故父は、お酒を飲まない人だったので、
母は、飲めないわけではなかったが、
食事時にお酒が出てくることはなかった
けれど、長年飲まない生活が続いて
お酒の悪い面ばかりがインプットされたらしく(酒癖が悪いとかアル中とか)
独身時代、クマさんがお酒を飲むと知って、あまりいい顔はしなかった
こちらで一緒に住むようになってからは少しずつ
夕食時には、梅酒の水割りを一杯、飲むようになった
日本酒も好きで、すすめれば、一杯だけ付き合う
えらい変わりようである
クマさんが、大阪に一泊で出張
母と二人での夕食となった
呼んでから二階にやってくるまで時間がかかるので
10分ほど前に、インターフォンで、呼ぶことにしている
そして、母の部屋の冷蔵庫にあるビールを
部屋の確認ついでにビールを取ってくる
(暖房入れっぱなしとか、ドア開けっぱなしとか)
この日は、予想外に、すぐにやってきた
しかも、片手にビール瓶を下げて
これ、要るでしょ?
あらぁ 気がつくこと
今日は、まともな日なんだと、嬉しくなってしまった
まあ、クマさんがいない時は、ビールなんて飲まないけど
と、母がテーブルの上に置いたビール瓶を見て笑ってしまった
ビールは、空瓶だった
これ、どうすんの?
あらま
まあ、気持ちだけいただきますってことで…