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全館輻射熱冷暖房住宅システムの開発者・福地建装・代表取締役会長
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湿度「%」とは何の割合か…東京

2006年02月16日 20時29分54秒 | Weblog
写真は今日の午後、当社の東京事務所で日本住宅新聞の企画室次長の茂泉さんと…

熊本から東京に移動しましたが東京も雨模様の天候でした。
気温5度、湿度80%なのでとても暖かく感じます。

東京事務所で茂泉さんと意見交換を行いましたが、さすが新聞社の切れ者記者だけあって、業界の様々な情報に精通しており、有意義な意見交換が出来ました。

昨日の講演で「熱とは何か?」と、湿度の「%」は何に対する割合なのかを解説しました。
今日の東京は湿度80%です。いつも使っている、この湿度「%」とは、湿気が何かの割合なのかを明確に知りながら話している人は少ないのでないでしょうか。

例えば気温20度、湿度50%の室内で、日差しがあって室温が上昇し気温40度になると湿度は25%くらいまでに下がります。
つまり、気温は水蒸気を抱える器なのです。この気温と言う器が大きくなるので、抱えている湿気の量が変らなくても、割合が少なくなるため湿度の割合が小さくなります。
気温が上がれば湿度は下がり、気温が下がれば湿度が上がるのが自然の成り行きです。

空気中に含まれる水蒸気の量を「絶対湿度」と言いますが、我々が普段使っている「%」の湿度とは、性格には「相対湿度」と言っています。その湿度「%」を聞いた時に必ず、その時の気温を確認しなけばなりません。
北海道の真冬は連日のように湿度が80%以上になりますが、それは氷点下になり、気温と言う器が小さいために、水蒸気の割合が大きくなっているからです。
日本の本州の夏は、気温が上がって湿度も上がり、冬は、気温が下がって湿度も下がると言う、自然のセオリーと異なる異常気候と言えます。

ちなみに人の身体に快適な気温20度の湿度50%の時の絶対湿度は、約7g/立方メートルです。専門家の多くがこの絶対湿度で湿気の確認を致します。
真冬の東京は絶対湿度が2g程度となりますが、これは北海道とさほど変りません。しかし人間の身体や湿気センサーは「絶対湿度」でなく「相対湿度」で湿気をサーチします。

熊本では大雨の降り続く日々を過ごし、東京でも追いかけるように雨が降り出し、好天で低温の北海道に戻りましたが、おかげで風邪がほぼ全快したようです。
私にとっては絶妙なタイミングでの本州出張先での雨模様でした。

今日は熊本で朝食、昼、東京で昼食、夜は北海道の自宅で晩の食事が出来そうです…
ファースの家