サイコロジスト101

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JPA2011:ws Eyeblinking

2011-09-17 01:23:22 | Weblog
日本心理学会75回大会のワークショップ「まばたきでもっと研究を」を開催しました。

私と田中裕先生が企画者。

で、まず私が、日本心理学会の研究会「まばたき研究会」主催事業であることを説明しました。

8月25-26日に大阪で開催した19回まばたき研究会で議論された、ビデオ映像からまばたきを自動検出する技術のお披露目会であることを宣言。

福田先生が司会者として、発表される3方を紹介。

最初は志堂寺先生。Open CVをもちいた処理。

顔面をとらえたビデオ映像から色情報を消して明暗情報だけにしたものに、虹彩部分の面積を求める演算をフレームごとに求め、面積の時間軸に応じた変化をまばたき波形とみなすアルゴリズムを紹介。

PCカメラでとらえたご自分の顔の映像から、これらの処理をデモされました。よくわかった!

ついで、早見先生のNI-Vision Assistantを用いた画像処理。

「明るさだけの画像」に対して、目を閉じた映像を「テンプレート」として、個々の画像とこのテンプレートとのパターンマッチングを実行するという考え。相関係数のような数値(0-1000)をフレームごとに算出し、時間軸に沿った変化をまばたき波形とみなすわけ。

これもよくわかる。どうしてテンプレートを閉眼画像にするのか。逆に大きく目を見開いた映像をテンプレートにしてもいいはずですね,というような質問をしました。

そして3人目が小西さん。某メーカ作PC組み込み視線解析ソフトをもちいて、一眼レフで撮影したVGA(640×320画素)のMovieファイルをJPGファイルに分け、顔認識→目認識→めつぶり認識の順に処理し、めつぶり指数の変化をまばたき波形とみなすというもの。これ、いっしょに仕事しているので、よくわかりました。

3方それぞれの画像処理技術でしたが、いずれもまだ完全自動化には至っていないのがポイント。これから、本格的な自動解析ソフトの開発をしていきたいですね、みなさん!!

楽しい2時間でした。

2011/09/17・記