化学系エンジニアの独り言

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電気自動車の逆襲

2005-09-16 | 省エネルギー
三菱自動車や富士重工がはやりの燃料電池自動車開発を中止し、電気自動車に開発を集中するという。あのGMやフォードでさえ、一社では開発投資が大きすぎるとして共同開発するのですから、賢明な選択です。もっともGMやフォードの場合は、本業での業績が良くないので、とても開発に回すお金がないという事情もあるようですが。
「晴れた日にはGMが見える」といわれたような会社の社債がジャンクボンドになるのですから、大変です。

さて、燃料電池自動車とハイブリッド車の戦いに電気自動車が参戦というのは良いことでしょう。プリウスやインサイトで成功しつつあるトヨタ、ホンダはさらに大型の車種にハイブリッド仕様を拡張し、さらにはディーゼルハイブリッドで高効率を狙うという方針のようです。
鳴り物入りの燃料電池自動車も、水素供給インフラや水素源の課題、FCV車本体のコストダウンを克服するにはさらに10年くらいはかかるとのことで、当面はハイブリッドでの攻勢をかけるはずです。

本題の電気自動車。これまでは街中をこまめに走る、あるいは空港内ビルなどで使われていたにすぎません。ここにきてハイブリッド用の開発とも相まって、モーターの小型化・高出力化、バッテリーのエネルギー密度向上と充電時間の短縮が進み、一気に前線に出てきたようです。
特にインホイールモーターが実用化されるといよいよ電気自動車も市販が視野に入ります。

また、加速性能はエンジン車の比ではないようで、この点からも注目が集まっています。電気自動車そのものの車両効率はエンジン車よりもそもそも高いので、たとえば再生可能エネルギーを利用すると総合効率も格段に高くなります。
深夜電力を利用して夜に充電する方法も、発電所効率の向上に寄与する分を考慮すれば、実質的に化石燃料使用量削減に寄与することもあり得ます。

電気自動車なんて、と思っていましたが、意外にFCVより効率的かもしれません。
そのうち、少しまじめに調べてみなくては。

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