鍵盤弾き宮野わかなの音楽生活

鍵盤弾きの日常日記

ダン・タイ・ソン 先生!

2009-06-10 14:25:24 | wakanaの音楽ネタ
朝からがっつり書いたのに一瞬で消えました。(泣)
今やっとお昼休憩中に入って気を取り直して
書くことにします。

昨日国立音大にて、ピアノの公開レッスンに参加してきました。
世界的なピアニストダン・タイ・ソン氏です。アジア人で初めてのショパンコンクールで優勝した方です。
私は当時、TVで観ていましたし、彼のドキュメントも見たことが
あり、感動をしました。戦時中ピアノが弾けず、防空壕の中で
ろうそくを灯し、音を出せないので紙鍵盤での練習。頭の中で音を
鳴らしていたそうです。19歳にしてモスクワに留学するが、手元に
届いたピアノはボロボロだったそうです。アルバイトをしながら
の苦しい日々。その3年後このショパンコンクール優勝を手にしたのでした。
22歳!  

(Dang Thai Son)Chopin Nocturne in E, Op.62-2

 初々しい若き日の先生!

昨日のレッスンは熱く本当に勉強になりました。
お二人の生徒さんの公開レッスンで最初に
弾いた生徒さん(C.ドビッシー)に対する
アドバイスが凄い!

まず、真面目すぎるね。きちっと弾き過ぎている。
間違わないように弾いているのがバレバレ(痛)
途中に出てくるジグ(踊りの曲)のフレーズは
あなたのだと踊れないよ。軽く、楽しくそのために
は拍子をしっかり取ること。確かに先生が弾くと
踊りたくなるんですよ。体を使っての熱いコメント。

しかし、最後のコメントが・・・
人生には2つの選択がある。リスクを背負わないで
慎重にいくか、リスクがあってもそれを怖がらないで進むか。
あんまり不幸になっては困るけど、音楽の追究はあたり前なので
それ以外のいろんな経験が君には必要かな。
う~ん曲を聴いただけでわかるんですねやっぱり。

さて、教授なのに先生なんて気軽に書いてますが
ちょっと親近感もあるんです。
息子が音大の実験生?だった時のスクーリングの先生が
ダン先生に師事していました。なので息子は孫弟子?
クラシックに興味がない~と今やヘビメタ小僧です。
同じホールで7回発表会をやりました。
同じステージにかつて憧れたピアニストが(至近距離10メートル)
いる!息子の発表会なども思い出したりして感無量でした。(涙)

ミニコンサートの素晴らしさは言うまでもありません。
天上の音楽というか・・・指それぞれの人格ならぬ指格が
あるかのように歌います。これから練習をする私・・・
あの音が耳に残っていてちょっと辛い。

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Dan Tyson (N3)
2009-06-10 23:22:25
その当時、情報が少なくて、誰かにタイトルにあるようなつづりの名前だといわれて、ずーっと信じていた時期がありました。ある日、レコードを買いに行ったら、店頭に「Dang Thai Son」とあるのを見てショックを受けた記憶があります

ダン・タイ・ソンに限らず、アジア系プレーヤーは、しなやかな音色を醸し出すと、個人的に感じています。

一度でいいから「生」で聴いてみたいですね。
返信する
なるほど。 (wakana)
2009-06-11 08:16:43
確かにそう思いますね。
やっぱり「生」は素晴らしかったです。
CDも購入しようかと思っています。
昨日はほぼ一日聴いていました。
自分に何か降ってこないかと・・・
それはなかったですが。(悲)
返信する

コメントを投稿