-写真の部屋-

奥野和彦

診察待ちにて考へる2

2010-03-20 23:17:06 | 写真
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釣りの対象とする魚が減ってしまい、風評も悪くなって
ブラックバス業界はつらい事になっている。
霞ヶ浦の事を書いたけれどバス釣り客に来てもらう事で
生計を立てていたボート屋、釣具屋、コンビニ等は
皆つぶれてなくなってしまうか、鯉やヘラブナ客目当てに
鞍替えをするかであろう。
バス釣りの道具を作っていたメーカーも同様である。
道具には使い込まれた物の美しさというのがあるから
釣り具に限らず、カメラでも、グローブでも、食器でも
家具でも骨董やコレクションの楽しみが生まれる。
釣り道具の話に限ってすれば
魚をだまそうと思って作るだけに精巧であるし、
美しいし、本当にクラフトマンシップにあふれていて
魚より先に人が釣られる。今から100年ちょい前ぐらい
にその最初の一個は生まれているが、「魚を釣りたい」
それだけでかくもいろいろなギミック、装飾をこらした
ものが生まれる物かと、人の技術と欲には感心する。
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子供のベイブレードやカードゲームをあまり
とがめる事は出来ないな…。

でも、やはり道具はつかってこそ、その真価を発揮
するものであり、僕らはこの美しい道具を使っていたい。
そのために、何に対してだかも 分からないのだが

「迷惑」をかけないあり方で魚釣りはしたいのである。

深く、いろんな事を分かって、川を見、道具を作り
釣り人は謙虚に楽しめば良いのである。

オクノさん、診察室へどうぞ…。


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