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全館輻射熱冷暖房住宅システムの開発者・福地建装・代表取締役会長
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断熱のメカニズム…東京~函館~北斗市

2006年09月14日 22時58分35秒 | Weblog
断熱材と言えばグラスウールが日本の住宅断熱の機軸となっており、約80%の日本の住宅がグラスウール断熱を行なっていると言う事です。ご承知のとおりグラスウール断熱材は、寝具のふとんと同じ作用で含んだ空気が断熱の役割を果たしております。
グラスウールに含んだ空気が静止する事で断熱となりますが、その静止する空気は乾燥していることが前提となります。一般的な断熱法ですが、乾燥した空気を静止させ、その空気がいつまで乾燥したままにしておけるかが課題です。

樹脂断熱材のスチレンフォームは気泡で形成されています。その気泡の中に炭酸ガスを閉じ込めておりますが、炭酸ガスは空気より熱を伝え難いために、同じ厚さならグラスウールより断熱性能が高くなります。しかし、気泡からガスが抜けると痩せて薄くなる場合があり、更に熱に弱いと言う課題もあります。硬いボード状になっているため、構造材の外側に貼り付ける「外張り断熱」に向いた断熱材です。

比較的、熱に強いと言われる樹脂断熱材にウレタンフォームがあります。ウレタンフォームは気泡の中にフロンガス(現在はオゾン層を破壊しないフロンを使用)を閉じ込めております。熱に強いのですが火炎に敏感でとても燃え易いのが難点です。また、閉じ込めたフロンガスの沸点(気体から液体に変化する温度)が氷点下20度程度と言われるものもあり、それ以下になると極端に断熱効果が劣ってしまうものあります。

いずれの断熱材も一長一短があるのですが、その特性上、グラスウール断熱は必然的に内断熱となり、樹脂断熱は外張り断熱となり易いのです。温暖地においてエアコンを頻繁に入り切りする住宅は内断熱が向いていると言われているのは、日射熱を蓄熱させ難いため、エアコン負荷を軽減すると言う理由です。しかし、冬の寒い時には日射熱を蓄熱して暖房貢献させる外張り断熱の効果が低くなります。

理屈の上では寒さを断ずると言う事は暑さをも断ずる事になります。しかし、内部で発生した熱や侵入した日射熱は逃げて行きません。温暖地の住宅断熱には、充分な夏場対応が不可欠となります。

今日の北海道は13度と肌寒く、新潟、東京から戻り、いっそう寒さを強く感じます。
写真は、今日14日、ファース本部の本社で行なわれているFAS検査員試験講習の一こまで、後ろが向かって左から高知県から参加した㈲照和建設の西村昌康専務、山形県㈲創・夢空間の花等正明社長、高知県、シュウハウス工業㈱の西山慎太郎担当、前が照和建設、山本竜二工事部長と弊社、研究開発室の岩山係長です。
今日は徹底して断熱のメカニズムを勉強を…明日は全員、合格する事でしょう。今夜、呑みすぎなければ…

ファースの家
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