トヨタのハイブリッド(プリウス、エスティマ)の累積販売台数が世界で50万台を超えたそうだ。97年の発売から足掛け10年かかったことになる。97年の発売初年は年間300台だったが、2005年は18万台と大きく増加している。逆に言えばトヨタは少なくとも10年先を見てプリウスを開発していたということだろう。2000年には欧米での販売も開始し、2003年に二代目プリウスが上市された頃から、販売は急増した。特に海外が堅調で、国内総計20万台に対して海外の方が30万台と多い。
ハリウッドスターたちがアカデミー賞授賞式にプリウスで乗り付けるなど、大いに人々の関心を引いたのであろうが、なんといってもその低燃費があげられる。
カタログ値の10・15モード燃費は30.0km/Lである。JHFCでの実走行結果では20.7km/Lであった。比較のために同時に行なわれた一般車(ガソリン車)は10.2km/Lであるので、一口に言えばハイブリッドはガソリンが半分で済むということになる。
米国家庭での自動車のエネルギー消費についてNEDOのレポートがある。それによれば2001年の燃費は49.5ガロン/kマイルとある。日本の燃費の計算とは逆の単位になっている。日本でも低燃費といえば、ガソリン消費が少なくてよいことの意味なのだから、本来はL/kmという計算をしなければおかしい。どうして日本の燃費の単位はkm/Lなのかは、何か理由がほかにあるのだろう。とにかく、米での家庭用自動車の燃費を日本の単位に直すと8.5km/Lとなる。日本の車は全平均で20%も燃費が良いことになる。これは米国の車種がそもそも大型で重たいことによるのであろう。
米国では運輸部門は2番目に多くのエネルギーを消費しているが、CO2排出量は産業部門を抑えて1位だそうだ。米国では2,000万BDの石油製品が消費されるが、1,200万BDの原油・製品が輸入されており、OPEC依存率は40%である。このうち運輸部門では1,360万BDが使用されるが、自動車用ガソリンは890万BDになる。ガソリンの全石油製品中の割合は45%になる。
一方、参考までに日本の数値もあげてみた。482万BDの原油等を輸入しており、なんとOPEC依存率は92%である。Bushは中東への原油依存度を下げると年初の一般教書でぶち上げたが、日本はあまりに多くを依存しているので、とてもそんなことはいえない。余談ではあるが、オイルショック後85年には72%まで低下していましたが、その後の消費量増大に乗ってOPEC依存度は拡大してきています。
話を戻して、軽油・ジェット・ガソリンなどの主として輸送用に利用される量は179万BDで、このうちガソリンは105万BDである。ガソリンの比率は22%であるから、米国のガソリン比率は日本の2倍になっている。このことからも如何に米国でのガソリン消費量が多いかが分かる。
2001年の家庭のガソリン代は年間1,520ドルだそうだ。電気・ガス代が1,493ドルなので、これよりも多いことになる。110円/$で計算するとひと月のガソリン代は14,000円になる。ガソリン価格が日本の約半分であることを考え合わせると、如何に米国家庭でのガソリン消費が日本よりも多いかが理解できる。
2004年以降の原油高騰によりガソリン価格も高騰しているが、これが米国家庭を大きく圧迫していることは日本の比ではない事が分かる。しかし、2001年時点ではSUVの販売台数がまだ伸びており、一般車の10台に4台がSUVという大型化が進んでいた。その後もSUVの販売は伸びていたのであろうが、2004年、2005年にいたってフォードやGMの凋落振り、プリウスの販売急増を見ても分かるように、米国消費者の動向もガラッと変わっただろう。
ハリウッドスターたちがアカデミー賞授賞式にプリウスで乗り付けるなど、大いに人々の関心を引いたのであろうが、なんといってもその低燃費があげられる。
カタログ値の10・15モード燃費は30.0km/Lである。JHFCでの実走行結果では20.7km/Lであった。比較のために同時に行なわれた一般車(ガソリン車)は10.2km/Lであるので、一口に言えばハイブリッドはガソリンが半分で済むということになる。
米国家庭での自動車のエネルギー消費についてNEDOのレポートがある。それによれば2001年の燃費は49.5ガロン/kマイルとある。日本の燃費の計算とは逆の単位になっている。日本でも低燃費といえば、ガソリン消費が少なくてよいことの意味なのだから、本来はL/kmという計算をしなければおかしい。どうして日本の燃費の単位はkm/Lなのかは、何か理由がほかにあるのだろう。とにかく、米での家庭用自動車の燃費を日本の単位に直すと8.5km/Lとなる。日本の車は全平均で20%も燃費が良いことになる。これは米国の車種がそもそも大型で重たいことによるのであろう。
米国では運輸部門は2番目に多くのエネルギーを消費しているが、CO2排出量は産業部門を抑えて1位だそうだ。米国では2,000万BDの石油製品が消費されるが、1,200万BDの原油・製品が輸入されており、OPEC依存率は40%である。このうち運輸部門では1,360万BDが使用されるが、自動車用ガソリンは890万BDになる。ガソリンの全石油製品中の割合は45%になる。
一方、参考までに日本の数値もあげてみた。482万BDの原油等を輸入しており、なんとOPEC依存率は92%である。Bushは中東への原油依存度を下げると年初の一般教書でぶち上げたが、日本はあまりに多くを依存しているので、とてもそんなことはいえない。余談ではあるが、オイルショック後85年には72%まで低下していましたが、その後の消費量増大に乗ってOPEC依存度は拡大してきています。
話を戻して、軽油・ジェット・ガソリンなどの主として輸送用に利用される量は179万BDで、このうちガソリンは105万BDである。ガソリンの比率は22%であるから、米国のガソリン比率は日本の2倍になっている。このことからも如何に米国でのガソリン消費量が多いかが分かる。
2001年の家庭のガソリン代は年間1,520ドルだそうだ。電気・ガス代が1,493ドルなので、これよりも多いことになる。110円/$で計算するとひと月のガソリン代は14,000円になる。ガソリン価格が日本の約半分であることを考え合わせると、如何に米国家庭でのガソリン消費が日本よりも多いかが理解できる。
2004年以降の原油高騰によりガソリン価格も高騰しているが、これが米国家庭を大きく圧迫していることは日本の比ではない事が分かる。しかし、2001年時点ではSUVの販売台数がまだ伸びており、一般車の10台に4台がSUVという大型化が進んでいた。その後もSUVの販売は伸びていたのであろうが、2004年、2005年にいたってフォードやGMの凋落振り、プリウスの販売急増を見ても分かるように、米国消費者の動向もガラッと変わっただろう。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます