<かんぽの宿>売却問題 売却判断は妥当 郵政第三者委「手続きに問題」
日本郵政の社長選任について、鳩山邦夫総務相が、
総務相として許可するわけには行かないと言っておられるというのに、
あくまでも西川社長でいきたいと言う日本郵政は、
先日は自民党の菅 義偉選対副委員長を使って、麻生総理に圧力をかけたそうであるが、
第3者委員会と言うもの迄作って、
いまだに自己弁護に汲々としているようである。
今第三者委員会の委員会報告なるものを提出すると言う事は、
謂わば裁判における被告人に、罪があるかどうかについての判断をしようという時に、
被告人の弁護士の意見を、参考にせよと言っているようなものである。
これは何の意味も無い、委員会報告であると思う。
郵政が選んだ人達が、第3者であるということが,
有り得ない設定であると言うのに西川社長一派は、
こんな姑息な手段も使って、なんとしても粘ろうと言う姿勢のようである。
西川社長については、15日に野党からも解任要求が出ていた。
かんぽの宿売却:野党3党が西川・日本郵政社長の解任要求
民主、社民、国民新党の野党3党は15日、日本郵政が宿泊・保養施設「かんぽの宿」をオリックス不動産に不当に安く売却しようとしたとして、西川善文社長を解任するよう鳩山邦夫総務相に申し入れた。鳩山総務相は野党3党の代表団に「(かんぽの宿売却手続きは)明らかに不正義で、信義にもとる行為は許してはいけない」と改めて述べた。鳩山総務相は日本郵政の役員人事の認可権を持つが、野党3党は「臨時株主総会で解任する方法もある」としている。
野党3党は同日、この問題を巡り、西川社長に特別背任未遂などの疑いがあるとして東京地検に告発した。【中井正裕】
毎日新聞 2009年5月15日 10時39分(最終更新 5月15日 11時39分)
大勢の人々が、いかがわしいと感じる行為をしていながら、
あらゆる手段を使って居座ろうとする、西川社長一派の強引さ。
驚くべき厚かましさである。
麻生総理は、今回も圧力に負けて、郵政私物化組の言いなりになるよう、
鳩山総務相の方を抑えてしまうのだろうか?
それでは麻生総理も郵政私物化組の仲間として断罪されるべき位置に、
身を落とすことになると言う事に,気がついておられるのだろうか?
今回も突っ込みどころだらけの補正予算を、
国民の過去の失敗(3分の2の議席を自公政権に与えた事)に乗じて、
強引に成立させられたが、
この春には海賊対策と称して、自衛隊をソマリアに派遣する憲法無視の政策を強行し、
あまつさえ、事後承認的に新しく憲法無視の
法律まで作ってしまうなど、
ろくな事はしてこられなかった麻生総理だけれど、
せめて郵政社長の任免権を総務省に取り戻して、
郵政組みの不当な、国民資産横領行動の方を抑えて欲しいものである。
くれぐれも抑える対象を間違われないようにお願いしたい。