こちらの記事の続きです。
4月上旬に人工授精したものは卵が不完全だったのか卵が孵化したばかりの辺りでカビて全滅。メス親が幼魚サイズだったので要因だと思われます。
という訳で4月の後半に再び採卵。
卵
孵化したてのタナゴ仔魚。目も何も出来てないのっぺらぼうで体の殆どがヨークサックのおたまじゃくしという風体です。真ん丸な形状のものは未受精卵ですので、除去します。
ヨークサックを取り込んでいき魚らしい姿に変わっていき仔魚から稚魚へと成長していきます。本来であれば、この時期は二枚貝の体内に留まっている状態ですので、仔魚期を見れるのは人工授精ならではと云えます。
ですが、4月分は浮上に持ち込めたのはたったの一匹だけでした…この一匹以外はベリースライダーで底を弱々しく這い回る稚魚の状態で死んでしまいました。この一匹も発達が遅めで採卵から35日辺りでようやくの浮上でした。
ヨークサックがそこそこ残った状態で浮上用水槽に移したのが良くなかったと思っています。移したばかりのころは水面付近で空気を取り込むような動作を見せるのですが、数日経つうちに浮上する様子もなく弱々しく這い回り衰弱していくような感じでした。
三度目の正直でこちらは5月後半に採卵したものです。
因みに親となる成魚のオスは2匹います。大きい方は4月までは種無しでしたが、5月に入ってから精液が出るようになりました。
5月採卵組はおととい辺りから浮上してきました。順調だと思います!採卵から25日位での浮上です。
これまでの失敗から気を付けたことは浮上用水槽に移すタイミングです。稚魚のヨークサックが消失したてのところで移すことを心掛けました。
タナゴ(標準和名)は浮上させるタイミングが少し難しいと感じます。シーナンタナゴやアブラボテはヨークサックがそこそこ残った状態でも浮上しますし、ヨークサックが消失した状態で放置するのも餓死の懸念があります。
過去記事にて人工授精のやり方と必要な設備をまとめています。タナゴの人工授精日用品と一般的なアクアリウム用品のみで可能です!
6月に入ってもまだやる気がありそうな感じです。
同居させているヌカエビがママさんになりました。
アブラボテとセボシも搾りました。