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生理心理学13:バイオフィードバック

2011-01-08 11:09:18 | Weblog
2011年1月7日開講の生理心理学13「バイオフィードバック」で使用した資料です。

1960年半ば、アメリカを中心とした西側諸国では東洋の神秘に注目を集める事態が。

そう、ベトナム戦争が思いの外長引いたこともあって、ベトナムや近くの東南アジア諸国、日本や中国という東洋人の底力に驚嘆したことも一因。

当時大流行のビートルズがイエローサブマリンをリリース。

この楽曲の背景にある東洋的な(?)神秘な響きに私は注目しています。

日本では東大精神科平松・平井先生による禅僧の脳波研究。

フランスのア・ナンド先生によるインドのヨーガ僧の生理学研究なども東洋への神秘を生む背景研究。

ベトナム戦争で疲弊し、PTSDを訴える帰還米兵を癒した薬物LSD、ヒッピーと呼ばれる働かない若者風俗。

いろんな要素が、精神集中→心身の自己制御という東洋的行法のもたらす力にあこがれる要因となりました。

そんなおり、日系米国人生理心理学者ジョー・カミヤ先生が脳波α波を増やすにはフィードバックがいいよという発見。

ニール・E・ミラー先生のネズミをつかった自律反応のオペラント条件づけ成功研究の報告。

いろんなことが60年代後半のバイオフィードバック研究隆盛を形作っていきました。

いまや、精神科、心療内科、リハビリ医療、健康増進施設、メンタルヘルスなどなどで広く用いられるようになったバイオフィードバック技術をもちいた医療の発祥です。

Webサイトを探せば、バイオフィードバック(biofeedback)にまつわるいろんな記事があります。

生理心理学が生み出した心理療法という昨日の授業、どうでしたか?

課題は、あなたならどのような生体反応をフィードバックして、どんな課題解決を企画するかというもの。

集まったみなさんの意見を次回報告しましょう。

ちなみい来週14日はセンター試験前日につき授業はありません。21日にお会いしましょう。

2011/1/8記



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