-写真の部屋-

奥野和彦

絵にも描けない

2023-07-13 21:42:12 | 写真


いい写真も撮りたいけれど
ちゃんと手伝いをしないと来た意味が無い。
ミカン畑は除草シートで覆われているがミカンの木の根元だけは
土が露出しているので、そこの草を刈る。

草刈りをして
家の前まで戻ってきたら
まさかのカメが砂浜を歩いている。
ウミガメで無いことはすぐに分かるので
多分、先日の大雨で少し上の溜池から
雨水と一緒に雨水溝を流れて土管から
海にたどり着いてしまったのだろう。



そばに寄ると
逃げようとして海に泳ぎ出すのだが
塩水だから、「やっぱ無理」とばかりにすぐに砂浜に戻ってくる。
でも人間がいるのでまた海水に泳ぎ出ては
戻ってくる。
家の者から呼ばれたので気にはなったが
そのままにして30分ほどして戻ったら
いよいよもう自分がそばに行っても
海水までは辿り着けない位置をウロウロしていたので
捕まえて池まで送り届けてやる事にする。



とは言え、今度は晩ごはんの時間で
またしばらく待ってもらわないといけない。
さっきまでクロダイ釣りの餌に、とバケツに採ってあった
小ガニを全部逃し、真水を少し入れて
晩ごはんの後、池までバケツのまま連れて行く。
もう随分長生きしたクサガメである。顔も甲羅も真っ黒。
バケツの中で首も足も全部引っ込めていたのに
池が近づいて、草木の匂いや池の匂いが分かるのか
急にバタバタし始めた。
そうですか、分かるんですね。
では、もう海に迷い出ることは無いように。
池のほとりに逃してやる。
あの、竜宮城とか、いいんで。気になさらずに。

トンちゃんの世話は家にいる息子がしてくれているはずだが
元気にしているだろうか。