全国の武道家にとって日本武道館で選手として試合ができる事は最高の名誉な事です。
高校野球の選手が甲子園、ラクビー選手が花園又秩父宮などでの試合をする事が夢で憧れなのと同じです。
私は最後の試合を日本武道館で精一杯頑張れた事に本当に嬉しく感謝しています。


妻のブログより10年前の想い出
第8回全日本短剣道大会が日本武道館で行われました。
全国警察官、総合警備、自衛官から選抜勝ち抜いた強者揃い。
朝7時、すでに気合の入っている同じく千葉代表の教士七段の鉄人M氏から「さぁ行くぞー!」と電話が入りました。
主人は選手69歳来年は70歳、大会に出場するのは最後だと言うので私も応援に行く事にしました。
8時半に日本武道館に着くと、気合の入った掛け声と若い熱気が立ち上り、多くの選手達が練習に励んでいました。
9時に開会式が始まり、以後プログラムにのっとって試合は進められていきました。
主人が出場する50歳以上の選手30名はベテランの指導者ばかりです。
1回戦の主人の相手は九州長崎代表の段位も称号も上の方、もちろんずっと若いようでした。
主人とM氏は最高齢者で勝負はともかく(勝つに越した事はないですけど)、ケガをせず堂々と戦ってくれたらそれで良し!と思っていました。
選手は試合直前に背中に赤と白のしるしを付けます。
主人も友達の鉄人も白でした。
私は正面の一番良く見える所に場所を変え、目の前の特等席です。
お互いに礼をして審判の「始めッ」の声で主人の試合が始まりました。
お互いに激しく打ち合っています。
あらッ、審判の白い旗があがってる! えっほんと?でも3本勝負だから後1本 今度は赤、そして何とまた白が…。
そうです! 勝ったのです!すごいです。
いよいよ次に鉄人M氏の試合が始まりました。
相手は愛知県代表の50代選手です。
鉄人M氏は…あっ、審判の赤い旗が上がった、次は白、そしてまた白、やったぁ!
そうです、二人とも1回戦を突破したのです。
若い人たちに混じって快挙でした。
鉄人M氏は第1回目の全日本短剣道大会の団体戦で何と準優勝だったそうです。
2回戦は二人とも敗退しましたが、満足と充実感のみなぎったほんとに良い顔をしていました。
お疲れ様でした。
私たちは帰りに東京ドームで開催されている「世界らん展」を見て来ました。
(日本武道館の前で)





全日本短剣道大会
【日本武道館で行われる全日本短剣道大会。
短剣道は昔武士が腰に大小の刀を差していたがその小さい方の脇差である。
短剣道の起源は中条流小太刀の流れを汲み、後に武道の歴史で名が知れている富田流小太刀として明治まで名が残りその後短剣術となり現在の短剣道となった。】



