マスコミに載らない海外記事さんの
「工業規模の養豚場はウォール街と瓜二つ」の記事で、私は始めて
アグリビジネスという言葉を知ったのだった。
この度世界的な問題となっている、豚インフルエンザ(新型インフルエンザ)の発生源とささやかれている、メキシコにある養豚場では、95万頭もの豚を飼育しているそうだけれど、
その大量の豚の糞尿を屋外に掘った巨大な池に、放り込むだけで何の覆いもせねば浄化処置もせず、只放置しているのだそうである。
その話は、聞いただけでも強烈な悪臭が襲ってくるような錯覚をおぼえさせられる。
譬え今回のインフルエンザが起こらなかったとしても、
その近辺の人々の日常的な苦痛は如何ばかりだった事だろう。
この話を読みアグリビジネスという言葉を調べたとき、
「もし日本で遊休農地を利用しようという機運の下、海外の巨大資本に、日本の農地が買い占められて、このメキシコにある養豚業者のような業者が、巨大養豚場を作ったとしたら・・・・」という恐怖心が沸いてきた。
島国日本ではその糞尿は、雨によってすぐに海に流れ入ることになるだろう。
港や湾内が糞尿で満たされる・・・・・
もしそれに今や巨大な遊休農地を形成している、諫早湾の埋立地が選ばれるとしたら・・・・・
有明海は巨大な野つぼと化してしまうかもしれない。
メキシコ政府は、巨大養豚場の公害に抗議する国民を、力で排除していたそうである。
だら漢政治家とぐるになられたら、国民は泣き寝入りせざるを得ない状態になる事は、日本でも充分起こりうることのような気がする。
そして、この養豚業者の所為で生じたかもしれないインフルエンザの被害は、
世界各国の国民を脅かし、対策は税金でまかなわれる。
ウォール街のむちゃくちゃによる金融危機も、世界中の国々の経済を脅かし、被害国は四苦八苦させられながら、自国での解決を余儀なくさせられている。
「マスコミに載らない海外記事」さんが言われる通り、
「もうけは自分のもの、損は公に(狂牛病や、今の豚インフルエンザという形で)おしつける。」という商売を野放しにしていたら、どういうことになる事か
農業従事者の高齢化に伴い、遊休地がますます増えていく事になりそうである今、世界の巨大業者が進出する動きが出てくる事があるかも知れない。
その様な日本への巨大農場の進出は、絶対に阻止すべき一大事であると、私は認識を新たにさせられたのだった。