健康増進法に基づいて、公の施設では館内前面禁煙になってきています。
学校や企業はもとより、病院ではもちろんというべきか敷地内全面禁煙となっているのですが、精神科病院だけはそうなっていない。
喫煙ルームを別途備えて、分煙とするところまではやっていても、全面禁煙を打ち出すのは難しいというのです。
そのわけを探るために文献など調べてみると、ニコチンを精神病の薬のように扱ってきた歴史に問題があるようです。
ニコチンが摂取されると、脳の中にすぐ入り、ドーパミンを沢山出して気持ちよくなること。
ニコチンが、脳内のニコチンリセプターとくっつくわけですね。
そのニコチンリセプターというのは、アセチルコリンリセプターの1つなんだそうで、ニコチンに特異的に反応し、自律神経の興奮を司ります。
喫煙家の精神病患者さんにとっては、たばこを吸うことは自力でこうした薬理作用を実現することになるわけで、喫煙を止めると自力での調整作用を捨てることになるわけです。
入院患者さんは、投薬によって症状をコントロールされています。その方々がさらに喫煙によって自力でニコチンを摂取し、アセチルコリンリセプターを刺激する・・・ってなんだか本末転倒。
たばこを吸う週間が身体にもたらす影響を考えれば、入院患者さんに自由な喫煙を許すこと自体おかしな話。
アルコールを自由に摂取していいというのと同じ論理でしょう。
というわけで、中宮病院は3月1日から完全に敷地内禁煙を果たしました。すばらしい!
入院患者さんで喫煙者の方を対象とした禁煙指導もなされているようです。ニコチンパッチをつかった方法です。
そこで禁煙が開始する2月27日、開始した3月1日、そして1週間後の昨日3月8日の三回にわたって、精神症状のバイオマーカとしてPPI(プレパルス抑制)の検査を行いました。
卒業生の田中君、院生の浅野さん、三回生のわく田さんの3人でがんばってくれました。
今日辺り結果がみれるかな?楽しみです。禁煙したら症状が悪化するのか、いやそうではない逆によくなるのか・・・がみえるのです。
結果次第では、さらに積極的な禁煙支援をお手伝いしたいとおもっています。
2012/03/09・記
学校や企業はもとより、病院ではもちろんというべきか敷地内全面禁煙となっているのですが、精神科病院だけはそうなっていない。
喫煙ルームを別途備えて、分煙とするところまではやっていても、全面禁煙を打ち出すのは難しいというのです。
そのわけを探るために文献など調べてみると、ニコチンを精神病の薬のように扱ってきた歴史に問題があるようです。
ニコチンが摂取されると、脳の中にすぐ入り、ドーパミンを沢山出して気持ちよくなること。
ニコチンが、脳内のニコチンリセプターとくっつくわけですね。
そのニコチンリセプターというのは、アセチルコリンリセプターの1つなんだそうで、ニコチンに特異的に反応し、自律神経の興奮を司ります。
喫煙家の精神病患者さんにとっては、たばこを吸うことは自力でこうした薬理作用を実現することになるわけで、喫煙を止めると自力での調整作用を捨てることになるわけです。
入院患者さんは、投薬によって症状をコントロールされています。その方々がさらに喫煙によって自力でニコチンを摂取し、アセチルコリンリセプターを刺激する・・・ってなんだか本末転倒。
たばこを吸う週間が身体にもたらす影響を考えれば、入院患者さんに自由な喫煙を許すこと自体おかしな話。
アルコールを自由に摂取していいというのと同じ論理でしょう。
というわけで、中宮病院は3月1日から完全に敷地内禁煙を果たしました。すばらしい!
入院患者さんで喫煙者の方を対象とした禁煙指導もなされているようです。ニコチンパッチをつかった方法です。
そこで禁煙が開始する2月27日、開始した3月1日、そして1週間後の昨日3月8日の三回にわたって、精神症状のバイオマーカとしてPPI(プレパルス抑制)の検査を行いました。
卒業生の田中君、院生の浅野さん、三回生のわく田さんの3人でがんばってくれました。
今日辺り結果がみれるかな?楽しみです。禁煙したら症状が悪化するのか、いやそうではない逆によくなるのか・・・がみえるのです。
結果次第では、さらに積極的な禁煙支援をお手伝いしたいとおもっています。
2012/03/09・記