約40日前に採卵したセボシの稚魚がようやく浮上しました。
浮上までの期間には個体差があり、ヨークサックを未だに抱えているものもいます。タナゴ以外の魚は2~3日程度でヨークサックを使い切ってしまうことが多いと思いますが…
冒頭の文章は4日の間違いでは無く、ガチで40日程の期間を稚魚はエサ無しでヨークサックの養分だけで過ごしていたので、タナゴとはつくづく面白い生き物だと実感しました!
因みにヒーターで加温したり、5月辺りの水温が20~23℃辺りの時期は採卵から浮上までの期間が20~25日でした。今回はヒーター無しで水温が15~18℃辺りで放置気味にしていたため発育が緩やかになったのかなと思います。
タブネ(@Buldowskia)さんがツイートしました: 秋採卵のセボシっ子 ヒーターは入れず室温15~19℃の辺りで放置気味にしているためか発育遅め。浮上まで30日以上かかるかも? https://t.co/OgZMOsCUM6 https://twitter.com/Buldowskia/status/1323801130950778880?s=2
途中経過の動画があります。
今月撮ったやる気マンマンのオス
やる気の無いオスはこんな感じで殆ど発色して無いです。上にいるのは幼魚。
セボシタビラは貝無し・室内飼育・春以外の時期でも繁殖が出来ますね。わざわざ出どころのわからないカワシンジュガイ等を消費して産卵させる必要はありません。
とは言うものの疑念というかちょっと興味があるのが…人工授精での累代繁殖を続けたタナゴは形質が変異して、本来の繁殖方法である二枚貝への産卵が出来なくなってしまうものなんでしょうか?
ミヤコタナゴなどでは、人工繁殖後の放流である程度野生化での繁殖も定着してるみたいですよね?
ただ、飼育下でのタナゴ類の人工繁殖は、どうしても遺伝的多様性は低くなり、ボトルネック状態に陥りがちですよね。
そのあたりが課題なのかなあ・・・
人工授精由来のものでもある程度は野外定着出来るんですね!ボトルネックというのは血が濃くなるということですよね?野生個体でも生息密度が低いと血が濃くなって奇形が出やすくなるのは聞いたことがありますし、飼育下においては稚魚を過保護にしないで間引けば良いのかなと思ってます。