中国製冷凍ギョーザによる食中毒の発表から、ＴＶの報道番組はどのチャンネルもメインテーマとして取り扱っている。
報道内容は事実に基づくと言うよりは、いかにセンセーショナルに扱って視聴率に反映させたいかが前面に出てしまっているように思う。
中毒の原因物質であるメタミドホスの混入原因を究明するには、考えられる全てを列挙し、一つ一つについて可能性を調査し絞り込んで行くのは当然である。
然るに、当初の報道は残留農薬に焦点を当てて、農薬散布の映像が繰り返し流された。
果たして、残留農薬程度の濃度で急性食中毒が起こり得るのか検討した上での報道であったか甚だ疑問に思っている。
卑しくも報道番組であるからには、推測するにしても極めて可能性が高いものに限定すべきであろう。
国内に限定した問題でも然り、単に視聴率稼ぎの報道は慎むべきである。
近年、これらの報道から生じる風評被害も甚大になってきている。