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ザクロの花 鬼子母神伝説

2018年06月01日 07時33分38秒 | 日記

川沿いの散歩道

ザクロの花が

梅雨空に紅い花を

咲かせています。

 

たくさんの男性の中

たったひとりの女性を

「紅一点」と言いますが

ザクロの花を

さした言葉だと

言われています。

 

花は鮮やかな赤色で

縮れているようです。


のぞいて見ると

多くの雄しべがあり

雌しべは見えません。


がくはぶ厚く筒形で

先が割れていて光沢があり

ザクロの実を予感させます。


ザクロの木は

宅地に植えてはいけない木

禁忌七木のひとつと

されてきました。

 

これは

鬼子母神伝説から

来たものだと言われています。

 

鬼子母神は500人もの子供を

持つていましたが

自分の子供達を育てるため

人間の子供をさらって

食べていたのです。

これを知ったお釈迦様は

鬼子母神の末っ子を

隠してしまいます。

 

鬼子母神は嘆き悲しみ

我が子を探しますがみつからず

お釈迦様に助けを求めました。

 

お釈迦様は

「お前は500人も子供がいるのに

たった1人がいなくなっただけで

こんなにも嘆き悲しんでいる。

たった数人しかいない子供を

お前に奪われた人間の親の気持ちが

これでお前にもわかっただろう。」

と言って鬼子母神に

子供を返しました。

 

そして今後

どうしても人の子が食べたくなったら

代わりにこれを食べよと与えたのが

ザクロだったそうです。

鬼子母神は改心し

以後は仏教の教えを守る

安産と育児の神様となりました。

 

鬼子母神は左手に子供を抱き

右手にザクロを持っているのは

このためなのです。

 

ザクロの実が熟し

裂けて内部が見えると

少々生々しい感じが

しないでもありませんが


禁忌七木と言うような

迷信がまだ残っていることに

驚かされます。