リジログ 2025

いいぞ 野球は

針路,  進路,  新路

2010-06-22 23:02:42 | Weblog
今年の2月だっただろうか。「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」という本をネタにして2本ほどここに書いた。以降,周りにこの本を読んだよ!という人に幾人も出会う。まだこの本,売れてるようだ。

この4月以降まだ3ヶ月も経過しないが,いろんな業務を経験させてもらっている。少し前には,キャリア官僚として採用された各省庁の新人職員の研修を1日受けもたせてもらう。担当した新人3名はいまどき珍しく全員が直採用ですべて22歳の青年だ。研修の終わり際,彼らに,ドラッカーのことを聞いて見ると,さすが全員がその存在を知っていた。しかし,この本を含め,ドラッカー著の読み物を読んだ人はいなかった。私はさっそくこの本を薦めた。
なぜこの本を薦めるのかをしっかりと伝えた。

彼らは若くして,これからいろんな組織でのリーダーとなっていかなければならない運命にある。その組織=日本という国を動かす組織だ。
とてつもなく大きな仕事だ。しかし彼らはそれをやりきるために,今ここにいるはずだ。

私が彼らに伝えた大部分は,私が学生時代までに得た知識や情報ではなく,いろんな仕事の経験を通して関わる人たちから知り得た情報や教訓,そして家族を持ち,子どもが生まれ,学童の野球に携わっていないと学べなかったものなどだ。そして霞ヶ関に戻っても,地方でこんな仕事をしながらこういう生活をしている人たちがいることを少しだけでいいので,長く覚えていてほしい・・・と。私がつたえられるものはこれ以上も以下もなかった。

「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」だけでなく,ドラッカー著の読み物を読むと,これから世の中をリードしていく人には本当にためになるキーワードがちりばめられているだけでなく,自らをどのように変えていけばいいのか,私的に読み替えると「どうすれば何事も楽しめるようになれるか」が具体的にわかる。そしていろんな新しい取り組みを実行しやすくしてくれる。
マネジメントとは,頭で理解するのではなく動く身体全体で体得するものだということがわかる。

もうすぐ参議院選挙。こういう時期によく使われるコピーが「日本の針路を決めるのはあなた・・・」というようなフレーズ。さきほどの新人3人との議論をしていると,どんな政策課題においても「自分たちの針路(方向)を決め,進路(とるべき手段)を明確に,自分で新しい未知なる路を作っていくことが必要だ」と。さすがだなぁ・・。。

職場でも家庭も,もちろん少年野球チームも==「組織」だ。マネジメントが全てではないけれど,マネジメントなくしては何も前には進まない,とまで私は   思ふ。
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