大空を見上げて

日頃感じていること

平安な心

2009-07-13 | Weblog
 昨日、私は午前中今年の銃剣道新潟国体の千葉県代表選手の最終試合がある為、自衛隊習志野第一空挺団に選考役員として出かけた。
朝6時に起床、妻も教会に行くのでまもなく起きてきた。
私は朝食をすませて出掛ける時妻の姿が見えない。
一階にいないので静かに二階に行ってカーテンの隙間から部屋を覗くと妻はベッドに顔を埋めて声をころしながら泣いていた。
幾許もない若い弟の消えていく命に耐え切れないのだろう。
私はせめて自分の家では悲しい時「思い切り泣きなさい!」と心の中で呟きながら静かに一階に下りて熱いお茶をいれてテーブルに置き玄関を音が出ないよう静かに閉め出かけた。

午後2時に妻と待ち合わせ病院に行った。
病院には親族や以前の病院の若い先生も含めて7,8人が集まった。
弟も今日は少し話が出来見舞いに来てくれているジーパン姿の先生に「相変わらず先生らしくないなぁー」と言葉には気力がないが懸命に冗談を言っていた。
本人は覚悟していてもやはりこの時期に不安があると思う。
妻が「今晩私が側にいるからね」と言うと弟は「うん」とはっきり応えた。
普通に考えると弟の性格から「うん」なんて事は考えられない。
妻は弟の手を握り身体をさすりながら一晩寝ないで祈るでしょう。
昨晩は弟も安心して平安な気持ちでゆったりした時間を過ごせたと思う。
      (梅雨の花:ガクアジサイ)

     ………………………………………………………………

  病院に1泊して帰って来ました。
主人の察しの通り、弟の手を握ってお祈りしました。
夜中の静寂な中でドッドッドッドッ…と脈を打つ振動が伝わってきて、「生きている」と実感しました。
今日は爪を切ってあげ、またお祈りして帰って来ました。
職場で一番親しかった方に妹が連絡し、夜特別にお別れに来ていただきました。
弟は話せないので、私が「お世話になって本当にありがとう、でしょう」と言ったら、「ありがとう!だけじゃ済ませられないほどだ。」とはっきり言いました。
目はつぶったまま、時々寝息をたてながらも話はしっかり聞いていました。
 
 今日また新しい患者さんが入院されました。
30代後半か40代の若い女性でした。
廊下を歩いておられる姿、ベッドに腰かけておられる姿が帰りの車中思い出されました。
神様、どうか助けてあげて下さい。(shizuko)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする