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先週、台風19号が通り過ぎた後の多摩川水系の様子を見に行きました。
住宅が陥没するレベルでの凄まじい氾濫が地形をえぐりとったようで、以前の面影が見られないです。
草むらやワンドはすっかり消えてしまいました。貴重な都内のトウキョウダルマが生息していた場所なだけに生態系へのダメージは非常に大きいものになるかもしれません…
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本流からかなり離れた場所にヤマメやカマツカ類が多数打ち上げられていました。
この辺りは中流域でサケ科の生息する源流域からは相当距離がありますし、今までヤマメは見かけませんでしたので…いかに今回の台風が規格外か実感させられますね。
そして、今週は…
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こないだのカワシンジュガイの生息地に行って来ました。
まずは堰をいくつか越えた先の生息地周辺の下流で採集。
やはり台風によって、流されてきたのか底質に垂直に刺さらずに無造作に転がっているカワシンジュガイが多かったです。それと若い貝は殻の色が明るいですね。
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マタナゴも下流に押し流されていた感じです。
心配していましたが…
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生息地には沢山のカワシンジュガイが並んでいて安心しました(^^)
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とはいえボサに打ち上げられて絶命している貝も少数いました。多摩川水系の惨状に比べれば目を瞑れるレベルでしょう。
移動能力に乏しい二枚貝ですから台風の影響をモロに受けるのではないか…と心配していましたが…自然はそれほどヤワではないということでしょうか?
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今回の採集魚でテンションが上がったのがスナヤツメ成魚です!
やはり目がある方が凛々しいですし、体色とかヒレの形が案外カッコいいと思います。
スナヤツメもカワシンジュガイ同様、自然度の極めて高い、限られた水域にしか生息していない生き物ですので、こういった環境は大事にしていきたいですね!
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ミズカマキリ
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トウキョウダルマ幼体とカジカ大卵型は同じボサを棲みかとしていました。
湿地帯の生き物と渓流魚が同居しているのは面白いですね。
今日も千葉を中心に大雨が降りましたし、新しい台風も襲来するかもしれないので、これ以上被害が拡大しないことを願います。
TV等で見ていましたが、やはり大変な事になっているようですね。
明日は我が身と思って備えておかなければ・・・
トウキョウサンショウウオやダルマガエルは厳しいかもしれません。
自然は確かに人の手が加わっていなければヤワではないと思います。
が、これほど人にいじられ、また今後大雨による改修を進めていくとなると一部の生き物にとって非常にもろいのでは?と思います。
西日本豪雨でも、いまだに絶滅危惧種の一部の魚たちは回復できていません。
ガサも釣りも控えなければいけない箇所がたくさん増えました。
豪雨以上に人の手が加わることが大きい気がしています。
今年はスジエビの遡上もずいぶん減ってしまいました。
流水域の生き物は多少は水害に対応出来るでしょうけど、止水域の生き物は生息地ごとダメになりそうで悲しいです。
改修工事でコンクリ護岸化が進むのは生き物には辛いですね、人間第一だからやむを得ない部分はありますが…
災害後に採集を控えなければならないのはごもっともだと思います。採集圧もそうかもしれませんし、魚捕りしてるヒマを災害ボランティアにでも時間を充てるのは有意義ですよね。僕も1日位は参加してこようと思います。