ウイリアム・アイリッシュ(コーネル・
ウールリッチ)の作風に虜になった私は、
作品もさながら“あとがき”を読むのも
楽しみになった。
“あとがき”をいつ読むか? 私は素直に
順番にページをめくっていく。まえがきなども
読み飛ばすことはない。
あとがきというのは、時に映画のパンフレットを
読むようで面白い。訳者や編者にもよるだろうが、
著者がいつごろどんな生活を送っていたときに
この作品を執筆したのか、またそこから浮かび
上がってくる作家の人格は興味深いものである。
1942年の『幻の女』も彼の代表作であるが、1940年の
『黒衣の花嫁』も有名である。長篇推理小説としては
これが初めての作品だったと思う。
このことをあとがきで知ったとき、
「えっ? 『黒衣の花嫁』?」
見たことがある。今まで紹介していないシリーズだが
ハードカバーで、確かタイトルの格好良さに惹かれて
市立図書館で借りたことがある。
ということは、読んだことがあるのだ。
しかも、『恐怖の黒いカーテン』を読む前に借りて
いたらしい。つまりは、私が初めてウールリッチを
読んだ作品は、『黒衣の花嫁』だったのである。
果たしてどんな内容だったか?
実は印象が薄かったのであまり覚えていない。
ストーリー的にはまるで何も関連もないところで
殺人事件が起きてゆく。それが短篇小説ように
並べられ、やがては1本の線で結ばれる・・・
女の復讐劇なのだが、あまりタイトルだけに
惚れ込まないほうがよいといういい例だった。
『黒衣の花嫁』は本名のウールリッチ名義。
彼の“黒”を冠したタイトルは“ブラック・
シリーズ”と言われる。しかし、1つ1つの物語は
全く別物であり、主人公や登場人物も彼の作品には
1度きりしか出てこない。
1度きり。たった1度きり。
人生も・・・。
厳しくもあり切なくもある人生を象徴しているような
気がするのだ。
ウールリッチ)の作風に虜になった私は、
作品もさながら“あとがき”を読むのも
楽しみになった。
“あとがき”をいつ読むか? 私は素直に
順番にページをめくっていく。まえがきなども
読み飛ばすことはない。
あとがきというのは、時に映画のパンフレットを
読むようで面白い。訳者や編者にもよるだろうが、
著者がいつごろどんな生活を送っていたときに
この作品を執筆したのか、またそこから浮かび
上がってくる作家の人格は興味深いものである。
1942年の『幻の女』も彼の代表作であるが、1940年の
『黒衣の花嫁』も有名である。長篇推理小説としては
これが初めての作品だったと思う。
このことをあとがきで知ったとき、
「えっ? 『黒衣の花嫁』?」
見たことがある。今まで紹介していないシリーズだが
ハードカバーで、確かタイトルの格好良さに惹かれて
市立図書館で借りたことがある。
ということは、読んだことがあるのだ。
しかも、『恐怖の黒いカーテン』を読む前に借りて
いたらしい。つまりは、私が初めてウールリッチを
読んだ作品は、『黒衣の花嫁』だったのである。
果たしてどんな内容だったか?
実は印象が薄かったのであまり覚えていない。
ストーリー的にはまるで何も関連もないところで
殺人事件が起きてゆく。それが短篇小説ように
並べられ、やがては1本の線で結ばれる・・・
女の復讐劇なのだが、あまりタイトルだけに
惚れ込まないほうがよいといういい例だった。
『黒衣の花嫁』は本名のウールリッチ名義。
彼の“黒”を冠したタイトルは“ブラック・
シリーズ”と言われる。しかし、1つ1つの物語は
全く別物であり、主人公や登場人物も彼の作品には
1度きりしか出てこない。
1度きり。たった1度きり。
人生も・・・。
厳しくもあり切なくもある人生を象徴しているような
気がするのだ。
そのころは、ホームズやルパン、クリスティーを多く読んでいたのですが、「黒衣の花嫁」はその中にあって異彩を放っていました。
こちらの記事を読んで、再読したくなりました。
そうだ、図書館へ行こう。
私は古き良き時代の推理小説しか読めないのですが、くろにゃんこさんのブログにはたくさん本が紹介されてありますね。
海外の作品は訳者によっても印象が違うと思いますので、難しいところですね。