遥か彼方へ

行きかう年は旅人なり
いずれの年よりか、片雲の風に誘われ漂泊の思いやまず
我、前だけを見据え最期まで走らむ

奥の雪道 ~ 福島・大内宿へ

2023年02月10日 | 一般旅

2月9日(木)

 

ここは、なつかしい日本の風景が垣間見られる

 

      

 

佐野SAで前泊後、東北道を走って白川ICを下りて、山あいの国道289号を走る。

甲子トンネルを越えて、下郷へ出たところの道がいつも雪面だということはライブカメラで分かっていた。

▲ トンネルを抜けると、除雪してあるとはいえ雪面道路。

氷点下3度。40kmで慎重運転。

 

しばらくすると、このあたり唯一の

▲ 道の駅・下郷に到着

雪が降らずに、晴れ間もあって良かった。

 

 

▲ 踵(かかと)にスパイクが1個ついている靴に履き替える。

 

 

▲ 道の駅のライブカメラに手を振るボクを、スクショ。

よしっ、行くぞ。

奥の雪道。

 

国道121号に入って

▲ 湯野上温泉郷を通る

立ち寄り湯に入ることも考えてたが、雪の降らない今日中に目的地に着きたかった。

 

 

▲ 121号から分岐して、再び山道を上がっていく。

こんなとこ、雪が降っていたら来たくないな(笑)。

 

2時ごろに無事到着。大きく安堵。

駐車場にクルマを置いて、先ずはパトロールだ。それにランチも。

駐車場も奥なので、ショートカットして

▲ 大内宿

粉雪が舞う。

下野(しもつけ)街道宿場・大内宿(おおうちやど)だ。江戸時代からの宿場とだけ言っておこう。

 

▲ ショートカットしたので、本道の通りに出た。

大内宿は初めてではないが、冬は初体験。

 

 

▲ 陽が出たり、曇ったり、粉雪が降ったり目まぐるしく変わる。

 

 

▲ 通りの奥まで歩いていく。

 

 

▲ この左横には

 

 

▲ 「町並み展示館」がある

そこには、「大内宿雪まつり」の垂れ幕が。

そう、2月5日(日)から11日(土)までが、大内宿では3年ぶりの雪まつり開催となった。

3年前に祭りはともかく、雪の大内宿を見に来るつもりだったが、やはりコロナが怖くて断念していたのだ。

 

▲ 郵便局? ではないだろうが。

 

 

 

▲ 通りのエンドに来た。

ここから左手を廻って

 

 

▲ 山の上の寺社への階段は登れない・・

ま、冬場はこけたら危ないもんな。

 

 

▲ さらに右手を周回して上る

上に見えるのは正法寺。

 

 

▲ 次のお寺は、子安観音。

 

そしてちょっと進むと

▲ 知る人ぞ知る(笑)、見晴台。

二人が撮影してるね。

 

この少し高台からは

▲ 大内宿のメインストリートが見渡せるのだ

 

アップすれば

▲ 歩いているのは、残念ながら江戸時代の旅人ではなくて

観光者だが。

 

見晴台を下りて、昼食を食べよう。

大内宿で食事といったら、ネギ蕎麦しか思いつかない(笑)。

 

▲ この店にしようか。

佐藤家・玉屋。

軒先に座って、「きんつば」を売っているのは佐藤家20代当主(とあとで分かった)。

 

▲ 横から入って

 

 

▲ お仏壇のある部屋で

 

 

▲ お品書き (暖かいそばメニューもあり)

もちろん、祝言そばセットだな。

 

▲ 先客は二人のみ

もう2時ということもあるが、夏のハイシーズンなら混んでいるだろうな。

 

 

 

▲ 祝言そばセット

真ん中の小さい蕎麦椀は、水そば。そばそのままの味を味わってくださいということ。

真ん中の餅二つは、栃もちだろう。

この長いネギで蕎麦を掬(すく)って食べてみてください、と当主から言われた。

やってみたが、ネギで食べられるわけがないので、箸で食べた(笑)。ネギは端からカリカリと齧(かじ)りながら、蕎麦を味わう。

 

 

▲ ネギは、当たり前だが辛くて、つーんとくるので、全部は食べれなかった。

何故「祝言(しゅうげん)」? ~ お祝い事では蕎麦を食べる風習があった

何故、ネギで食べるの? ~ ネギは刻んで香味とするのが一般的だが、祝言で「切ザム」のは縁起が良くないから

分かりましたか?

 

▲ 先客も終わって出た。

では、わたくしも。

 

 

▲ 雲が多くなってきたかな

明日は、雪だからな。

 

通りの、もう一方の端にある駐車場に戻る。パトロール終わり。

 

▲ 第一駐車場 

マイクロバスの所に停めると、キャンカーは1500円。

が、乗用車の位置に収めれば500円。

 

 

▲ ボクのクルマは、ずっと奥の駐車場でおとなしく停まっている。

花火が打ちあがる最終日の11日(土)に来て停めるのは・・困難だろう(観光案内所嬢)。

と聞いていたので、天候も合せて金曜日に駐車場入りしたというもの。年金生活者は時間的余裕は有っていいなあ。

 

さて、雪まつり期間中は、大内宿の通りは夜にライトアップされる。

雪と光りは幻想的でいいじゃない。ということで、それはこの続き2部で。

 

【無断転載自由】

【続く】

 

大内宿はココ

 

 

 

 

 


登山の後は 秩父華厳の滝と満願の湯へ

2023年02月07日 | 山旅

2月2日(木)【続き】

 

破風山を下山したあと、クルマにリュックとストックを置いて、そのまま華厳の滝を見に行くことにした。

 

▲ 華厳の滝への入り口は、駐車場のすぐそばにある。

坂を上っていくと、

 

▲ 見えてきた

あれだな。

 

 

▲ 秩父華厳の滝

小さい滝だが、水流がすーっと流れ落ちている。

 

▲ 滝壺の水が透明できれいだ。

泳いではだめ、と看板があったな。

 

 

本家の日光の華厳の滝

似ている? (なぜ華厳の滝なのか理由が分からないと述べているブログもあったが)

 

滝の横の遊歩道を上にあがっていくと

▲ いささか奇怪な、しかし大きな像があった。

空滝大不動尊。目は上下に、牙も上下に入れ違いで、憤怒の表情。その憤怒の力によって衆生をお救いくださるというありがたい形相なのだが。地元の左官屋さんが1973年に造ったもの。稚拙と言っては失礼だが、そのヘタウマ感が、大きいだけにギョッとする圧倒感で迫る。ああ、ありがたや、ありがたや。

 

滝の入り口に、案内看板

▲ 秩父華厳の滝は全国10位に選ばれました (基準、選定者が不明だが)

先の不動尊と併せて「うつ病自律神経等」に効くとよ。老人性うつに悩んでいる方は来たら良い。

「日光の華厳の滝より規模は小さいが 美しさでは引けを取らない」が、ここの公式見解。そうだ、そうだ。

 

▲ 17位までの滝の面々を見ると・・

袋田の滝、吹割りの滝は見たことがあるし、さもありなんと思うが

本家の華厳の滝、那智の滝が入っていないのは何故? そうそう、富士の白糸の滝が入っていないのはおかしいと文句を言う人も(笑)。

まあ、まあ。

 

秩父華厳の滝の鑑賞を終えて、下山しよう。10分ほどクルマで下って、

▲ 秩父温泉・満願の湯へ来た。

 

 

▲ 内湯 HPより

露天風呂もあったが、そちらへは行かなかった。冬の露天風呂は要注意。風邪を引く。

 

 

『満願の湯』の起源は、「時は天長元年(824)東国は大干ばつに見舞われ、五穀は勿論、人畜、草木に至るまで助かるべき法は手を尽くし、人は天に向いて祈らばその丈6尺余りの法師現れ、杖を持ち岩を突くとたちまち、水湧出、その様は滝の如くと云われた。」(不亭応賀誌より)

「必ず願いが満つる」すなわち満願である。秩父温泉『満願の湯』は、ここから名づけられたものです

 

すごいですねえ。天に向いて祈らば必ず満願する。ありがたや、ありがたや。

 

お風呂のあと、食事だ。

▲ まだ5時なのでか、食事処はまたボク一人で。

 

 

▲ ここ一番のウリ、黄金定食を頂いた。

なぜ「黄金」なのか? また謂れがあったが、もういいだろう(笑)。

卵とじ、天ぷら、切り干し大根、煮物、蕎麦、栗ごはん。色々あって楽しい。

やはり蕎麦がうまいね。風呂(850エン)とセットで1900エン。

 

食事を終えた時は、真っ暗になっていたが、ここから10分走れば道の駅だ。

道の駅みなの(皆野)で、車中泊。

 

2月3日(金)

 

▲ 道の駅みなの での朝

ここは、地デジも全局入った。

朝食のあとは、ニュースショーを見ながらブログ書きを一本終えた。

 

▲ 道の駅・みなの

お世話になったな。と言いつつ直売所は一切覗かず、出発。

 

 

▲ 15分ほど走って、いつもの道の駅ちちぶ(秩父)へ移動してきた。

ひつこいからもう言わないが、向こうは武甲山ね。

 

ここへ寄った理由は

▲ 味噌豚丼を食べるため

秩父へ来たら必ず、蕎麦と豚丼を食べる。

 

▲ ここでも、まだ11時だからか、ボク一人の食堂でして。

平日だし、皆さん勤労されているのだろう。

 

今日は節分。夜は、恵方巻を食べて、豆まきのまね事をするのだろうから、帰らねば。

福はウチ、福はウチ・・

 

 

 

 

 


人生の巡礼者~ 秩父破風山に登る 

2023年02月05日 | 日々の思い

2月9日(木)

 

▲ 華厳の滝登山口をスタート 9時ごろ

この登山口は駐車場から少し下った所にある。

 

木の橋を渡るとすぐに

▲ 石灰焼窯跡が左上に見える

採掘した石灰岩を窯で焼いて、硝石灰を生産していた。(明治~昭和後半まで)

 

 

▲ 天狗山へ行くのは右手。

左手は天狗山を経由せずに大前山へ行く。

何も急いで破風山へ到達する必要は無いので(笑)、もちろん先ず天狗山へ。

 

▲ 小さな祠(ほこら)が見えてきた。

 

 

 

▲ 天狗山頂上に 10:20AM

なぜ天狗かは不詳。古来から日本の山には天狗が跋扈(ばっこ)するからだろう。

 

いったん下って、また昇ると

▲ 初めての鎖場の岩

これを登ると、反対側から来たワイワイがやがやの山ガ3人と出会う。これが、今回山行の最初で最後の人との遭遇になった。

 

まもなく

▲ 由来不詳の像

可哀想に、首がないぜ。

 

 

▲ 大前山頂上に 10:50AM

 

このあと、また少し下って

 

▲ 次の鎖場を昇ると

 

 

 

▲ 武蔵展望台と呼ばれるスポットに

天狗山から破風山頂上までは、ずっと尾根伝いだ。

 

 

 

▲ 展望は良し

左端に武甲山。

 

展望台から次の札立峠までは

▲ 基本的にはこういう下り尾根だ。

 

 

▲ 如金(にょきん)さま とは左に大きく立つ岩のこと

とにかく大きく立派に見える岩は、わが国ではみんな神様になってしまう。

疣(いぼ)に効くらしいから、心当たりのある方は触ってきたら良い。

このコースは「如金峰コース」と名付けられているから、ここがハイライト地(笑)。

 

して、次に現れたるは

▲ 「富士浅間大社」と銘打った表石。

なぜ秩父で「富士」なのかは不詳?? 

富士山は、もっと白く美しくなったら眺めに行くから、待っといて。

 

下り切った所が

▲ 札立(ふだたて)峠 11:45AM

むかし飢饉の時、旅僧の教えによりここに雨乞いの札(ふだ)を立てたことに依る。

それよりも、ここは右手下に在る秩父札所33番の菊水寺から、この峠を越えて左手下の最終札所34番水潜寺への分岐点にあたる。

 

札立峠から少し登り返すと

 

▲ はい、破風山(はふうさん、はっぷさん、はっふさん 諸説あり)頂上だ。625.5m 12:00AM

何故、破風? 切妻の屋根の破風(端の三角形のとこね)に山容が似ているからだと。

 

 

ここは、パノラマだ。

▲ 秩父盆地?が広がる

 

 

▲ トンガリの秩父の盟主・武甲山はすぐ分かる。

その下の禿地みたいな箇所が、この前に行った秩父ミューズパークだ。

もっと右に目をやれば

 

▲ 百名山の両神山も見える。

 

 

さあ、さあ ランチだ。

▲ 今日は、おにぎりセットだ。

朝のチンで水を加えなかったからか、おにぎりは、ぼろぼろだった。まあ、それでも、山の上ならうまいんだよ。

 

▲ 今日は風が強くて、尾根では突風みたいな瞬間もあった。この山頂でもゴーゴーと風が山林を揺らす音が聞こえるのだが、不思議と無風。やはり、破風の箇所なのだろう、と納得した。

気温も7度Cぐらいで、いい陽気。1時間近くとどまっていたよ。

 

さあ、下ろうと、再度札立峠の分岐点まで下りる。

▲ ここからは、右手を下って水潜寺まで行く。

登山が終わったら、案内板にも書いてある満願の湯で、あがりだ。

 

 

▲ 水潜寺への下りの山道は、「巡礼道」だ。

 

ずっと杉林の中を下っていくと

 

▲ はい、わかりました。

思わず手を合わせる。(脚色)

 

 

▲ お堂に

 

右下には

▲ 一休さんみたいな小僧が、ここは秩父34番水潜寺と告げる。

おい、もう少し顔をきれいにしたれや。

 

お堂の前の上がり口には

▲ 「足形の上でおがめば」「百観音巡礼の功徳がある」

と書いてあるではないか。

でも、こんなきたねー靴で乗って良いのでしょうか。

 

 

▲ 水かけ観音みたいなのもあって

左にある柄杓(ひしゃく)で、3度水を掛けると、願い事が叶うみたいなことが書いてあった。

で、水を掛けましたよ。

多分だめだろう。お賽銭を置いてこなかったから。

 

 

▲ この観音さま

 

 

 

▲ お顔が非常に美しい

感心して、見とれていた。

しかし観音さまって、オトコなんだろうか、おんななのだろうか・・という邪念がすぐ湧いて。だめだこりゃ。

 

 

 

▲ この立ち並ぶ観音像の前を下っていくと

 

 

 

▲ 車道に出る

ここを上に上って10分ほどすれば

 

 

▲ 華厳の滝前・駐車場に戻ってきた。

 

 

 

▲ この駐車場には観光トイレもある

 

14:25 到着

 

 

YAMAPが告げる。AIに癒される時代だ。

 

 

反時計回りで。

 

山頂での1時間弱の休憩時間も入れて、5時間余の山行に。

ゆったりした山歩きで、良かったのではないか。

たいして疲れていないので、リュックとストックをクルマの中に置いたあと、このあとは秩父華厳の滝とやらを観に行くことにした。

【続く】

 

 

 

 

 

 

 


秩父・破風山に登る 前日泊

2023年02月03日 | 山旅

2月1日(水)

自分の仕事(なりわい)は、「旅を栖(すみか)」とするどころか、病院通いが仕事になっている今日この頃だが、それで済んでいるのは有難い事。 午前中に歯科予約をこなしたあと、出発!

行先は秩父。準地元みたいなところだが。

 

▲ 秩父にも華厳の滝つーのがあって(知らんかった)、秩父華厳の滝の駐車場に停めたのが、午後5時ごろ。

地図位置的には

 

ということで、いつものようにぼっち駐車場での夕食は

 

▲ 来る前に、イオンで調達してきた「ちゃんこ鍋」だ。

 

 

▲ 卵をかけて、仕上げはチンご飯も入れて

満足、満足の夕食だった。

 

で、何をしにきたのかも触れないといけない。

▲ 明日は、破風山(はっぷさん)に登ろう。

標高627mの秩父低山だが、初め天狗山、次に大前山、そして破風山と、上ったり下りたりの山行になりそうだ。熊に注意の表示もある。まだ寝ていてくれ。

旅人に幸あれ。