ともに80歳、精力的に公務こなされる
天皇、皇后両陛下は10日、昭和34年の結婚から55周年を迎えられた。陛下は昨年12月に80歳になられ、皇后さまも今年10月に80歳を迎えられる。お二人でペースを落とすことなく精力的に公務に臨み、手を携えて歩まれている。
「結婚により、私が大切にしたいと思うものを共に大切に思ってくれる伴侶を得ました」。陛下は昨年12月のお誕生日に先立つ記者会見で、皇后さまへの感謝の思いを話されていた。
10日は公的な祝賀行事はなく、順天堂大の創立175周年記念式典出席などのご公務が予定されている。ただ、夜は私的に、皇太子ご一家のお住まいである東宮御所に秋篠宮ご夫妻や黒田清子さん夫妻が集まり、両陛下を囲んだ食事会でお祝いをされる予定。
陛下は、平成24年2月に心臓バイパス手術を受けたが、昨年末にインドを訪問するなど日々公務をこなされている。前立腺がん治療に伴う骨粗鬆(こつそしょう)症は定期的なご運動の効果もあり、進行が止まった。皇后さまは持病の頸椎(けいつい)症性神経根症で肩などにお痛みが生じることもあり、宮内庁は両陛下のご意向を尊重しながら、負担が少ないご公務の進め方を検討している。