順番に書くつもりでしたが、チョット最近のことに飛びます。
10/27(土)
我が家は約30年前に町内の共同墓所を購入済み[注1]なので、常々、私と母の二人で「後は墓石だけ」と話しており、100万円程度は用意して母方の従兄の知人が仲介してくれる石屋に頼む心算でした。これまでは色々とあり、その話は宙を浮いておりましたが、父の死去により、急遽、石屋を紹介してもらうこと。
余計な途中経過は省いて・・・その石屋(社長さんが応対してくれました)は霊園も経営しており、石の現物の他に、色々なタイプの墓を見せて下さったおかげで次のように仮決定。
・和風
・石の色は白系統
・母が高齢なので、階段は無し
・墓石(正式には、あの角柱を指すそうです)には座布団[注2]
ここで決まらないのがお値段。墓地の広さもありますが、こちらの方で予算と言う物を考えていなかった。カタログを見ながら私が言いよどんでいると、同行した従兄が「この前やってもらった○○家は、通常だとどのくらい?」と聞いてくれ、250万円との回答。これを聞いて内心『えぇ~、そんなに金を予定していないよ』と思ったのが顔に出ていたのか、石屋から「色々と△△(従兄のこと)さんにはお世話になっておりますので、こちらも勉強させていただきますから、今のところ無理の無い金額を言ってください」とか「長い方は10年程度のローンを組んでいますよ」と言ってくれたので、『定期預金で150万円程度有るから、200万円までで出来ますか?』と、金額提示。
最初は石屋さんが単独で確認して図面を持ってくる話しになっていましたが、話しの流れで、このまま現地確認をすることになる。
*** で、場所が変わって共同墓地 ***
関係者立会いの下での現場確認って大切と痛感させられました。というのも、覚えているだけでもこれだけのことを現場で決めました。
1 墓地の広さ及び境界の確認。
昔のことなので境界の石や杭は見つからなかったけれど、我が家の墓地は角地だったので、「多分この範囲内」ということに。その上で測ってみたところ、1坪程度(6尺四方)だと思っていたら「7尺×7尺」と、予想以上に広かった。斜め向かいの墓は「幅6尺」、横の墓は「幅6尺欠け」とか「6尺5寸」と言う感じでバラバラ。我が家が広いのは40年前の権利買取の際に、道として大きくとられそうな話しを母が「仏の頭に掛かってしまうから」と言って、道として取られる部分を少なく抑えた結果だと思う。
2 基礎の高さ
墓所内の道は整備されていないので、土がむき出しの凸凹状態。隣の墓と高さを合わせると、道より低い箇所から土や水が浸入してくるので、基礎は道の最も高い位置に合わせることに決定。
3 墓石の大きさと色合い
くどいようですが、和風の場合に「○○家」と大抵は縦に彫られている角柱の部分を業界では「墓石」と呼びますが、この墓石を何寸にするのか?
廻りの状況と、次に書く墓地の広さなどからバランスを考えて・・・確か8寸か9寸に決定。色合いは「白」。
4 墓の向き
角地なので「西向き」でも「北向き」でも可能な状態だったから迷っていると、石屋が「私達のようなお墓に携わる家の者は、子供の頃から西向きに作る物(拝む人は東に向くことになる)と教わっています」とアドバイスしてくれた。そこで「西向き」。
5 墓を掘り起こす際の確認(骨の掘り起こし)
仏が1体埋まっていることから、「骨上げ」が必要なことは双方で確認済みなので、「どの程度まで掘るのか?」と言う点と、40年前に埋めたので「地層(地盤)の移動によって仏が移動しているかも知れないから他の場所まで掘るのか?」の2点。特に「他の場所」となると市の許可が面倒らしい。
で、改めて「何年前に埋めたか」ということで話していると、母がすごい勘違い[注3]をしてくれたおかげで、「多分、もう骨は出てこないだろう」となり、墓地内を掘り起こすだけで決着。小さな骨壷を用意し、もしも骨が出てきたら納めるし、出てこなかったら土を入れることになる。
6 工事日程
ソモソモ、現地確認を直ぐに行う事になった原因の1つは、「49日(12月1日)に納骨するから間に合わせて欲しい」と言う母の一言。
今回は1箇月未満で仕上げてくれる事となりましたが、余裕を持って2箇月以上前に発注した方がよいのではないかと思った。
10/28(日)
お昼を済ませてボ~としていると、昨日の石屋から「墓の図面が出来たので、今からお伺いしても宜しいでしょうか」との電話が入った。
10分も経たずに石屋が尋ねてきて、図面を広げて説明と確認(本来であれば、CADを使ってきれいな図面を書くのだけど、今回はこちらが急がしたので昔ながらの製図らしい)。
1 今回作る墓の大きさは、外柵付き「幅6尺8寸 × 奥行7尺」
⇒境界が明確ではないし、何かあった際に隙間があったほうが良いので、
左右を1寸ずつ空けておくことにした。
2 石は白御影石で、土の部分は残さない。
⇒玉砂利を敷く方も居るが(私もそうしたかった)、母が高齢であるから
草むしりをする手間を省くために。
3 墓石等は3段座布団つき。
4 カロート(納骨スペース)の床も御影石
⇒見えない場所と言うこともあり、基礎のコンクリートをそのまま使う業者や
建立者(墓の発注者)が居るが、コンクリートは地下水により劣化が早いので、
こまめに掃除しないと泥水で汚れてしまうからとの事でした。
5 基礎の高さは、前日に話したとおりに。
6 墓の形は↓に似た感じで、入り口に段差は無い。
入り口の奥行きは1尺8寸取ってあり、滑り止めの加工もしてある。
7 納期は11/27を予定
8 墓の門には・・・
向かって右には「家名(縦書き)」
左には「家紋」を彫ってもらう。
9 墓誌への彫り込みは、「死亡日順」や「続柄順」等があるが、今回は次のようにした。
「××家 先祖代々」
「父」
「子」
10 家紋は「墓石」「中台」「花立」の何れに彫るのか?ということに対して、「中台」に彫ってもらう。
11 墓石の裏には彫る建立者名は私
12 震災などによる破損や一部倒壊に対しては、無料で補修
なんだか、家格に比べて立派過ぎのですが・・・値段を落とすと空きスペースが増えてみすぼらしくなるから、『これでお願いします』ということに。で、「お値段は、税込み155万円ですが・・・」というのでその安さ(相場がわかっていない)にビックリ。因みに、今回添付した写真はフジタ石材様[http://www.fujitasekizai.co.jp/boseki/100/110/index.html]の物を勝手に使っておりますが、参考価格190万円です。
28日 別の話し
葬儀に依頼していた父の位牌が完成しました。
※教 訓※
1 お墓とお金の準備は早めに!
2 常識程度に予算を伝えましょう
[注1]
それより前は、持ち回り制の「墓守役」に手間賃程度を支払って、共同墓所内の好きな場所に土葬していた。
[注2]
墓石とその下の中座との間に『蓮の花』等を模った石が挟まっていることがありますが、それを「座布団」と呼ぶそうです。
http://www.fujitasekizai.co.jp/boseki/stone03.html
[注3]
我が家の墓地と背中合わせに親戚(父の妹宅[2軒合葬])の墓地があるのですが、そこに入っている仏は今のところ1体だけで、私が保育園(2年保育でした)に入る前に死亡。そして我が家の仏は私が小1の時に死亡。でも母は、向こうの方が後で死んだと勘違い。その間違い訂正の中で、両家共に死んだのは乳児だということを石屋は初めて知る。
成人とは異なり乳児は40年も経てば骨は無くなっている事が多いとの事。母も昔は「もう土に還っているから骨は出てこない」と言っていた。
10/27(土)
我が家は約30年前に町内の共同墓所を購入済み[注1]なので、常々、私と母の二人で「後は墓石だけ」と話しており、100万円程度は用意して母方の従兄の知人が仲介してくれる石屋に頼む心算でした。これまでは色々とあり、その話は宙を浮いておりましたが、父の死去により、急遽、石屋を紹介してもらうこと。
余計な途中経過は省いて・・・その石屋(社長さんが応対してくれました)は霊園も経営しており、石の現物の他に、色々なタイプの墓を見せて下さったおかげで次のように仮決定。
・和風
・石の色は白系統
・母が高齢なので、階段は無し
・墓石(正式には、あの角柱を指すそうです)には座布団[注2]
ここで決まらないのがお値段。墓地の広さもありますが、こちらの方で予算と言う物を考えていなかった。カタログを見ながら私が言いよどんでいると、同行した従兄が「この前やってもらった○○家は、通常だとどのくらい?」と聞いてくれ、250万円との回答。これを聞いて内心『えぇ~、そんなに金を予定していないよ』と思ったのが顔に出ていたのか、石屋から「色々と△△(従兄のこと)さんにはお世話になっておりますので、こちらも勉強させていただきますから、今のところ無理の無い金額を言ってください」とか「長い方は10年程度のローンを組んでいますよ」と言ってくれたので、『定期預金で150万円程度有るから、200万円までで出来ますか?』と、金額提示。
最初は石屋さんが単独で確認して図面を持ってくる話しになっていましたが、話しの流れで、このまま現地確認をすることになる。
*** で、場所が変わって共同墓地 ***
関係者立会いの下での現場確認って大切と痛感させられました。というのも、覚えているだけでもこれだけのことを現場で決めました。
1 墓地の広さ及び境界の確認。
昔のことなので境界の石や杭は見つからなかったけれど、我が家の墓地は角地だったので、「多分この範囲内」ということに。その上で測ってみたところ、1坪程度(6尺四方)だと思っていたら「7尺×7尺」と、予想以上に広かった。斜め向かいの墓は「幅6尺」、横の墓は「幅6尺欠け」とか「6尺5寸」と言う感じでバラバラ。我が家が広いのは40年前の権利買取の際に、道として大きくとられそうな話しを母が「仏の頭に掛かってしまうから」と言って、道として取られる部分を少なく抑えた結果だと思う。
2 基礎の高さ
墓所内の道は整備されていないので、土がむき出しの凸凹状態。隣の墓と高さを合わせると、道より低い箇所から土や水が浸入してくるので、基礎は道の最も高い位置に合わせることに決定。
3 墓石の大きさと色合い
くどいようですが、和風の場合に「○○家」と大抵は縦に彫られている角柱の部分を業界では「墓石」と呼びますが、この墓石を何寸にするのか?
廻りの状況と、次に書く墓地の広さなどからバランスを考えて・・・確か8寸か9寸に決定。色合いは「白」。
4 墓の向き
角地なので「西向き」でも「北向き」でも可能な状態だったから迷っていると、石屋が「私達のようなお墓に携わる家の者は、子供の頃から西向きに作る物(拝む人は東に向くことになる)と教わっています」とアドバイスしてくれた。そこで「西向き」。
5 墓を掘り起こす際の確認(骨の掘り起こし)
仏が1体埋まっていることから、「骨上げ」が必要なことは双方で確認済みなので、「どの程度まで掘るのか?」と言う点と、40年前に埋めたので「地層(地盤)の移動によって仏が移動しているかも知れないから他の場所まで掘るのか?」の2点。特に「他の場所」となると市の許可が面倒らしい。
で、改めて「何年前に埋めたか」ということで話していると、母がすごい勘違い[注3]をしてくれたおかげで、「多分、もう骨は出てこないだろう」となり、墓地内を掘り起こすだけで決着。小さな骨壷を用意し、もしも骨が出てきたら納めるし、出てこなかったら土を入れることになる。
6 工事日程
ソモソモ、現地確認を直ぐに行う事になった原因の1つは、「49日(12月1日)に納骨するから間に合わせて欲しい」と言う母の一言。
今回は1箇月未満で仕上げてくれる事となりましたが、余裕を持って2箇月以上前に発注した方がよいのではないかと思った。
10/28(日)
お昼を済ませてボ~としていると、昨日の石屋から「墓の図面が出来たので、今からお伺いしても宜しいでしょうか」との電話が入った。
10分も経たずに石屋が尋ねてきて、図面を広げて説明と確認(本来であれば、CADを使ってきれいな図面を書くのだけど、今回はこちらが急がしたので昔ながらの製図らしい)。
1 今回作る墓の大きさは、外柵付き「幅6尺8寸 × 奥行7尺」
⇒境界が明確ではないし、何かあった際に隙間があったほうが良いので、
左右を1寸ずつ空けておくことにした。
2 石は白御影石で、土の部分は残さない。
⇒玉砂利を敷く方も居るが(私もそうしたかった)、母が高齢であるから
草むしりをする手間を省くために。
3 墓石等は3段座布団つき。
4 カロート(納骨スペース)の床も御影石
⇒見えない場所と言うこともあり、基礎のコンクリートをそのまま使う業者や
建立者(墓の発注者)が居るが、コンクリートは地下水により劣化が早いので、
こまめに掃除しないと泥水で汚れてしまうからとの事でした。
5 基礎の高さは、前日に話したとおりに。
6 墓の形は↓に似た感じで、入り口に段差は無い。
入り口の奥行きは1尺8寸取ってあり、滑り止めの加工もしてある。
7 納期は11/27を予定
8 墓の門には・・・
向かって右には「家名(縦書き)」
左には「家紋」を彫ってもらう。
9 墓誌への彫り込みは、「死亡日順」や「続柄順」等があるが、今回は次のようにした。
「××家 先祖代々」
「父」
「子」
10 家紋は「墓石」「中台」「花立」の何れに彫るのか?ということに対して、「中台」に彫ってもらう。
11 墓石の裏には彫る建立者名は私
12 震災などによる破損や一部倒壊に対しては、無料で補修
なんだか、家格に比べて立派過ぎのですが・・・値段を落とすと空きスペースが増えてみすぼらしくなるから、『これでお願いします』ということに。で、「お値段は、税込み155万円ですが・・・」というのでその安さ(相場がわかっていない)にビックリ。因みに、今回添付した写真はフジタ石材様[http://www.fujitasekizai.co.jp/boseki/100/110/index.html]の物を勝手に使っておりますが、参考価格190万円です。
28日 別の話し
葬儀に依頼していた父の位牌が完成しました。
※教 訓※
1 お墓とお金の準備は早めに!
2 常識程度に予算を伝えましょう
[注1]
それより前は、持ち回り制の「墓守役」に手間賃程度を支払って、共同墓所内の好きな場所に土葬していた。
[注2]
墓石とその下の中座との間に『蓮の花』等を模った石が挟まっていることがありますが、それを「座布団」と呼ぶそうです。
http://www.fujitasekizai.co.jp/boseki/stone03.html
[注3]
我が家の墓地と背中合わせに親戚(父の妹宅[2軒合葬])の墓地があるのですが、そこに入っている仏は今のところ1体だけで、私が保育園(2年保育でした)に入る前に死亡。そして我が家の仏は私が小1の時に死亡。でも母は、向こうの方が後で死んだと勘違い。その間違い訂正の中で、両家共に死んだのは乳児だということを石屋は初めて知る。
成人とは異なり乳児は40年も経てば骨は無くなっている事が多いとの事。母も昔は「もう土に還っているから骨は出てこない」と言っていた。