昨日、昨年11月27日に亡くなった家内の弟の49日法事があり市原市の本伝寺まで行ってきました。
読経後説教をする住職
塔婆供養 南無妙法連華経を唱えながら108回たたく
墓地に行くのにこの急坂を登るのです。 私は登れず、仮に登れたとしても降りられないと判断して下で待っていました。
ものの本(下記、「日本人のしきたり」)にれば、「仏教では、死後49日間は、死者の霊がたどり着くところが決まっていないので、
残された者達が年ごろに供養してあげなければならない。49日後にようやくたどり着くところが決まって彼岸に行き落ち着く。これで
残された者達の服喪の期間が終わることとなる・・・・」とのこと。
私もこれで服喪期間を終わりといたします。
しかし、義弟の死後いろいろなことを考えさせられました。
義弟の死によって家内の実家は農業を廃業することとなりました。息子はサラリーマンで、農業の経験がありません。
ご近所のお宅もほとんどが同じ状況です。家内の実家の両隣もすでに農業を廃業しています。農地は荒れ放題です。
しかも、そのあとの跡継ぎが、1人かよくて二人です。
たまたま今、「地方消滅」という本を読んでいます。
2013年の合計特殊出生率は1.43。 2005年には1.26でそれからやや反転上昇はしていますがせめて、1.8まで回復して欲しい。
今、地方から大都市に流入してくる人が後を絶たず、まさに一極集中(それも東京に集中)が進んでいまして地方はすでに人口の減少が
進んでいます。しかもその東京の出生率が1.06、札幌でも1.09。
少子高齢化が進んでいると云われていますが、東京の出生率が1.06というのはいずれ高齢者が死に絶えてゆけば東京ですら消滅して
ゆかざるを得ません。
出生率が2.1でようやく人口の減少を食い止めることが出来るわけですが、それもきわめて悲観的だそうです。何となれば、出産を担う
女性の絶対数が少子化のために減少しているためです。
例えば、1000人の女性(実際には夫婦の2000人)が2.1人産めば2100人ですが、女性が800人に減ってしまえば1680人です。
そんなことを考えると地方消滅どころか日本消滅にならざるを得ません。
昨日NHKテレビで「空き家列島日本」という番組を放映していました。いたるところで空き家が増えてゆき行政がその対策に苦慮しています。
全国の空き家率は現在29.3%だそうです。怖いですね。