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全館輻射熱冷暖房住宅システムの開発者・福地建装・代表取締役会長
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熱とは何か…熊本市

2006年02月15日 22時40分02秒 | Weblog
写真は九州電力熊本支店と立山アルミの方々と講演後の懇談会の席です。
左奥から九電の田畑グループ長さん、当社の扇常務、松永グループ副長さんと、同じくグループで司会を務めてくれた上村さんです。
右は私の隣が立山アルミの名(迷?)物部長の西中さんと熊本営業所長の恩田さんです。

今日は九州でもこの時期に珍しいそうですが、昨日に続いて終日、雨が降り続きました。
気温は16度ですが湿度が75%を超えて暑苦しい一日となりました。
今日は九州電力熊本支店さん主催により「楽しい工務店経営」のテーマで2時間半の講演を行いました。
熊本県各地から工務店経営者の方にお集まりを戴きましたが、熊本県の県民性なのでしょうか、最後まで熱心にメモをとって勉強する姿に感心しました。

講話の中で「熱と何か?」と言う課題を解説いたしましたが、ブログ愛読者の方々にも簡単に説明いたします。
断熱とは外気の熱を遮断する事ですが、外気の熱とは普段、外気温の事しか注目しません。
外気が0度で室内を20度にした時、20度の熱を遮断したと言う事です。
しかし、熱とはこの空気の気温だけでなく、温度計に表示されない湿気の持つ熱の「潜熱」が大量に含まれています。
例えば気温30度、湿度80%の空気から湿度70%を取り去り10%まで湿度を下げますと、気温は一気に30度から60度まで上昇します。湿気に含まれた「潜熱」が表面に出てくるからです。これは計算や湿り気空気線図などでも証明出来ます。
つまり、70%の湿度は気温30度に相当する熱を抱え込んでいる事になります。

したがって湿気の多い夏と乾燥する冬を持つ日本国内で本当の断熱を行うと言う事は、外気温の遮断に加えて、湿気の遮断も同時に行わなければなりません。
このような「湿度管理」の行えるような家を作った場合、必然的に燃焼ガスを発生しないオール電化仕様の住宅になりざるを得なくなります。
ファースの家が「100%でんか・ファースの家」を謳っているのは、国内で始めのオール電化専用システムだからです。

講演会場は気温のわりに湿度が高いため、とても蒸し暑く感じました。
風邪を治すに絶好の環境で、二時間半、久々に汗をかいての講演でしたが、熊本の工務店経営者の方々の真剣さに爽快さを覚えます。
講演を企画運営して戴きました方々に感謝!感謝です。
どうやら風邪の回復にもつながりそうです。
今夜はこれから4通の相談メールに回答します。
明日は東京に移動して仕事をこなし、夜に北海道の本社に戻ります。
ファースの家