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全館輻射熱冷暖房住宅システムの開発者・福地建装・代表取締役会長
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熱貫流率とは・・・北斗市

2006年05月08日 18時13分35秒 | Weblog
写真は、本社の自分の部屋から見える今日5月8日夕方6時の函館山の表情で、左下に薄く見えるのが青森県下北半島です。

今日は熱貫流率について解説します。熱貫流率とは、家のある部位(床、壁、天井、窓など)から逃がす熱量を数値化したものです。
単位はkcal/㎡h℃(w/㎡Kに換算は1.14をかける)ですが、部位「㎡」あたり「h」1時間「℃」温度差1℃の時に逃がす「kcal」熱量です。
例えば、窓の熱貫流率が3.0 kcal/㎡h℃で、その窓の面積20㎡、温度差20℃(室内気温20℃で外気温0℃など)の時、3.0×20×20=1,200となり、これは1時間あたり1,200kcalの熱を逃がすと言う事になります。

窓はあらかじめ、規定された条件で熱貫流測定を行い、数値化されております。しかし、壁や床、天井などは使用する断熱材の種類、厚さ、施工具合で熱貫流率が異なります。
例えば、グラスウール厚さ100ミリで熱伝導率0.03の場合、厚さ100ミリをm換算し、0.1÷0.03=3.333(熱抵抗値)となりますが、その逆数、1÷3.333=0.3が熱貫流率となります。つまり、100ミリのグラスウール断熱材を充填した壁が100㎡あった場合、外部との温度差が1℃の時にその壁から逃げる熱量は0.3×100=30kcalとなります。
但し、そのグラスウール断熱材が乾燥している事と壁の中に隙間がなく、壁体内の空気が静止している事が前提です。

このような複雑な計算を行いながら、温熱環境の優れた家づくりを行いますが、計算式を説明した瞬間にお客さまが引いてしまうのが現状です。つまり、買う方も、売る方も面倒なので温熱環境が疎かにされて来ました。しかし、これからは疎かになど出来なくなるでしょう。CO2削減や健康空間など住んでからその成果が現れるからです。

明日は少しソフト話題を取り上げます。
こんな難しいブログを書いたら誰も見てくれなくなりそう・・・
連休明けの今日、北斗市はまさに五月晴れ・・・夕日を浴びた函館山が黄金色に・・・このような函館山の表情を見るのも久々です。
下北半島が見えるかな・・・
ファースの家

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