここまでは良い面も悪い面も
想像の範囲だったのですが、
運転しようとドアを閉めた途端、
車の印象が変わります。
薄い鉄板に囲まれている感覚、
ゴムの反発の様な重たさを感じるステアリング、
そういえばウインドウが立っていて
ダッシュがかなり近い感じ等々
免許を取りたての頃、家業の手伝いで
軽バンに乗って配達をしたりしていたのですが、
あの感覚が蘇ります。
このまま荷物も積まずに走るのは
何だか申し訳ない感じがします。
”車なんてこんなもんだよ”と語りかけてくる様な
スズキ特有の無味乾燥感が来るのかと思いきや、
完全に意表を突かれました。
走りは常にバウンドしている様な
抑えが利いていない足回りと、
切り角と車の曲がり具合が連動していない
曖昧なステアリング、
エンジンが轟音を上げた数秒後に車が加速する
ダメCVTの典型の様なギアボックスと
褒められたものではないのですが、
まぁ、そこを言う車ではないと思うので、
こんなもんだと思います。

寧ろ純日産車よりも出来の良い室内。

リアシートも先ず室内高が高いいので
見晴らしが良い事と前席と同じく
分厚いクッションもあって
座り心地はとても良いです。
ただ、座面が立ってしまっているのが残念。
この車の荷室に積まれる物はスーパーの袋でしょうから
もう少し寝かせてしまっても問題無いと思います。

こういうところが日本車らしいなと思います。

今回のテーマ、”今時の軽は馬鹿にならない”という話、
個人的感想ですが、確かに良くなっていると思いますが
身のこなしから思うに
車というよりは近所をあちこち回るための
シティーコミューターとして特化している気がします。
これで高速を走るのはご免だと思う反面、
街中では一般の車よりも気軽です。
ただ、日本車の一番ダメなところだと思いますが、
何でもかんでも詰め込み過ぎているところは
幾つか見受けられました。
装備はあればいいという物ではないので
もっと真剣に考えて作った方がいいと思いますし、
いっその事、好きに使ってくれと場所を空けておく
いい加減さも要るのかなと思いました。
コンセプトに忠実って、日本人が一番苦手な事ですけどね。
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シトロエン・ルノー ~TTAレーシングエリートリーグ~

2012年05月21日 | シトロエンの話
C5・・・ですよね。

オートスポーツ(週刊のレース雑誌です)を読んでいたら
TTAレーシングエリートリーグという
シトロエンも参加しているレース記事が出ていました。
中々面白そうな内容なので、ご紹介です。

心霊写真でしょうか・・・

TTAはスカンジナビアツーリングカー選手権
から今年分離して始まったレースで、
BMW・3シリーズクーペ(と思われる)、
ボルボ・C30、サーブ・9-3(!)、
そして我らがC5という4メーカーが4台ずつ
16台のマシーンで争われます。
昨年末にとうとう倒産してしまった
サーブが参加しているところが北欧風です。
シトロエンのサイトを幾つか見てみましたが、
メーカー自体が参加や表立った協力をしている
訳ではない様で、他のメーカーも同様の様です。
偉大なる草レース、といったところでしょうか。



TTAは映像を見た限りDTMWTCCの様な
車をぶつけて抜くレースではなくて、
日本のGT選手権の様にお行儀が良いレースの様です。
記事によると現地ディーラーはサポートしているそうですが、
ワークスが出ているレースではないので
資金力もそれなりでしょうから、
順位も大事だけど、先ずは車を壊さない
というのが信条なんでしょうね。

あれ、エンジンは?・・・

TTAは4メーカーが参加と書きましたが、
実は中身がワンメイクです。
製造はルノーメガーヌV6カップの
カップカーを作っているソリューションF、
エンジンは3リッターのV6だそうですが、
C5で連想するES9ではなく
日産のVQエンジンが使われています。
ギアボックスはレースの世界では有名な
ヒューランドのシーケンシャルシフトで、
それらがミドシップに積まれています。
丸っきりレーシングカーですね。
マシーンには更に特徴があって、
デンソー製のキャパシタを使ったKERSで
フロントを駆動する仕組みになっています。
先日紹介したトヨタのル・マンカー
関係があるのかもしれませんが、
後輪で制御しているTS030に対して
TTAの車はアウディが使っている
前輪がモーター駆動、後輪がエンジン駆動の
簡便な作りになっている様です。
C5を例にとれば
ガワはシトロエン、エンジンはルノー(日産)、
ハイブリッドはトヨタ系と、中々のチャンポンです。
そう言えばルノーも日産も出ていないですね。
そこからもメーカーに縛られていない
フリーハンドさが伺えます。

シトロエンは来年勝負の様です。

記事にはシトロエンが何で参戦しているのか
という事にも触れられているのですが、
曰く、VQエンジンを使うのは今年いっぱいで
来年から1.6ターボに切り替わる可能性が高い
からなんだそうです。
BMWも参戦している理由が分かりますね。
最近はメーカーに頼らないレースというのが
段々と主流になってきましたが、
前途の通りで中身は一緒なので
メーカーにとっても着せ替えで最新の売りたい車に
直ぐに替えられるメリットがあると思います。
中々将来性のあるレースなのではないかと思います。
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大統領のDS5

2012年05月17日 | シトロエンの話
この方がオランド大統領

そういえばC42で歴代大統領の公用車を展示して
どれが一番好きか人気投票をする
というイベントがやっていると
公式Facebookに載っていましたが、
フランスの新大統領、オランド氏の就任パレードに
DS5が指名されたそうです。
政治の事は良く分からないですが、
事前の話では社会党なので公用車はルノー、
ベルサティス辺りになるのではないか
というのが大勢の話だったそうで、
シトロエンが指名されたのはかなり意外だったそうです。
何でも選定理由にHybrid4(ディーゼルハイブリッド)
である事も関係いしていたんだとか。

幌が格好良過ぎるだろう。(918も格好良過ぎるだろう・・・)


以前、DS4を試乗した時、
DSはルーフラインが特徴なので
グラスルーフとかは設定しないんだと
営業マンの方が話していたのを思い出しますが、
パレードで顔を出す必要がある大統領車は
屋根に大穴を開けた仕様になっていて
代わりに幌タイプのスライディングルーフが付いています。
日本でパレードカーというと
強引に屋根を取っ払ったクラウンなんかを連想しますが、
やはり美意識が違いますね。
何の記事で読んだのかは忘れてしまいましたが、
政府専用車というのは防弾仕様になっているのは当然として
床には地雷対策の鉄板が敷いてあったりして
大体3tくらいの車重になるんだそうです。
詳しい仕様は分かりませんが、
そんな感じなんでしょうね。

ちなみにミッテラン大統領のXM


DS5はパレードの後、
そのままC42に展示されているそうです。
シトロエンはパレードを行う15日から
オランド大統領を使ったキャンペーンを始めるそうです。
かつてミッテラン大統領と彼の公用車だった
XMの組み合わせで広告があったそうなのですが、
オランド大統領はミッテラン大統領の
部下だった経歴があるそうなので、
諸々へのオマージュなんでしょうね。
ユーロショックでフランスも若者の失業が深刻
なんて記事を読みますから、
強かったフランス再び、という事なんでしょうか。
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