遥か彼方へ

行きかう年は旅人なり
いずれの年よりか、片雲の風に誘われ漂泊の思いやまず
我、前だけを見据え最期まで走らむ

谷村新司さん死去 ~ 個人的な思い出

2023年10月16日 | 日々の思い

10月16日(月)

 

 

谷村新司さんが亡くなられたと報じられた。

家内は、早すぎるとショックがっていた。

 

90年代の後半、息子と家内は米国から一足先に帰国して、青山学院高等部を受験。幸いにも息子は帰国子女枠で入学できた。

まもなく息子はゴルフ部に入って、「三年生の谷村さんに教えてもらっている」と息子。家内がよく聞くと、谷村さんとは、谷村新司の息子さん。ボクの息子にとっては、アリスも谷村新司もチンプンカンプンで。

そのうち、年賀状に谷村〇〇という女の子から、息子は年賀状をもらう。家内が、「この子だれ?」と問うと、同じクラスの子だという。谷村新司さんのお嬢さんだった。

息子の高等部の卒業式で。ボクは平日で、出れなかったが、家内が出席。目の前の席には、ヒゲをたくわえた谷村新司さんと奥様が座ってられた。家族席の方はたいてい背もたれにもたれて座っているのに、谷村新司さんは前のめりになって、式が進行するにつれて、感極まったのか目頭をハンカチで抑えてられた。奥様はと見ると、居眠りをされていた。と、家内の報告があった。「そりゃあ、なんでも感動するような感性を持っていなきゃ、あんな素晴らしい歌は創れないよ」とボクも言ったのを覚えている。

 

我は行く 蒼白き頬のままで

我は行く さらば昴よ

 

谷村新司さんの、ご冥福をお祈りします。