こちらに他の写真あり☆ 絵本チックに まとめました☆
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カニたん大冒険
ここは ひすいえん。
新潟県 糸魚川市 蓮台寺に有る 日本庭園。
10月末になり 借景となっている 松林の向こうも
紅葉が 見え隠れするように なって来ました。
「あの赤林の向こうには まつ・たけ子ちゃんが
住んでいるのカナ~?」
カニたんは 未だ会ったこともない
ガールフレンドの名前を 呟きながら
ヨチヨチと 歩いています。
この庭園は 回遊式庭園と言って
散策が出来るので とても広大!
正門入口の横には スタッフがチケットを渡す
受付小屋が有り
小屋の後ろ側には 大きな くすの木
かえで
ひすい美術館へ向かう道すがら
金もみじ も 眺められます。
晴れた日 太陽の透けた光で
葉が金色にも 見える かえでだそう。
中央に デデ~ンとそびえるのは
コバルトヒスイ。
何と 70トンも 有るのだとか。
真正面から見ると ゴッツイ岩のようだけれど
横顔は 少し しおらしくも 見えたりして。
聴音舎と言う建物内には 自動販売機も有り
11月になって 飲み物も 暖かくなりました。
この辺りにも まるんとした
ドウダンツツジが 有ります。
紅葉している部分を 絨毯のようにして
松林の向こう迄を 切り取ると
まるで 全体が 見事に紅葉しているよう☆
カニたんは 歩くのを 止めました
「何だか 土や水とは違う色で 歩きにくいなぁ」
そこは アスファルト と言う
灰色の 道路だったのです。
昔 お母さんが 言ってたなぁ。
「道路に飛び出すと
車って言う 怖い乗り物が やって来て
轢かれちまうヨ!」
その中には 恐ろしい ニンゲンと言う生物が
乗っているんだってサ。
暫く 蹲っていると 黒くて丸いものが
コロコロと 近づいて来て 止まりました。
これは大変! 噂の車に有るパーツ、
タイヤでは有りませんか!
人間達の叫び声・話し声がします。
「泡吹いて 怒ってるヨ!!」
(恐ろしいと聞いていたけれど
ニンゲンってのは、やたら五月蠅いんだな!
今日は朝から 機嫌が悪いんだよ!!)
何やら バケツ と言うモノを
持って来るみたいです。
おおっと 大変!
何やら 追い駆け始めた 人間達。
カニたんは 必死で逃げます。
その内 あきらめた 人間達は
「バケツ」を横にして 道路に置きました。
(おっかないけれど… 入ってみようカナ?)
そろ~り・そろり。
何が有るか 分からないから ゆっくりネ!
それにしても 何てことでしょう!
こんなに狭い空間に ボクを閉じ込めるだなんて!
手足を伸ばして見るけれど
何だか 居心地が 悪い。
更に 怒って みるけれど
梨のつぶて。
仕方ないから 不安なフリを してみました。
(ボク、これから、どうなっちゃうの・・・?)
そうこうしている内に パタン・パタンと
上昇気流に 包まれる様な 感覚が しました。
どうやら 石段を 昇っているようです。
(もしかして ボクが 今いた 道路は
翡翠園の 下だったのカナ?)
懐かしい 曲水が 目の前に広がります。
わ~い♪
嬉しくて たまらず
カニたんは 外に 飛び出しました!!
以前も カニたんは このように 拾われて
きょくすい、と言う場所に 連れてこられたのです。
ひょんなコトで また 道路に出てしまったけれど
ようやく 戻って来れたヨ!
周りの石影に 隠れてみたり
お気に入りの場所を 確認してみたり。
大忙しの カニたん。
時刻は 夕暮れ。
松林の向こうも 一段と 赤味を帯びて来たような
気もします。
曲水を包むように
かえでの葉も 拍手しています。
木々達も 久しぶりの再会に
ちょっと照れているのか
頬の部分ダケが ほんのり赤い様子。
入口の南天の実
飾られた トマトみたいな 飾り茄子
山側の散策路から飛んで来た こまゆみの実も
赤く 赤く 微笑んでいます。
お庭も 喜んでいる!
神々しい程の光に包まれる瞬間です。
カニたんは 嬉しくて 嬉しくて
曲水を 移動しながら 何度もポージング☆
未だ かろうじて 青い空が映り込むと
カニたんも 曲水も 光を帯びて キレイ☆
お茶室前の ピラカンサスの実も
すっかり赤くなっています。
お庭の中央に有るのが 糸魚川真柏。
松の盆栽のようにも 見えて来ました。
赤石の袂にある石も キラッキラ☆
カニたんは 今来た曲水を 振り返ってみました。
入口直ぐの コバルトヒスイの横顔。
(こっちから見ると ちょっと白くて面長なんだな☆)
ゆったりとした気分で
漸く 庭園を楽しむ余裕が出て来た カニたん。
赤い楓の下には 緑の丸いサツキたち。
おや? その下の石が 何となく 亀たんに 見えるなぁ♪
松林の手前に「佛心」と描いて有る石碑も見えます。
左隣には 「普賢菩薩」も描かれています。
ドウダンツツジの丸みを帯びた赤が
ぽんぽんのようにも思えて来た頃
カニたんは 思い出しました。
秋の運動会に 出られなかった ことを。
(あの頃は お兄ちゃんと喧嘩して 家出していたもんなぁ)
木登り大会も してみたかったし
石灯篭の隠れん坊も したかった。
こんなに大きな庭園ならば
僕らの仲間 どれだけいたって 楽しめるんだろうな!!
それから暫く 四方八方を くるくると見回したカニたんは
すっかり 疲れてしまいました。
「嗚呼… もう今日は 休もうかな」
今夜の宿は ここに決めた☆
カニたんの 冒険は
まだ始まった ばかりです。
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