-写真の部屋-

奥野和彦

9000円

2011-10-20 23:11:47 | 写真
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昔使っていたカメラを、オークションで眺めていた。
連れの使っていたカメラなどを
覚えているものかどうか。しかも10台や20台じゃない。

柔軟剤の匂いがどうの…。ぶつくさ言いながら
ベランダから入って来るカミさんに
PCの画面を見せる。
「そんなの分かる訳…、 あぁこれは憶えてるねぇ」

小さくて良く撮れた。
銀座の吉野家でコンクリートの床に落とし
ホットシューが使えなくなったり
ミラーが外れてカメラの中でカラカラ言ったり
乱暴な使い方をしたからだが
飽きっぽい私にしては、一番身に付けていた
期間は長いかもしれない。

先日来、カメラが欲しいなどと言って
頭の中にイメージされるのは、これだったのであって
気になっていると やはり秋葉原のジャンク屋で
出くわしてしまうのであった。
セルフタイマーが壊れている。=別に使わない。
結構人気があり、中古相場が安くはない。
いつもの中古の値段なら買わないが
ジャンク なので9000円である。
でも、他はとりあえず作動している。
シャッター精度も、いずれどこかで診てもらおう。

それで空っぽになる財布から、9000円を
はたいて出して買った。

出会いとはこういうものである。
スタートとはこんなものである。

次は、レンズの番である。

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ところで、今私は忙しい。
仕事はボチボチだが、人にあげるための
写真を作っている。
私に、映画の写真の仕事を教えてくれた恩師が
なんだか文化功労賞だかをもらうことになって
今度お祝いの会が開かれる。

一緒に仕事をしているときになんとなく
撮っていたその人まわりのスナップを、どれぐらいあるかな
とチェックしてみたらざっと50カット。
それをプレゼントしようと思う。
モノクロプリントをしたかったけれど
そこまでの時間はなく、パソコンでプリントをして
今日、全部が終わった。
簡単なアルバムを買って来て、入れれば出来上がり。

貴重な現場にいつも呼んでもらって
どれだけ、勉強させてもらったか分からない。
久しぶりに会うのが楽しみなのだ。
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