福島木工家具店

製作した家具の紹介と日記

お社 製作記録 8

2022-05-14 21:11:33 | 製作記録

漆塗り


 

漆の塗り厚が水研ぎできるレベルまで達したので、平面出しの作業に入る。

 

写真右手前は水研ぎした後。

↑ この屋根板への漆塗りは、厚めに塗った上に、湿度が高く、乾燥が早く進んで縮みができてしまった。

なので、縮みの凹凸が目立たなくなるまで 砥石(♯1200)で念入りに水研ぎをする。

 

屋根の漆塗りは、少しでも厚塗りにしたいので、拭き漆を繰り返した後、ヘラ押さえでの仕上げを繰り返す。

ヘラで仕上げると、多少のムラやスジがでるが、透明感のある美しい仕上がりとなる。

自己流の漆塗りなのです。

 

 

千木の漆塗り。

マスキングテープを使い、2回に分けての塗装。

 

 

こちらは鰹木。

円柱状のため、ヘラで押さえることができないので拭き漆での仕上げ。

 

 

 

木組の確認作業


 

こちらは、仮組み前の作業。

 

各部材の取り合いが複雑なので何度も確認。

このお社製作、予定よりも随分と時間がかかってしまっている。

 

 


 

 

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お社 製作記録 7

2022-05-09 23:19:25 | 製作記録

塗装作業


 

先日、工房のメイン機ともいえるテーブルソーのモーターが回らなくなってしまったので塗装作業に勤しむ。

 

柱、梁、桁、壁材などのオイル塗装は昼間に。

 

 

 

土台、屋根周りの拭き漆塗装は夜に。

 

 

夜の外気は湿度が80%以上になるので、漆はよく乾くのです。

 

塗装は複数回。

特に拭き漆は、水研ぎも入れながら何度も塗装を繰り返します。

 

 

御扉製作


 

御扉は、厚み18mmの桧材。

板材の反り防止と木口保護に、留めの端ばめ接ぎの墨付け作業。

 

普段使っていたポリカーボネイトの留め定規が狂っていることに気づき、

木工機械に付属していた三角定規で墨付けをやり直しをしているところ。

早速、ステンレスの留め定規を注文しました。

 

 

テーブルソーが使えないのでスライド丸鋸で加工しているところ。

 

スライド丸鋸(尺切りができる)は新しく買い換えました。

以前のものは20年弱使いましたが、精度が悪くて使うのに手間と神経を使っていました。

やはり新型はいいですね!

でも集塵機を取り付けても木屑の吸い込み(集塵率)は、思っていたよりよくありませんでした。

 

 

ベルトサンダーで丸めているところ。

 

 

 

ルーターを使い、扉の円柱部分(φ12mm)の切削加工。

 

 

テーブルソーが使えない分、いろんな加工に時間がかかります。

 

 


 

 

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お社 製作記録 6

2022-05-02 19:35:00 | 製作記録

柱の加工


 

お社の柱材をつくっています。

ホゾつくり

 

 

ホゾ穴を角鑿機(かくのみき)で開けています。

 

 

家づくり同様、墨付けはには細心の注意を払い、

間違いないか、何度も確認しながら加工を進めます。

 

 

壁板材を落とし込むための溝加工。

 

まだまだ続きます。

 

 


 

 

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お社 製作記録 5

2022-04-28 19:15:00 | 製作記録

鰹木づくり「後編」


 

前回では、鰹木(かつおぎ)を丸めてペーパーがけまでしました。

今回は、鰹木を屋根の棟部分にあたる甍覆(いらかおおい)に取り付けるための加工。

 

まずはテーブルソーの刃を67.5度にセット。

鰹木を保持するための治具を作って、

角度をつけて切れ目を入れていきます。

 

テーブルソーのノコ刃を高く出すのでとても危険な作業。

見るからに安全な加工方法ではないので、

機械のスイッチを入れる前に、

何度も頭の中でシュミレーションし、危険要素を洗い出します。

 

下の写真は記録として載せているだけで、真似はしないでください。

安全は保証されていません。

 

円柱、しかもエンタシス形状なので、部材を保持しにくいところがネック。

ですので、治具にセットする際は、部材が動かず、しっかりと保持されるよう強く締め付けています。

 

 

テストピースでの試し切り。

 

 

 

緊張した加工を終え、ボール盤でダボ穴あけ。

 

 

鰹木を取り付ける部材(甍覆)へのダボ穴あけ。

 

 

取り付けイメージ。

 

 

お社製作の様子をブログで紹介してますが、

初めての製作であり、あくまで自己流ということですので、その旨ご了承ください。

 

 


 

 

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お社 製作記録 4

2022-04-26 23:09:45 | 製作記録

鰹木づくり「前編」


 

鰹木(かつおぎ)とは、神社屋根の棟木と直角の方向に横たえ並べた丸太のこと。

現代では、装飾となっていますが、本来は茅葺き屋根を押さえたりする役目があったと思われます。

 

まずは、鰹木の丸太を削り出す角材づくりから。

 

 

 

角材の形を揃えたのち、テーブルソーで八角形に。

 

 

 

センター出し。

 

 

 

木工旋盤で円柱状に加工。

 

 

 

専用の治具をつくり、トリマーを水平方向に動かして削り出していきます。

 

 

 

真っ直ぐの円柱をエンタシス(中央に膨らみをもたす)に加工するため、先ほどのトリマー治具を斜めにセット。

 

 

 

先細りになるように加工。

 

 

 

 

加工動画はこちら(*機械音に注意)

 

 

 

トリマーで荒削りしたところ。

逆目になっている部分は欠けてしまいました(写真右側手前)。

あらかじめ予備を含めて加工しています。

 

 

 

再度、木工旋盤にセットして、ペーパーがけ。

 

 

 

多少筋が残るものの、比較的きれいに仕上がりました。

 

 

 

 


 

 

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お社 製作記録 3

2022-04-25 22:38:32 | 製作記録

お社の材種


 

お社製作のご依頼時に、材種は地杉でとのお話がありました。

屋久島で杉といえば屋久杉が有名です。

 

屋久杉と地杉の違いは?

 

「屋久杉」とは、樹齢1000年以上で標高の高い雲霧林で育った杉。

「地杉」とは、人の手によって植林された杉のことです。

 

屋久島の「地杉」は一般的な杉と比べて、色艶よく油分も多く、強度も高いといわれています。

 

屋久島産地杉で製作した「どこでもスツール」

 

スツール脚の製作風景

スツールの脚には強度と粘りが求められます。

屋久島で育った地杉だからこそ製作できる家具の一つ。

 

今回のお社にも、このような屋久島の地杉を存分に使っています。

特に、土台などの要所には、力強い年輪で、油分の多い赤身を選んでいます。

 

 

お社の材種、地杉以外には・・・


 

冒頭の通り、地杉での製作依頼でしたが、神社仏閣といえば桧づくり。

1000年以上前に建てられた法隆寺も桧。

『日本書紀』にも「ヒノキは宮殿(建築材)に使え」と記されています。

 

今回のお社には、屋久島産の地杉を主に、部分的に同じく屋久島産の桧を使うことにしました。

桧は地杉に比べて加工しやすい(刃物のあたりが良い)のが特徴です。

お社の製作では特殊な加工をする箇所があるので、桧材も含めることにした次第。

 

 

 

桧材の加工


 

とっておきの桧材をテーブルソーで割っているところ。

年輪がとても積んでいます。

 

 

 

木目が美しい!

油も詰まって色も飴色。

ある意味、屋久杉より貴重な材ともいえます。

 

 

 

ブックマッチ(木目が左右対称)に木取りした板材。

これは「お扉」に使う予定。

 

 

作業場は桧の香りに包まれています。

 

 


 

 

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お社 製作記録 2

2022-04-05 20:23:38 | 製作記録

お社の板材加工


 

構造材となる骨組み(柱・梁・桁・土台)と並行して板材の加工をしています。

今回のお社で板材を使うところは、屋根、壁、床の三箇所。

 

床材は丁度よい大きさの一枚板がありましたのでそれを使うことに。

そのほかの屋根と壁材は、一尺以上の幅広材が必要となるため、板接ぎをしてつくることに。

 

板接ぎ方法は、雇い実接ぎ(やといざねはぎ)。

テーブルソーで実溝をつくっています。

 

 

最初に雇い実(溝と溝との間に入れる材)を作っていますので、

その雇い実の厚みに程よく合うよう板接ぎする溝幅をテーブルソーで微調整。

そして、雇い実と板接ぎ用の溝の嵌り具合を確認。

 

 

 

耐水性の接着剤を塗布してからクランプ圧着。

 

 

板接ぎの後、軒下で外気に触れさせているところ。

 

無垢の木は、環境(温度・湿度など)により、加工した後でも反ったり曲がったりと動くことがあります。

特に屋根や外壁などは、周りの環境に影響を受けやすいので、材料選びは慎重になります。

 

写真のように、加工後、外気に晒して無垢材がどのように動くのかを確認しておくと安心です。

もし、すごく暴れる材で不敵であれば作り直すこともあります。

 

 

 


 

 

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お社 製作記録 1

2022-04-01 07:11:35 | 製作記録

お社の製作依頼


 

普段は注文家具屋なのですが、時々家具以外の製作依頼を受けることがあります。

今回ご依頼いただいたのは「お社」。

 

現在あるお社の老朽化により、新たに作り直すことになりました。

お社の寸法は、高さ(千木含め)約90cm・幅(屋根幅)約80cm。

 

随分と昔、お客様のご依頼で家庭用の神棚の修理をしたことがありましたが、

この大きさのお社を一から製作するのは初めての試みとなります。

 

 

まずは設計から


製作するのが初めてなら設計も初めてなので、さて、どこから手をつけていけばよいのか?

漫然とインターネットでお社の写真を眺めているだけでは設計できません。

ということで、お社の元となる神社建築について調べることから。

 

神社(社殿)建築には大きく分けて二つの様式があり、

一つは伊勢神宮に代表される「神明造」、

もう一つは出雲大社に代表される「大社造」。

神話には詳しくないのですが、「天津神」・「国津神」で様式がわかれるのかな。

 

 

お祭りする神さまは


ククノチ神

「古事記」では 久久能智神、「日本書記」では 句句廼馳と表記。

ククノチ神は、イザナギ・イザナミの間に「木の精ククノチ」として産まれた神さま。

また、ククノチの「チ」は、男性的な神霊を表し、ククノチ神は「木の男神」であるとする説がありましたのでこれを参考に。

 

 

社殿屋根の「千木」と「鰹木」


「千木は屋根の両端で交叉させた部材であり、鰹木は屋根の上に棟に直角になるように何本か平行して並べた部材である。

どちらも古墳時代には皇族や豪族の邸宅にも用いられたが、今では神社の屋根にのみ特徴的にみられる。」

『Wikipediaより引用』

 

細かい話になりますが、「千木」と「鰹木」は、男性神を祭るのか、女性神を祭るのかで様式が分かれるようです。

千木は外削ぎと内削ぎ、鰹木は偶数と奇数のそれぞれ二通りあります。

一説によれば、

千木が内削ぎで鰹木が偶数の場合・・・女性神

千木が外削ぎで鰹木が奇数の場合・・・男性神

今回の様式は、ククノチ神を男性神とみなして、外削ぎ・奇数でつくることに。

 

その他にも、

設置場所の環境を考慮し、メンテナンスしながら、できるだけ長持ちするよう設計していきました。

最終的に落ち着いたのが、シンプルな折屋根宮を基本に神明造の千木と鰹木を合わせた様式。

 

   完成イメージ図

 

 

 

材料選び・墨付け


お社にはご神体をお祭りしますが、ご神体そのものは神さまでなく依り代という考えがあります。

そのご神体を安置する入れ物がお社。

神さまの依りやすい自然素材でつくるのが大事。

また、見えない部分ですが、つくり手の気持ちも大事と思います。

・・・身が引き締まる思いです。

 

 

適材適所で材料を吟味して選び、

間違いがないよう何度も確認しながら慎重に墨付け作業を進めます。

 

 

 

 

 

 


 

 

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ポスト製作中

2022-02-10 21:52:25 | 製作記録

ポスト製作中


 

 

ポスト上蓋の蝶番取り付け ↓

ポストは屋外に設置するので、取り付ける金具類はステンレスなど錆びないものを選定しています。

 

 

耐水ボンドを念入りに塗布してクランプ ↓

ポストの色は黒と茶色のツートンカラーに。

 

 

工房に西日が差し込む ↓

少しづつ、日が長くなってきました。

 

 

 


 

 

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ビスケットジョイント memo

2021-09-08 22:02:02 | 製作記録

ビスケットジョイントの備忘録

 

木材どうしをジョイントする工法のひとつとして、ジョイントカッターという機械を使っています。

PJ180DRF

その機械のカッターで木材に楕円形の穴を開け、ビスケットと呼ばれる圧縮材のチップを接着剤とともに挟んで接合します。

 

マキタ(Makita) ビスケット №10 (100個入) A-16938

↑ ビスケット

 

ビスケットは、接着剤の水分を吸収し膨張しますので、接合箇所は外れにくくなる仕組み。

 

私はよくテーブル天板の板剥ぎで使用。

 

今回は木箱をビスケットジョインで作っていきます。

↓ 板面にビスケットの穴あけ

 

 

↓ つづいて木口面に穴あけ

 

 

穴あけ箇所のマーキングは、即席治具をつくって代用

治具は、木材にマーキングの鉛筆跡を残さないため

 

 

↓ 箱組

あえて、木口が見えるデザイン

柾目材との組み合わせなので、木口を見せるのもアリかと。

 

木箱は7個製作。

箱の大きさはすべて違うサイズ。

使用木材は、おなじみ屋久島産の地杉。

板目材、柾目材、赤味と白太材、そしてこれら組み合わせでつくりました。

この木箱はカフェのキッズスペースに置くものなので、木の表情に違いがあるのも面白いと思います。

 

 


 

 

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大きな地杉テーブル製作 その3

2021-07-29 08:09:01 | 製作記録

加工を終え、ペーパー仕上げをし、塗装の工程に。

塗料は自然塗料のオイルを使用。

1回目は、板材の吸い込みが多いので、塗料を多めにたっぷりと。

 

濡れ色となり、パッと鮮やかに輝きます ↓

 

 

2回目の塗装 ↓

あと、もう1回塗装したら完成。

 

連日の雨と高温多湿、塗装に不向きな日が続いている中どうしているのか?

仕事場のエアコンを活用して、塗装環境を整えているのです。

塗装を始める数時間前からエアコンをつけて湿度調整。

 

エアコンを効かした仕事場で、時々換気をしながらの塗装作業なのですが、

乾いた風が吹く中で、塗料(オイル)を拭きあげるタイミングが難しい。

特に今回の天板ように大きな面積の場合、均一に仕上げるのに苦労しました。

 

 

 

そして、いよいよ納品。

妻に手伝ってもらい、軽ワゴンに積み込んで出発。

 

こちらが天板設置前の事務テーブル ↓

 

 

天板を設置して完成!

紅一点、事務所の雰囲気がパッと明るくなりました。

 

緩やかなカーブとR加工しているので和みます。

 

このような事務所だからこそ、無垢の木製品は映えますね。

事務所にこそ無垢の家具。

オススメです。

 

 

 


 

 

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大きな地杉テーブル製作 その2

2021-07-22 21:54:00 | 製作記録

前回、7枚の板を接いで天板をつくりました。

天板サイズは 幅1900mm × 奥行き1080mm と、やや大きめのテーブルよりさらに一回り大きなテーブル。

 

このサイズの天板となりますと、1人で持つことはできません。

重量としては 30kg もないと思われ、成人男子なら持てる重さなのですが、

その形が平たく広く、両手で抱えることが出来ないことから1人で持てないのです。

 

個人事業であるから、従業員に手伝ってもらうわけにはいきません。

こういう場合、どうするのかというと妻に声をかけて手伝ってもらいます。

幸い、仕事場の目の前に自宅があるので、天板を移動したい時に呼びに行くのです。

 

とはいっても、自分のペースでさっさと出来ないのが歯痒いところ。

 先日の天板クランプを終えてからの、養生するため別室への移動

 板接ぎ後のペーパーがけするために、軒下への作業台への移動

 墨付けするために屋内への作業台への移動

 墨付け後のカットをする埃の出る作業をするため、再び軒下の作業台への移動などなど・・・

 

その他、ことあるごとに移動を手伝ってもらうために、私は自宅へ呼びに走るのでした。

しかも、妻はパートに出たりするために、自宅にいる時間に合わせて、こちらも作業の段取りを組まなくてはいけないので大変なのです。

自ずと作業効率も悪くなり、事業としてよろしくありません。

 

ジグソーでオーバル型にカットしているところ(天板の裏面です) ↓

ジグソーカットは、ブレードが曲がりやすいので、墨付け線より外5mm 前後を余分にカット

 

 

5mm をペーパーで削るのは大変ですが、手がんなで削れば結構早く綺麗に加工できます ↓

 

 

シュルルっと心地よい音と共に美しい曲線が現れてきます ↓

 

台風の影響で、雨風の強い日が続き、

島へのフェリーが、連日欠航しています。

 

梅雨明けして、晴れの日が続くと思ってスケジュールを組んだのですが、

作業はまったく予定通りに進みません。困ったものです。

 

 


 

 

福島木工家具店

オーダー・造作家具 木製品設計製作

〒891-4404 鹿児島県熊毛郡屋久島町尾之間752

mail :  fukumoku1@gmail.com

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大きな地杉テーブル製作 その1

2021-07-20 22:09:19 | 製作記録

梅雨は明けたのだけれど、ジメジメした蒸し暑い日が続きます。

天気も雨が降ったり止んだりと落ち着きがありません。

暑いのは苦手なのですが、カラッとした夏が早く来て欲しいです。

 

タイトルの通り、大きな地杉のテーブルを製作中。

どのくらいの大きさかというと、

幅 1900mm × 奥行き 1080mm

6人が余裕でつかえるサイズですね。

 

今回のテーブル製作は、天板のみをつくることになっています。

事務所の既成事務テーブルの上に、新たに天板を載せるというご依頼。

 

その事務テーブルのサイズが 幅 1800mm × 奥行き 900mm あるので、

製作するサイズはそれよりも一回り大きくしたということです。

 

長さ2mの板を接いでクランプ ↓

 

 

奥行き1080mm の天板をつくるのに7枚の板を分割して接ぎました ↓

 

「屋久島らしい地杉で」とのご要望でしたので、

色が濃く、木目も勢いのある板材を選んで組み合わせました。

 

屋久島の地杉は個性豊かなので、このような材料選びには結構な手間隙がかかります。

保管してある板材を引っ張り出して、並べて、色、木目、重さ、硬さ、反りなどをチェックします。

特に色については見た目だけではわかりにくいので、部分的にカンナをかけて確認したりします。

 

確認したつもりでも、機械(手押しかんな、自動かんな)を通してみると、

予想していたのと違う木目や色が出たりすることもあり、一筋縄ではいきません。

 

落ち着かない天気の合間をみながらの作業がつづきます。

 

 


 

 

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スツール座面加工と塗装

2021-06-22 21:51:15 | 製作記録

スツールの座面材料(8脚分)

座面はスノコ状となります

ある材料の中で、木目や色をみながら、組み合わせを考えていきます。

パッと見た感じに、違和感のない自然な感じとなるように。

 

 

座面の型を合わせ、墨付け

 

 

座面裏 幕板がくるところに墨線とナンバリング

 

 

 

線に合わせて長さをカットしたのち、座面端に30°のベベルカット

 

 

粗加工が終わって、

 

 

ベルトサンダーでペーパーがけ × 2回

 

 

そして塗装 × 2回

 

ブログでは紹介し切れませんが、結構大変な作業が続きます。

 

 


 

 

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ボール盤の集塵 その後

2021-06-13 19:30:00 | 製作記録

先月のブログ記事「ボール盤の集塵」で、

集塵ホースを取り付けて作業環境を見直して、穴あけ作業が快適になったことを書きました。

その後しばらく使用しているうちに、集塵口がすっきりしていないことが気になってきました。

 

というのも、ドリルチャックと集塵口が干渉することが多々あり、

穴あけ作業しているドリル間近までホースを近づけることができないのです。

そのため、作業内容によっては、集塵が十分にできないこともありました。

 

課題として

  • ホースの口径を今よりも小さくすること
  • 穴あけしているドリルの近くまで容易に集塵ホースを設置できること

 

解決策として、適したサイズの自在ホースを使うことなのですが、

大きいサイズしか見当たらずあきらめておりました。

 

ですが、やはりどうしても気になり、何とかならないかといろいろと考えて過ごしていたところ、

いいものがあることを思い出しました。

 

コレ↓

 

 

カクダイ洗濯機専用排水延長ホース

Amazonで900円ちょっとで購入

 

 

これに集塵ホースジョイント(写真右黒色)を組み合わせ

新しいホースクランプをホース径に合わせてつくって

 

こんな感じになりました

 

 

早速、取り替え

色もマッチし、違和感なく納まりました

 

 

集塵口がコンパクトになり、ドリルチャックを深くおろしても干渉しにくくなりました

 

 

 

集塵機ホースとの接続は、上から差し込むだけ

これでまたまた作業環境がよくなりました!

 

 

 


 

 

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