福島木工家具店

製作した家具の紹介と日記

幼児番組について

2012-06-26 16:43:24 | 日記

ここ数年、個人的にモノゴトの見方がちょっとずつ変わってきています。


例えば、一昔前はハリウッド映画のようなメジャー映画は見てて面白かった。

単純に、新しい大掛かりな舞台・装置・映像、新しいスケール感覚、意外な展開などなど・・・


そこには、視覚と、何か満たされない欲求を心地よくしてくれる、ただの娯楽と割り切っていたのですが、

ちょっと見方を変えてみると、ヒットするような映画には決まって共通するモノがあるように思えてきた。


正義と悪、光と影、やるかやられるか、駆け引き、勝ち負け・・・


例えば、

こういう状況になった時に、こういう風にするとカッコいい(○+○=x)、

こうされたら、こう返すのがスマートな方法(○×○=x)、

こういう場合には、こう対処するのが正義で、周りの賛同も得られる(x×y=z)、

家族を守るため、友情のため、国を守るためと大義をつけて・・・


様々なタイプの映画を多くの人に見せ続けることにより、

意図的に、ある種のロボット人間(思考・感情のパターン化)を生産しているようにも見える。

その結果、利権まみれのおかしな世の中になってしまっているというのは考えすぎだろうか・・・

本当の、本来あるべき人間の姿とはかけ離れているようにも思える。


まあ、以上は、ひねくれた穿った見方かもしれないのですが、

世間がコロコロ変わって、周りに流されて、情報量多すぎて、自分自身何をどうしたいのか、

本当の自分の気持ち(良心)が、わからなくなってしまう世の中ですので、

そういう部分を冷静?に見ることも悪くないかもしれません。

私自身もどっぷりと浸かっているので、素直に変だなあ~と思ったことは改めて行こう思う。



さて、タイトルの幼児番組についてなのですが、

ちょうど我が家には、5歳と1歳の子供(幼児)がおり、ちょっと気になることを書き留めて置きます。


不幸中の幸いか、我が家は田舎で、地上波TVは見れないです(共同ケーブルを引けば見れますが)。

ということで、見れる番組はBSです。


最近のBSは、チャンネル数は多いのですが、中身はテレビショッピングや外国ドラマ、観光地紹介などばかりで、

私なんかは殆ど見ること無いのですが、子供向けのアニメ番組はいくつかあるので、

一応、子供には見せております。


小学生くらいが見るアニメやヒーローものは、ある意味とても過激で見せられるものではないので、

というか、変な話、まだ免疫力がついておりませんので、

代表的な幼児向けアニメ(パトロールして困った人を助ける、頭あんこ男)などを見せております。


この、頭あんこ男のアニメは、大人になって初めて見たのですが、

その登場人物の多さから(主に食べ物ばかりですが)、ものを覚えるのにはよいと思いました。


また、正義(頭あんこ男)と悪(バイキン男)の戦いにしても可愛らしいもので、

悪いことは人に迷惑をかける、困っている人を助ける、良いことをするという模範を示す、

教育的(道徳を教える)な番組だなあというのが第一印象でした。


これが映画になると、物語にテーマがあり、大人が見ても十分に楽しめる(勉強になる)内容で、

今まで、頭あんこ男のDVDを何本も見たのですが、不覚にも感動して涙腺がゆるむことしばしばでした。


ということで、無条件に、子供に良い番組と思い込んでいたのですが、

ふと、ひょっとしてこれは、まだ世間を知らない純粋無垢な子供(幼児)に、

大人が作った正義と悪の概念を頭に刷り込ませているのではと思えてきたのです。


たとえば、一歳、二歳の子供(まだしゃべれませんが)に、正義とは?悪とは?何ですか、

と聞いてみても、その二つのものは一体ナニ?という感じだと思うのです。

それを、親が、大人が、世間、社会(テレビなど)が定義づけて教え込んでいくのですから責任重大です。


まあ、そういう社会(時代)の中に生まれたのですから、それも自然の成り行きかもしれませんが、

その社会そのものが健全かどうかということは、やはり感じとっていかなければと思います。


確かに悪を際立たせることにより、より正義が発露するという構図はわかりやすいです。

でも、正義と悪の対決、力と力のぶつかり合い、平和を勝ち取るという発想では、

ちょっと幼稚で奥深さが無いようにも思えます(頭あんこ男アニメは好きですよ)。


この先、180度転換したような、新しい価値観(この言葉も不適切かもしれませんが)みたいなものを

意識して一般化(これも押し付けみたいですが)していく時世に来ていると思います。


白黒の二極でなく、中庸な発想、着眼点でモノゴトを見ていけるように心がけていきたいものです。

これを踏まえたうえで、子供を導いて行ければと思う今日この頃です。


まずは大人がしっかりしなくてはいけませんね(自分に言いきかせています 反省)。



コメント
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