まずはホトケドジョウ
関東の中で最も自然豊かだと思われる地域で採集してきました。
タナゴ幼魚
タナゴに混じってギバチも採れます。ホトケドジョウとギバチが生息できる=ポテンシャルの高い自然環境ということ。
こちらの個体はタナゴとアカヒレタビラの雑種らしいです。体型がアカヒレぽいですが、タビラ斑が見受けられないですし、どっちつかずな印象ですよね。
東日本では国内外来種のカワムツです。
過去画像の使い回しですが、軽く網をふるっただけでこれだけの数が捕れてしまいます…この地域の魚は98%位がカワムツに侵食されているのではと思える位の生息密度…チート過ぎる繁殖力です。上記の理由からカワムツはブラックバスやブルーギル並みに厄介な外来種であると思います。
論文もあります。
在来のコイ科の魚であるウグイやタナゴを守るためにもカワムツは何とかしたいですよね。
因みに滋賀や埼玉ですとブラックバスのリリースが条例で禁止になっています。totigi県でも条例を制定しまして、カワムツのリリースを禁止にしましょう!タナゴ釣り師やサケ釣り師に駆除をお手伝いして貰うと良い気がします。
水底の泥を掬うとトウキョウダルマガエル幼体が採れました!
ツチとかアカガエルが水中越冬しているのはよく見かけますが、トノサマ系で水に潜って冬眠するのは初めて見ました!うちの飼育個体も陸上の土に潜って冬眠しますし、これってイレギュラーでは?
こちらはニホンアカガエル
名前の通り、腹部が濃いオレンジに染まってます。指ダコは男の証し。
カ★ワ★シ★ン★ジ★ュ★ガ★イ
淡水版グレートバリアリーフと呼んでも過言では無い位に後世に残していきたい自然環境!
宿主様ことヤマメもおられました。カ★ワ★シ★ン★ジ★ュ★ガ★イの繁栄はキミにかかっている!
絶滅しかかっているような生き物を沢山見ることが出来る素晴らしい場所ですが…
水路の所々が三面コンクリになっていて、やたら流れが速くなってしまっていたり、魚道無しの堰があったりと魚の行き来を分断するようなつくりなんですよね…(行き来が分断されると稚魚幼魚の居場所が無いなど魚の繁殖の妨げになるし、ヤマメに寄生することで分布を拡げ成長するカ★ワ★シ★ン★ジ★ュの繁殖も滞る)人間の生活も大事ですから、川や水路をメンテナンスしやすいようにするのはいた仕方ないのでしょうが…
ここの水路に限ったことでは無く、自然や生き物をないがしろにしてはしっぺ返しがありますよ。異常気象や災害や食糧難という倍返し(この倍返しを食らうはめになるのは主に我々庶民だと思う、お国の偉い人や大企業の幹部なんかはしばし安全圏から高見の見物だろう)があるだろうし、僕としては単純に生き物が沢山絶滅してしまったら、寂しいし虚しいなという思いがあります。希少になってしまった生き物達が沢山生息しているだけにもったいないですよね。
僕独りでは焼け石に水ですが、カワムツは駆除がてら持ち帰れるだけ持ち帰り、食べることにしています。大型個体はウロコと内臓を取れば美味しく食べられます。カ★ワ★シ★ン★ジ★ュ★ガ★イの乱獲は断固反対しますが、カワムツの乱獲は大歓迎です!
色々と調べたり困ったりしていて、こちらを拝見したのでコメントさせて頂きます。
雑種とされている個体ですが、タビラ斑はよく見ると薄い暗色で見られるのと、雌であることから特徴が現れにくいのと、
濃淡は個体によって違うため、識別形質には成り難いと思っています。また、タナゴにも見られるため、その中間色なのかというと疑問です。
タナゴよりも、口髭が長い、背鰭分岐軟条数と臀鰭分岐軟条数の最頻値が1本多い、背鰭基底長が長め、体高がやや高い、体側縦帯前端が腹鰭起部よりも後ろ。
分布域であればアカヒレタビラ(5亜種の形態差異は曖昧で例外も多いのでタビラ種)だと思います。
タナゴとの交雑であれば、アカヒレよりも口髭や背鰭基底長が少し短かったり、体側縦帯前端がもう少し前にあったりで、中間的な特徴を示すと思います。
お越し頂きありがとうございます。こちらこそよろしくお願いいたします。
アカヒレなんですね。タナゴ属の同定は難しいですね。タナゴとアカヒレ、カネヒラとシロヒレは同所的に生息していて迷わされますよね。西村さんのような博識な方でも困るレベルでは、僕みたいな素人に毛が生えたレベルではお手上げですね。
背鰭を撮っておいて良かったです。メスの同定で有れば、採卵して卵の形で判断する荒技がありますが、この時期の野生個体ではそれは出来ませんね。