といえば、やはりコレになるのでしょうか ↓
Titebond III
できることなら、入手性の良さから made in Japan がよかったのですが、
なかなか一般市販品では見つからず、やはり、木工の本場である America となりました。
これはタイトボンドという木工用接着剤でして、IIIというのは耐水性があるというグレードになります。
普通の屋内で使用する家具では、耐水性は必要ありませんが、
屋外で使う、ガーデンテーブル、ガーデンベンチ、ポストなどは水に強い接着剤でなくてはいけません。
よくある、白の木工ボンドでは、水に濡れますとふやけてきて、接着力も弱くなると思います。
現在使っておりますボンドは、この白ボンドでして、
これが数年前に、箱ごと買ってしまい、消費するのに随分と年月がかかりました。
ここへきて、ようやく残り少なくなってきましたので、
さて、次はどのボンドを使おうか検討しているところです。
その選択肢のひとつということで、タイトボンドIIIを考えているところです。
実際に使ってみますと、白ボンドよりシャビシャビしており、
スーッと塗り伸ばしやすいです。
しかし、その分、はみ出たボンドは、液だれの様になるので取り扱い注意。
また、意外と水っぽい割には、木材への吸い込みがありません。
通常、木口など、水分を吸いやすい箇所は、白ボンドの場合ですと、
べっとりと塗っても数十秒くらいで、大概のボンドが吸われてしまうので、
再度、接着前に塗布しておりましたが、このボンドの場合ですと、
一度塗ったら、再塗布する必要が殆どありませんのでよいです。
そして何と言っても、接着後の固定時間が短いこと。
説明には30分とあります。
たった30分でクランプを外せることは凄いことと思います。
ウチのような弱小で設備の乏しい作業場では、
クランプの数も少なく、一度にまとめて接着する作業が出来ません。
実際には、30分で外すのには、まだ抵抗がありますので、
1時間位してから外すようにしていますが、
それでも合間に他の工程を入れたり、昼休憩時間を利用したりすれば、
限られたクランプの本数で、一日に数回繰り返して接着作業が出来るので、
この点では非常に助かります。
難点と言えば、価格が高いこと! 普通の白ボンドの数倍もします。
また、使用温度がおそよ10℃以上というのも、真冬での使用は厳しいです。
耐水性のあるタイトボンドIII以外のグレードでは、
更に使用温度が十数度以上と、環境条件が厳しくなってしまい、
温暖な屋久島の冬でも、あまり使用できないことになってしまうので除外。
まあ、とにかく、あると便利なのは確かなので、
今後、常備しておくことになると思います。