明けましておめでとうございマツカサガイ!
イシガイ類に関心を持ってくれる人を増やしたい…今年はポジティブな発信を心がけたいと思います!
SNSを見ているとタナゴの人工授精はまだまだ敷居が高いものなのかなーという印象を受けます。春産卵型に関しては慣れれば難しくないと思うので、良い意味で手軽なものであると伝えていこうと思います。
11月にアブラボテの採卵・授精を行いました。人工授精する前にオスの腹部を押して、白いモヤモヤ(精液)が出るか?メスの産卵管が伸長しているか?(メスもオス同様腹部を押して卵が出るか確かめても良い)確かめましょう!
因みにこのペアは滋賀産のものを人工授精して産まれた個体になります。
濃い黄色のものが正常な卵です。色が薄くふやけているようなものは出来損ないで放っておいてもカビるので、取り除きます。なお、タナゴの卵は種類によって形が異なるので面白いところであり、参考程度に思って頂ければと
卵は3日程で孵化しますが、浮上まではヨークサックを抱えたまま底でじっとしてます。画像のものは発育が進み、浮上までさほど遠く無いです。
採卵から1ヶ月程で浮上します。鱗が出来て黒くなり、ヨークサックがほぼ無くなったタイミングで湯せん管理容器から浮上用水槽に移動。浮上までの期間は水温に左右されます。水温の許容範囲は後述します。
人工授精に必要なもの・あったら便利なもの
・18~23℃設定のヒーター
在来タナゴの卵は23℃を越えると溶けて死んでしまう印象です。かといって低温過ぎると発育が止まり浮上までにかなり時間がかかってしまいます。20℃位の管理ですと20~25日程で浮上しますが、15℃位ですとなかなか発育せずに採卵から浮上まで40日程かかりました。
・湯せん管理用に発泡スチロール
発泡スチロールは外気の影響を緩やかにしてくれます。湯せんの水位はヒーターが完全に水没し、卵稚魚の入ったお皿に湯せんの水が入らない位で良いと思います。フタがあれば遮光し、稚魚への刺激を軽減出来るので尚良いです。
・卵稚魚を入れる縁の高い皿
水位は低めに2㎝程度。弁当箱等のタッパー浮いて不安定なため、僕はガラスや陶器の食器皿を使ってます。湯せん管理のため縁の高めなお皿で
・スポイト
まず、採卵・授精させた卵を湯せん用の縁の高い皿に移動させるのに使います。その後は卵の殻等のゴミを取り除いたり、浮上用の小型水槽に稚魚を移すのに使います。
・ブラインシュリンプ
タナゴ稚魚の初期飼料にオススメです。動きのある方が稚魚の食い付きが良いです。因みにタナゴ稚魚は浮上するまではヨークサックの栄養だけで過ごすので、1ヶ月前後もの間、エサやりが不要で放置に近い状態です。
・小型水槽
浮上していたりしそうな稚魚を水槽に移動させます。軽めのエアレーションで浮上を促します。
タナゴの人工授精は春産卵型であれば一般的なアクアリウム用品と日用品だけで出来ちゃいます!慣れればさほど難しくありません!
・セボシタビラ人工授精
・ヤリタナゴ採卵するも…
・夏の人工授精
・ようやく浮上
繁殖モードのオスメスが居て、気が向いたら搾ってます。夏以外にちまちま殖やしてますね。無論、複数のペアでやって血を濃くしないように気をつけていますが…
ゼニは1~2才で産卵させたらその後は衰弱するんでしたよね?セボシは何回か採卵してもへっちゃらな感じがします。僕より、ツイッターで質問された方が確実な情報を得られると思います(笑)
タナゴも種によって繁殖可能年数が異なるはずですが、例えばセボシタビラについては何歳までなら人工受精可能か聞いておられたら教えて頂けますか?
明けましておめでとうございます!まずは関心を持って貰うのが大事ですよね。ありきたりな事はあえて書かなくて良いかなと思いました(笑)
ん?1コメゲットだぜ!(笑
出鼻からどぶがいさんワールド全開ですね。
今年もよろしくお願いします。