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全館輻射熱冷暖房住宅システムの開発者・福地建装・代表取締役会長
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震度7の大震災とは…長岡市~川口町~南魚沼市~東京

2006年09月13日 21時08分26秒 | Weblog
中越大震災から間もなく2年目を迎えますが、特定の地域が震度7の大震災の被災を受ける確率は、数百年の一度の割合なのだそうです。震度7、地球が割れるのではと思えるようなゴーン!と言う不気味な轟音から始まり、下から突き上げる強烈な縦揺れに続き、ジェットコースターのような横、縦、混合の大揺れが続きます。数十秒の揺れた時間の長い事…ようやく揺れが治まり、気を許した瞬間に二度目の揺れが来ます。
その恐怖の地震が不定期な時間間隔で襲って来ます。

私達、ファース・グループの建築したファースの家が震度7、この中越大震災の激震地だった川口町を中心に60棟近くも建築されておりました。私も震災後、間もないうちに被災地を訪問しましたが、想像をはるかに超える状況に言葉を逸する気持ちでした。
突然に襲った震度7の縦揺れとは、500リッターの電気温水器が20センチ以上も飛び上がり、付近にあった架台に角を乗り上げて転倒する様を目の当たりにしました。
つまり、あの重量の電気温水器が20センチ以上も飛び上がったと言う事になります。

家の中にある温水器が飛び上がると言う事は、家そのものがそれだけの衝撃を受けている事になるのですが、その家の中に居る人達の恐怖感を想像する事が出来ると思われます。
私が被災地を訪れた時も時折、小さな余震が続いておりました。突然、襲って来る余震に、あっ!地震ですね…と言ったら、こんなものは地震などでない、自分たちを襲った地震は地球が真っ二つに割れるように感じる地震だった言います。
最後に、口では表現できません…体験したものしか解らない恐怖です…

ファースの家は特別な密着強度に拘った変性ウレタンで、シームレス状に家全体を包んでしまいます。元々、乾燥や多湿の外部環境の影響を受けない事を目的に構築した、樹脂による現場発泡のシームレス工法でした。そのため木材の収縮に追随するために強度を優先して処方したのがエアライトと言う断熱、気密材です。高価な原料を使用し、吹き付け施工にも手間がかかりますが絶対の強度を有しております。構造体をバスケットボールのような強くて柔らく固めるため、転がしても壊れないくらいと言われていました。

今回の中越大震災で温水器が転倒したファースの家の被害は、その温水器転倒以外の被害を受けませんでした。家は人の生命、財産を護るもの…その家が人の生命を押し潰して…ファースの家は、高価な樹脂にこだわり、生命と財産をしっかり護る事が出来ました。

写真は震災見舞い以来、二年ぶりに訪れた、中越大地震の震源地、川口町のファース工務店の小宮山建築事務所さんで撮りましたが、被災の混乱期を乗り越えて皆さんが表情に穏やかさを取り戻っておりました。
写真は、前が社長の小宮山正久さん、向かって右から社長の息子さんで専務の奥さんで小宮山かおりさん、設計担当の小林和子さん、お客様担当の斉藤友規さんとファース本部、東京事務所の中島です。
被災地の中心に位置する小宮山建築事務所は、建築業と言うより被災者の救援活動を優先した活動をしてきたようです。

この後に訪問した六日町のファース工務店の山口建築工業さんも、小宮山建築事務所さん同様に震災復旧に際し、商売けなど一切出さずに、ひたすら被災者救援に当たって来ました。この姿勢は今後の工務店経営者としての大きな糧になるものと思われます。
ファースの家
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