マジンガー通信

多分500万人に1人くらいの割合でしか役に立たないシトロエンC4にまつわるお話など。

シトロエン・ルノー ~TTAレーシングエリートリーグ~

2012年05月21日 | シトロエンの話
C5・・・ですよね。

オートスポーツ(週刊のレース雑誌です)を読んでいたら
TTAレーシングエリートリーグという
シトロエンも参加しているレース記事が出ていました。
中々面白そうな内容なので、ご紹介です。

心霊写真でしょうか・・・

TTAはスカンジナビアツーリングカー選手権
から今年分離して始まったレースで、
BMW・3シリーズクーペ(と思われる)、
ボルボ・C30、サーブ・9-3(!)、
そして我らがC5という4メーカーが4台ずつ
16台のマシーンで争われます。
昨年末にとうとう倒産してしまった
サーブが参加しているところが北欧風です。
シトロエンのサイトを幾つか見てみましたが、
メーカー自体が参加や表立った協力をしている
訳ではない様で、他のメーカーも同様の様です。
偉大なる草レース、といったところでしょうか。



TTAは映像を見た限りDTMWTCCの様な
車をぶつけて抜くレースではなくて、
日本のGT選手権の様にお行儀が良いレースの様です。
記事によると現地ディーラーはサポートしているそうですが、
ワークスが出ているレースではないので
資金力もそれなりでしょうから、
順位も大事だけど、先ずは車を壊さない
というのが信条なんでしょうね。

あれ、エンジンは?・・・

TTAは4メーカーが参加と書きましたが、
実は中身がワンメイクです。
製造はルノーメガーヌV6カップの
カップカーを作っているソリューションF、
エンジンは3リッターのV6だそうですが、
C5で連想するES9ではなく
日産のVQエンジンが使われています。
ギアボックスはレースの世界では有名な
ヒューランドのシーケンシャルシフトで、
それらがミドシップに積まれています。
丸っきりレーシングカーですね。
マシーンには更に特徴があって、
デンソー製のキャパシタを使ったKERSで
フロントを駆動する仕組みになっています。
先日紹介したトヨタのル・マンカー
関係があるのかもしれませんが、
後輪で制御しているTS030に対して
TTAの車はアウディが使っている
前輪がモーター駆動、後輪がエンジン駆動の
簡便な作りになっている様です。
C5を例にとれば
ガワはシトロエン、エンジンはルノー(日産)、
ハイブリッドはトヨタ系と、中々のチャンポンです。
そう言えばルノーも日産も出ていないですね。
そこからもメーカーに縛られていない
フリーハンドさが伺えます。

シトロエンは来年勝負の様です。

記事にはシトロエンが何で参戦しているのか
という事にも触れられているのですが、
曰く、VQエンジンを使うのは今年いっぱいで
来年から1.6ターボに切り替わる可能性が高い
からなんだそうです。
BMWも参戦している理由が分かりますね。
最近はメーカーに頼らないレースというのが
段々と主流になってきましたが、
前途の通りで中身は一緒なので
メーカーにとっても着せ替えで最新の売りたい車に
直ぐに替えられるメリットがあると思います。
中々将来性のあるレースなのではないかと思います。
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