今週になって豪雨による災害が、山口県に続いて、九州福岡や長崎でもあり、
未だに雨はあちこちにゲリラ的に降っているらしい。
私の住む大津市でも、今日の午後、大粒の雨がしばらく降っていたが、被害の出た地方の雨はこんな程度ではなかったのだろう。
1時間に100ミリ以上の雨が降り続いたら、雨に慣れていると言われていた九州地方でも、許容範囲を超えていたようである。
異常気象の恐ろしいところは、それまでに無かった事が起きる為に、その事に対してなんの備えも出来ていないということではないだろうか。
九州地方だったら、なんでもない位の雨量であっても、同じ雨量が東北地方に降ったら、大変な災害になってしまうと言うように。
それが今は雨に慣れていたはずの九州地方でも、お手上げになるくらいの猛烈な豪雨が、多発するようになっている。
此れが地球温暖化のもたらす物の一つである事は、誰もが感じている事であろう。
ある地方では洪水を起こし、ある地方では旱魃を起こす。
平均して降ってくれたら、ありがたい天の恵みも、偏ると災害に繋がる。
昨夜のNHK追跡で、日の丸半導体 製造業の苦闘を描いていた。
(
50代親父の独り言さんのブログ参照)
日本の大手電機メーカーで作った半導体専門のメーカーのエルビーダが、
このままでは立ち行かなくなりそうだと言う事で、
台湾のメーカーと合併をしようとしていたところ、
台湾メーカーは台湾政府が200億円の公的支援をする用意がある。
最先端技術を台湾側に全部見せてくれるなら、
エルビータとの合併に応じようと言ってきた。
台湾には米国企業も合併を働きかけているらしい。
此れまで世界の需要は、少々高くても高品質製品が売れていたのが、
金融破綻後機能は少々劣っても安価な物しか売れなくなってきており、
日本企業も此れまでどおりの営業をしていたら、やがて会社が立ち行かなくだろう事が目に見えている。
会社がなくなったのでは、最先端技術も秘密にしている意味はなくなってしまうという訳で、社長は最先端の技術を台湾に開示してでも合併をすることを選ぶ。
其処に日本の通産省が出て来て、政府が緊急避難的に300億円公的資金を出す事に決まったと伝えられ、台湾との交渉は政府間の交渉になって行く。
民間企業に政府資金は、本来邪道ではあるけれど、金融危機以来何処の国でも政府が強力に援助しているので、日本だけがそれを遣らなかったら、それだけで日本企業は敗退していくという状況にあるらしい。
それにしても日本で作っていたら、製品が売れないのでは、日本人は仕事が出来ない事になってしまう。
何故日本で作ったら高くなるのかと言うと、アジアの諸国と比べて日本の賃金が格段に高いからである。
日本人の実質賃金は、それほどアジアと比べて高いのだろうか?
多分工業製品で比べたら、日本人の給料で買える物は、格段に多い事だろうけれど、住居費とか食費で比べたら、それ程の差は無いのではないだろうか?
要するに円のレートが高いから、日本人の給料は高いことになってしまっているだけなのではないだろうか?
こう考えていくと、日本人の庶民が仕事を得る為には、今のままの円レートではなく、実態に即したレートに変わらなければならないのではないだろうか?
台湾と合併してエルビータは生き残ったとしても、それは日本人の雇用には繋がらない事になってしまう。
働き者で優秀な日本人を、失業させておいて、外国に仕事を持っていくと言うのでは、国が援助する意味は大企業のエリートだけを助ける事にとどまってしまう。
円レートを実態に即したものになるように工夫する事は出来ないのだろうか?
経済には、全くの素人の素朴な疑問で、問題外なのかもしれないけれど・・・・・