化学系エンジニアの独り言

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風力発電機の大型化

2009-07-26 | 再生可能E
再生可能エネルギーのかなでも、現状でコストが安い風力はその大型化が進んでいるようです。現在では発電能力2MW級がもっとも大きなものらしい。2MWといえば2,000kWです。このような大きな風車が一基だけで立てられることは無く、ウィンドファームになるのでしょうから、10基から数10基がまとめて稼動するはずです。ということは、総発電能力は2万kWから10万kWになります。これはほとんど、中型の水力発電所に相当します。

いやーたいしたものです。その風車の大きさはといえば、風車を支える支柱は高さ80メートル、風車の羽根の半径は40mにも及ぶといいます。ここまで大きくなると風車を製造するのも大変ですが、それを輸送したり設置したりする工事も大掛かりなものになります。

風車の建設場所が港から程近い海岸線ならば良いのですが、風が良く吹くのは山の上が多くなっています。ということは港から80mの長さの支柱を特殊なトラックを使って山の上まで運ぶ必要があります。一般の道路でこれだけ長いものを箱バルトころは限られるでしょうから、運搬ルートや運搬の時間設定など思いもよらないことがあるそうです。

カーブを曲がりきれないので、植木を切り倒して道を拡張するとか、そうまでしなくても反対車線に思いっきりはみ出し丸から、交通規制を敷くことは当然のようです。

既設の林道なんかは通れませんから、専用に道路を作るところも出てくるそうです。確かに建設後も、メンテナンスや交換用の羽根などを運ぶことになるでしょうから、道路は必要なんですね。

さらに、ナセルという羽根の付け根の部分には発電機やギヤなので大型機械が入っています。羽根や支柱に比べるとその大きさは、輸送の邪魔になるようなことはありません。しかし、重さは半端じゃなくなります。で、輸送中に橋が落ちないような重量に分割して設計しているそうです。
橋が落ちるほど思いたいと、設置場所でクレーンで吊り上げられるのかという問題も出てきますね。

そんなこんなで、大型風車を設置するにはいろいろな技術が必要になってくるというわけです。

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